平和な日常~冬~2
「タマちゃん、どこ行こっか」
同じ頃、タマモと明日菜達はパーティーが始まったホテル内をブラブラと歩いていた。
セレモニーは一般生徒である明日菜達には退屈だし、流石に一番最初に木乃香のスイーツを食べに行くのは早いとも思う。
そもそもこのパーティーは開催時間が長いので、一般的に最初から終わりまでずっと居る人は意外と少なくピークは夕方以降になる。
明日菜の場合はタマモが楽しみにしてたことと幼いので夜は向かないかと思い早く来たが。
「まずは腹ごしらえでしょ!」
「お肉がいい! お肉」
人の流れに乗るようにホテルを歩いていく明日菜達だが、タマモは興味津々な様子でキョロキョロとはするが特に意見はないらしく代わりに美砂と桜子が食事に行こうと張り切っている。
実のところ今日はお昼と夕食をここで食べようと思っていたのでお腹を空かせて来たのだ。
日頃から横島の店で夕食を食べる一同だけにさほど美味しい物に飢えてるわけではないが、パーティーでの楽しみの一つはやはり料理であった。
「あれ古菲と豪徳寺先輩達だ。 最近よく一緒に居るわよね」
とりあえず何の料理があるか見て回ろうとホテル内のレストランやパーティールームなどを見て歩くが、円は特設バイキングを行ってる部屋でガツガツと大量の料理を食べる古菲と豪徳寺一行を目にする。
「よく一緒に修行してるもんね」
「ああ、なんでも気を習ってるらしいわよ。 私達実際見たものカ〇ハ〇波みたいなモノを豪徳寺先輩が出してるとこ。 ねえタマちゃん」
夏休み以降古菲は豪徳寺達と一緒の姿をあちこちで目撃されていた。
元々古菲は生粋の格闘バカであり強い者と戦うことを至高の喜びとしてるだけに豪徳寺の強さに感化されたのだろうと噂だったが、実際に戦えば古菲の方が強いのである。
加えて明日菜達は地味に豪徳寺が気を使う姿を目撃しており、夕映やハルナはなんどか古菲にその件を尋ねるが古菲は相変わらず何か隠してると言わんばかりに怪しげな様子で分からないと言うばかりだった。
尤も夕映やハルナは元より明日菜も気については基本的に眉唾物としか見てなく、何らかのトリックがあるのではと考えていたが。
「うん、ピカッてなってたんだよ!」
「麻帆良だとその手の噂多いのよねー 魔法少女が居たとかって噂もよく聞くし」
どうせなら自分達もバイキングで軽く食事をしようなった明日菜達は空いてるテーブルを確保してさっそく食事を選んでいくが、明日菜は身長的にバイキングには届かないタマモの食事から先に取り皿にとっていく。
かつては子供嫌いを自認していた明日菜だが、ことタマモに対する面倒見の良さは決して木乃香に負けてなかった。
きちんと野菜などもバランスよく食べるように言い聞かせるなど、知らない人だと本当の姉妹のようにも見えてしまう。
そんな明日菜達は相変わらず古菲と豪徳寺達の話で盛り上がるが、話題が豪徳寺がかつて見せた漢魂という名の気弾になると実際に見てない美砂達は半信半疑な様子であった。
実のところ麻帆良ではその手の真偽を疑うような噂が多かったのだ。
大学部にはUFOや超常現象なんかを本気で研究するサークルがあるほど様々な噂が溢れている。
まあ中には真実である噂もあったが、一般的には信じる者は多くない。
豪徳寺の気に関しても大学部の連中と豪徳寺が組んだ軽い悪戯だったというのが大方の見方だった。
豪徳寺はそんなことをするタイプには見えないが、麻帆良では割とよくある程度の騒ぎだったので特に注目されることはなかった。
まあ魔法協会があえて噂を流してコントロールしているのかも知れないが。
同じ頃、タマモと明日菜達はパーティーが始まったホテル内をブラブラと歩いていた。
セレモニーは一般生徒である明日菜達には退屈だし、流石に一番最初に木乃香のスイーツを食べに行くのは早いとも思う。
そもそもこのパーティーは開催時間が長いので、一般的に最初から終わりまでずっと居る人は意外と少なくピークは夕方以降になる。
明日菜の場合はタマモが楽しみにしてたことと幼いので夜は向かないかと思い早く来たが。
「まずは腹ごしらえでしょ!」
「お肉がいい! お肉」
人の流れに乗るようにホテルを歩いていく明日菜達だが、タマモは興味津々な様子でキョロキョロとはするが特に意見はないらしく代わりに美砂と桜子が食事に行こうと張り切っている。
実のところ今日はお昼と夕食をここで食べようと思っていたのでお腹を空かせて来たのだ。
日頃から横島の店で夕食を食べる一同だけにさほど美味しい物に飢えてるわけではないが、パーティーでの楽しみの一つはやはり料理であった。
「あれ古菲と豪徳寺先輩達だ。 最近よく一緒に居るわよね」
とりあえず何の料理があるか見て回ろうとホテル内のレストランやパーティールームなどを見て歩くが、円は特設バイキングを行ってる部屋でガツガツと大量の料理を食べる古菲と豪徳寺一行を目にする。
「よく一緒に修行してるもんね」
「ああ、なんでも気を習ってるらしいわよ。 私達実際見たものカ〇ハ〇波みたいなモノを豪徳寺先輩が出してるとこ。 ねえタマちゃん」
夏休み以降古菲は豪徳寺達と一緒の姿をあちこちで目撃されていた。
元々古菲は生粋の格闘バカであり強い者と戦うことを至高の喜びとしてるだけに豪徳寺の強さに感化されたのだろうと噂だったが、実際に戦えば古菲の方が強いのである。
加えて明日菜達は地味に豪徳寺が気を使う姿を目撃しており、夕映やハルナはなんどか古菲にその件を尋ねるが古菲は相変わらず何か隠してると言わんばかりに怪しげな様子で分からないと言うばかりだった。
尤も夕映やハルナは元より明日菜も気については基本的に眉唾物としか見てなく、何らかのトリックがあるのではと考えていたが。
「うん、ピカッてなってたんだよ!」
「麻帆良だとその手の噂多いのよねー 魔法少女が居たとかって噂もよく聞くし」
どうせなら自分達もバイキングで軽く食事をしようなった明日菜達は空いてるテーブルを確保してさっそく食事を選んでいくが、明日菜は身長的にバイキングには届かないタマモの食事から先に取り皿にとっていく。
かつては子供嫌いを自認していた明日菜だが、ことタマモに対する面倒見の良さは決して木乃香に負けてなかった。
きちんと野菜などもバランスよく食べるように言い聞かせるなど、知らない人だと本当の姉妹のようにも見えてしまう。
そんな明日菜達は相変わらず古菲と豪徳寺達の話で盛り上がるが、話題が豪徳寺がかつて見せた漢魂という名の気弾になると実際に見てない美砂達は半信半疑な様子であった。
実のところ麻帆良ではその手の真偽を疑うような噂が多かったのだ。
大学部にはUFOや超常現象なんかを本気で研究するサークルがあるほど様々な噂が溢れている。
まあ中には真実である噂もあったが、一般的には信じる者は多くない。
豪徳寺の気に関しても大学部の連中と豪徳寺が組んだ軽い悪戯だったというのが大方の見方だった。
豪徳寺はそんなことをするタイプには見えないが、麻帆良では割とよくある程度の騒ぎだったので特に注目されることはなかった。
まあ魔法協会があえて噂を流してコントロールしているのかも知れないが。