平和な日常~春~
その日の夕方、店の扉には本日貸し切りという札がかかっており、店内には2-Aのクラスメートが勢揃いしている
「貸し切るのは別にいいが、最下位脱出したからってお祝いパーティーするのはやり過ぎじゃないか?」
「突然ゴメンな~ 流石に突然みんなで騒げる店ってなかなかないんや。 しかも横島さんの山かけが当たったから、ここにしようってみんなが言うたんよ」
全ては昼休み時間の順位発表が原因だった
降って湧いたような最下位脱出に喜んでいた2-Aの生徒達は、どうせならお祝いしようと盛り上がったらしい
最下位脱出の原動力の一つとして横島の山かけがあったと美砂達が騒いだ事から、その流れで店を貸し切ったお祝いにしようとなったようである
そのまま木乃香がお昼休みのうちに横島に連絡をして了解を得られた事から、これから最下位脱出お祝いパーティーになるようだ
「とりあえず料理は任せとけ。 木乃香ちゃんもみんなと楽しんでな」
ちょっと申し訳なさそうな木乃香だが、横島が笑顔で引き受けた事からホッとしたようである
そのまま厨房に戻った横島は昼頃から仕込みをしていた料理の仕上げにかかるが……
「うわ~、立派なキッチンですね」
「突然で済まないが、厨房を貸して欲しいネ。 せっかくだから私達も料理するアル」
ニコニコとした笑顔で厨房に入って来たのは食材を持った四葉五月と超鈴音である
「ああ、いいよ。 スペースは余ってるし好きに使ってくれ」
厨房を珍しそうに眺める五月と超の二人に、横島は僅かに苦笑いを浮かべつつも許可を与えた
そんな二人は厨房にある香辛料や調味料の数に目を奪われている
世界各地の料理の調味料が百種類以上あり、香辛料も使ってる物だけで五十種類はあるのだ
横島が世界各地の多国籍料理を作る事は超達も知っているが、改めて厨房を見ると驚きの方が大きかったようである
「喫茶店の厨房には見えないネ」
「元々洋食屋があったとこだからな~ 中華の調理器具もそこにあるから使っていいぞ」
広さといい厨房器具や調味料といい喫茶店には全く見えない厨房に興味津々な様子の超と五月だったが、そんな二人の前では横島が着々と料理を続けていた
業務用の大きなオーブンからは肉が焼ける香ばしいに匂いが辺りに漂っているし、煮込んでるスープは綺麗に澄んだ琥珀色をしている
「ローストビーフとコンソメスープですか?」
「ああ、パーティーって言えばローストビーフだろ」
「やっぱり料理お上手ですね」
横島が作ってる料理が気になるらしい五月は、鍋やオーブンを少し覗き込み瞬時に作ってる料理を見抜いていた
横島はあまり気にしてないが、彼女がいかに料理を勉強してるかが分かる行動である
「後は何を作る予定ネ?」
「う~ん、今のところポテトとから揚げにピザ辺りを考えてるかな、 君達でなんか作るなら調整するぞ」
そんな五月と超は横島と作る料理の調整をして本格的に料理を始める
「貸し切るのは別にいいが、最下位脱出したからってお祝いパーティーするのはやり過ぎじゃないか?」
「突然ゴメンな~ 流石に突然みんなで騒げる店ってなかなかないんや。 しかも横島さんの山かけが当たったから、ここにしようってみんなが言うたんよ」
全ては昼休み時間の順位発表が原因だった
降って湧いたような最下位脱出に喜んでいた2-Aの生徒達は、どうせならお祝いしようと盛り上がったらしい
最下位脱出の原動力の一つとして横島の山かけがあったと美砂達が騒いだ事から、その流れで店を貸し切ったお祝いにしようとなったようである
そのまま木乃香がお昼休みのうちに横島に連絡をして了解を得られた事から、これから最下位脱出お祝いパーティーになるようだ
「とりあえず料理は任せとけ。 木乃香ちゃんもみんなと楽しんでな」
ちょっと申し訳なさそうな木乃香だが、横島が笑顔で引き受けた事からホッとしたようである
そのまま厨房に戻った横島は昼頃から仕込みをしていた料理の仕上げにかかるが……
「うわ~、立派なキッチンですね」
「突然で済まないが、厨房を貸して欲しいネ。 せっかくだから私達も料理するアル」
ニコニコとした笑顔で厨房に入って来たのは食材を持った四葉五月と超鈴音である
「ああ、いいよ。 スペースは余ってるし好きに使ってくれ」
厨房を珍しそうに眺める五月と超の二人に、横島は僅かに苦笑いを浮かべつつも許可を与えた
そんな二人は厨房にある香辛料や調味料の数に目を奪われている
世界各地の料理の調味料が百種類以上あり、香辛料も使ってる物だけで五十種類はあるのだ
横島が世界各地の多国籍料理を作る事は超達も知っているが、改めて厨房を見ると驚きの方が大きかったようである
「喫茶店の厨房には見えないネ」
「元々洋食屋があったとこだからな~ 中華の調理器具もそこにあるから使っていいぞ」
広さといい厨房器具や調味料といい喫茶店には全く見えない厨房に興味津々な様子の超と五月だったが、そんな二人の前では横島が着々と料理を続けていた
業務用の大きなオーブンからは肉が焼ける香ばしいに匂いが辺りに漂っているし、煮込んでるスープは綺麗に澄んだ琥珀色をしている
「ローストビーフとコンソメスープですか?」
「ああ、パーティーって言えばローストビーフだろ」
「やっぱり料理お上手ですね」
横島が作ってる料理が気になるらしい五月は、鍋やオーブンを少し覗き込み瞬時に作ってる料理を見抜いていた
横島はあまり気にしてないが、彼女がいかに料理を勉強してるかが分かる行動である
「後は何を作る予定ネ?」
「う~ん、今のところポテトとから揚げにピザ辺りを考えてるかな、 君達でなんか作るなら調整するぞ」
そんな五月と超は横島と作る料理の調整をして本格的に料理を始める