平和な日常~春~
そんな中でクラス別順位が発表されていくのだが……
「ふえっ……?」
多少順位に変動があるもののいつも通りの順位が続いていたのだが、何故か中等部の全24クラス中18位に2ーAが入っている
その予想外の結果に驚き固まっていたのは、他ならぬ2ーAの面々だった
「なっ…… あんたのラッキーはどこまで非常識なのよー!!」
僅かな沈黙の後、美砂は満面の笑みを浮かべる桜子に詰め寄っていく
別に桜子が何かした訳ではないが、端から見ると桜子のラッキーの影響に見えるのは仕方ない事だろう
「うへへ~、当分お昼に困らないよ」
かなり倍率が高かったらしく笑顔が止まらない桜子はクラスメートに次々にいろいろ言われていくが、それはまたいつもの事である
そのまま続いて個人の成績のトップ百も発表されていくのだが、超鈴音や雪広あやかなどに続き学年6位にのどかの名前があった
「えっ……」
「のどか凄いじゃん!!」
元々成績がいいのどかだったが一桁台は始めてであり、のどか本人が一番驚き固まっている
ハルナはテンション高くのどかに話し掛けるが、のどかは本人はポカーンとしたままだ
「やはりテスト前の勉強の成果があったのですね。 寮に帰ってからも頑張ってましたから」
のどかとハルナは驚き喜んでいるが、夕映は割と予想していたようで冷静である
それもそのはずで、夕方横島に勉強を教わる以外にものどかはコツコツ勉強していたのだ
前日に解らない場所を重点的に纏めて横島に教わる方法を取ったため、かなり効率よく教わっていたのが原因だった
元々頭はいいのだが引っ込み思案で先生になかなか納得がいくまで聞けない性格なだけに、今までかなり損をしてきたらしい
その後帰りのホームルームで各個人にテストの成績と順位が簡単に伝えられるが、順位の上昇率で話題を呼んだのは明日菜だった
学年最下位辺りだった明日菜が60位ほど順位を上げたのは始めての事であり、天変地異かとからかわれるほどである
他にも木乃香・夕映・桜子・美砂・円などの横島の山かけが回った者達は、それぞれに僅かながら順位と点数が上がっていた
彼女達がクラス別で最下位を続けていた2ーAが最下位を脱出した原動力なのは明らかで、お祝いだとばかりにクラスメートは騒いでいくのだが……
(これは一体……)
クラスメートと同じ笑顔に包まれてる超鈴音だったが、内心では今回の変化に違和感を感じていた
今まで全教科満点の超鈴音が居ても最下位だったクラスが、まさか最下位を脱出するとは思いもしなかったのだ
事実彼女の知る歴史でもこんな結果はあるはずがない
(歴史は確実に変わってるネ。 私がとんでもない事をしてる証拠カ……)
この時超鈴音は、歴史の変化の原因を自分だとばかり思っていた
彼女自身歴史が変わってもおかしくないだけの行動をしてるゆえに、それは当然の考えだったのだが……
もう一つの原因に気付く事は出来なかった
変わりゆく歴史の不安と期待を必死に抑えるように、彼女は笑顔を周囲に振り撒いていく
「ふえっ……?」
多少順位に変動があるもののいつも通りの順位が続いていたのだが、何故か中等部の全24クラス中18位に2ーAが入っている
その予想外の結果に驚き固まっていたのは、他ならぬ2ーAの面々だった
「なっ…… あんたのラッキーはどこまで非常識なのよー!!」
僅かな沈黙の後、美砂は満面の笑みを浮かべる桜子に詰め寄っていく
別に桜子が何かした訳ではないが、端から見ると桜子のラッキーの影響に見えるのは仕方ない事だろう
「うへへ~、当分お昼に困らないよ」
かなり倍率が高かったらしく笑顔が止まらない桜子はクラスメートに次々にいろいろ言われていくが、それはまたいつもの事である
そのまま続いて個人の成績のトップ百も発表されていくのだが、超鈴音や雪広あやかなどに続き学年6位にのどかの名前があった
「えっ……」
「のどか凄いじゃん!!」
元々成績がいいのどかだったが一桁台は始めてであり、のどか本人が一番驚き固まっている
ハルナはテンション高くのどかに話し掛けるが、のどかは本人はポカーンとしたままだ
「やはりテスト前の勉強の成果があったのですね。 寮に帰ってからも頑張ってましたから」
のどかとハルナは驚き喜んでいるが、夕映は割と予想していたようで冷静である
それもそのはずで、夕方横島に勉強を教わる以外にものどかはコツコツ勉強していたのだ
前日に解らない場所を重点的に纏めて横島に教わる方法を取ったため、かなり効率よく教わっていたのが原因だった
元々頭はいいのだが引っ込み思案で先生になかなか納得がいくまで聞けない性格なだけに、今までかなり損をしてきたらしい
その後帰りのホームルームで各個人にテストの成績と順位が簡単に伝えられるが、順位の上昇率で話題を呼んだのは明日菜だった
学年最下位辺りだった明日菜が60位ほど順位を上げたのは始めての事であり、天変地異かとからかわれるほどである
他にも木乃香・夕映・桜子・美砂・円などの横島の山かけが回った者達は、それぞれに僅かながら順位と点数が上がっていた
彼女達がクラス別で最下位を続けていた2ーAが最下位を脱出した原動力なのは明らかで、お祝いだとばかりにクラスメートは騒いでいくのだが……
(これは一体……)
クラスメートと同じ笑顔に包まれてる超鈴音だったが、内心では今回の変化に違和感を感じていた
今まで全教科満点の超鈴音が居ても最下位だったクラスが、まさか最下位を脱出するとは思いもしなかったのだ
事実彼女の知る歴史でもこんな結果はあるはずがない
(歴史は確実に変わってるネ。 私がとんでもない事をしてる証拠カ……)
この時超鈴音は、歴史の変化の原因を自分だとばかり思っていた
彼女自身歴史が変わってもおかしくないだけの行動をしてるゆえに、それは当然の考えだったのだが……
もう一つの原因に気付く事は出来なかった
変わりゆく歴史の不安と期待を必死に抑えるように、彼女は笑顔を周囲に振り撒いていく