平和な日常~冬~2
「よう。 君達のとこのマスター、またやっちまったらしいな」
そのままタマモ達と合流した木乃香とのどかは昼食以外はずっと働いていたこともあり喫茶スペースで休憩にするが、そこにちょうど通り掛かった顔なじみの大学生が木乃香達に声をかけてくる。
よほど楽しい話なのか機嫌良く声をかける大学生だが、横島が何かやったと聞いた木乃香達はまたかといいたげな表情を浮かべた。
「悪い話じゃないぞ。 なんたって、あの斉木を撃退したんだからって……斉木を知らんのか?」
以前から木乃香達は今日のパーティーくらいは大人しく挨拶周りを終えて欲しいと冗談混じりに話していたが、本当にまた騒ぎを起こしたと聞くとなんとも言えない気分になる。
顔なじみの大学生はそんな木乃香達に悪い話じゃないと告げて斉木を撃退したと嬉しそうに語るが、木乃香達は当然ながら斉木って誰なのと首を傾げた。
「斉木ってのは大学部で有名な嫌われ者でな。 とにかく性格と酒癖が悪いんだ。 今日も酒飲んであちこちに絡んでたらしい。 なんでも那波千鶴君をナンパして雪広あやか君に暴言を吐いたらマスターがキレたんだと」
大学生とすれば大学部の有名人なだけに木乃香達も知ってるかと思ったらしく知らないことに驚くが、斉木の簡単な説明をすると具体的に何があったのかを話していく。
まあ木乃香達からすると嫌われ者として有名などと言われても、一体どんな人なのかとすぐには想像が出来ないようだったが。
「あいつは前々からよく問題起こしてたからな。 今じゃまともな大学生は相手にしないんだけどさ。 要注意人物だから今日のパーティーからも外されたって聞いたんだけど、どうも誰から参加チケット買ったらしくってな」
イマイチ斉木を想像出来ない木乃香達に過去の斉木に関わる逸話を話して聞かせる大学生だが、そもそも斉木が嫌われ始めたのは大学一年の麻帆良祭が最初だった。
同じ経済学部の仲間と共同でいくつかのサークルのイベントに投資したまではまだよかったのだが、基本的に利益最優先の斉木は投資した相手にいろいろ余計な口出しばかりしてトラブルになったらしい。
それでも最終的に斉木が口出ししたイベントはそこそこ利益は出たようだが、同時に評判がすこぶる悪くなるという汚点まで得てしまいその後かなり苦労したようである。
正直そこまで問題ならば資金提供を断ればいいと思うかもしれないが、その時に斉木が資金提供したサークルは資金面で苦しんでいたサークルであり背に腹は変えられなかったとの事情もあったようだ。
結局その後もトラブルが続いたので、今ではまともな大学生は彼には関わらないらしい。
「マスターって普段は優しいんだけど、怒ると結構容赦ないのよね」
大学生は横島の行動にスカッとしたと喜んでいるが、木乃香達は酔っ払い相手に撃退するまで怒った横島を素直に褒める気にはなれないし、美砂なんかは千鶴のストーカーの一件を思い出してやっぱり怒らせると怖いんだなとシミジミと感じる。
「いや今回は斉木が悪いぞ。 雪広あやか君に親の七光りがいい気になるなって言ったらしいしな。 ぶちギレた原因はそれだってさ」
「それは酷いわ」
「横島さんが怒りそうなことね」
今回の一件は大学生を中心に斉木を知る者は横島の行動に拍手喝采だったらしく、意外に反応が悪い木乃香達に顔なじみの大学生は少し困ったように具体的な暴言の内容を小声で口にした。
それがあやかの一番気にしてることなのは付き合いが長い木乃香や明日菜は当然理解しており、横島が怒った理由がようやく理解出来たようである。
そのままタマモ達と合流した木乃香とのどかは昼食以外はずっと働いていたこともあり喫茶スペースで休憩にするが、そこにちょうど通り掛かった顔なじみの大学生が木乃香達に声をかけてくる。
よほど楽しい話なのか機嫌良く声をかける大学生だが、横島が何かやったと聞いた木乃香達はまたかといいたげな表情を浮かべた。
「悪い話じゃないぞ。 なんたって、あの斉木を撃退したんだからって……斉木を知らんのか?」
以前から木乃香達は今日のパーティーくらいは大人しく挨拶周りを終えて欲しいと冗談混じりに話していたが、本当にまた騒ぎを起こしたと聞くとなんとも言えない気分になる。
顔なじみの大学生はそんな木乃香達に悪い話じゃないと告げて斉木を撃退したと嬉しそうに語るが、木乃香達は当然ながら斉木って誰なのと首を傾げた。
「斉木ってのは大学部で有名な嫌われ者でな。 とにかく性格と酒癖が悪いんだ。 今日も酒飲んであちこちに絡んでたらしい。 なんでも那波千鶴君をナンパして雪広あやか君に暴言を吐いたらマスターがキレたんだと」
大学生とすれば大学部の有名人なだけに木乃香達も知ってるかと思ったらしく知らないことに驚くが、斉木の簡単な説明をすると具体的に何があったのかを話していく。
まあ木乃香達からすると嫌われ者として有名などと言われても、一体どんな人なのかとすぐには想像が出来ないようだったが。
「あいつは前々からよく問題起こしてたからな。 今じゃまともな大学生は相手にしないんだけどさ。 要注意人物だから今日のパーティーからも外されたって聞いたんだけど、どうも誰から参加チケット買ったらしくってな」
イマイチ斉木を想像出来ない木乃香達に過去の斉木に関わる逸話を話して聞かせる大学生だが、そもそも斉木が嫌われ始めたのは大学一年の麻帆良祭が最初だった。
同じ経済学部の仲間と共同でいくつかのサークルのイベントに投資したまではまだよかったのだが、基本的に利益最優先の斉木は投資した相手にいろいろ余計な口出しばかりしてトラブルになったらしい。
それでも最終的に斉木が口出ししたイベントはそこそこ利益は出たようだが、同時に評判がすこぶる悪くなるという汚点まで得てしまいその後かなり苦労したようである。
正直そこまで問題ならば資金提供を断ればいいと思うかもしれないが、その時に斉木が資金提供したサークルは資金面で苦しんでいたサークルであり背に腹は変えられなかったとの事情もあったようだ。
結局その後もトラブルが続いたので、今ではまともな大学生は彼には関わらないらしい。
「マスターって普段は優しいんだけど、怒ると結構容赦ないのよね」
大学生は横島の行動にスカッとしたと喜んでいるが、木乃香達は酔っ払い相手に撃退するまで怒った横島を素直に褒める気にはなれないし、美砂なんかは千鶴のストーカーの一件を思い出してやっぱり怒らせると怖いんだなとシミジミと感じる。
「いや今回は斉木が悪いぞ。 雪広あやか君に親の七光りがいい気になるなって言ったらしいしな。 ぶちギレた原因はそれだってさ」
「それは酷いわ」
「横島さんが怒りそうなことね」
今回の一件は大学生を中心に斉木を知る者は横島の行動に拍手喝采だったらしく、意外に反応が悪い木乃香達に顔なじみの大学生は少し困ったように具体的な暴言の内容を小声で口にした。
それがあやかの一番気にしてることなのは付き合いが長い木乃香や明日菜は当然理解しており、横島が怒った理由がようやく理解出来たようである。