平和な日常~冬~2
その後明日菜の部屋には、店の常連の少女達が次から次へとやって来ては賑やかになっていく。
どうもタマモが女子寮に遊びに来たと噂が広まったらしく、お菓子などを差し入れに来る少女も多いのだ。
「おかえししなきゃ!! ぱーてぃーでおみやげかえる?」
「普通はパーティーではお土産はあげないのよ。 まあホテルだし売ってないこともないだろうけど……」
パーティーに行く前からお菓子をたくさん貰ったタマモは先程のビッケとクッキ同様に、お菓子をくれたみんなにもお土産を買わなきゃと燃えるが明日菜は微妙に困った表情である。
会場がホテルなのでお土産は売ってるだろうが、女子寮の少女達に麻帆良のお土産を買うのは流石にどうかと思うらしい。
「おみやげあげないの?」
「お土産は遠くにお出かけした時にあげる物なのよ。 今日のパーティーは近いでしょ」
明日菜にパーティーではお土産はあげないと言われたタマモは残念そうな表情になるが、明日菜はあまり甘やかすのも良くないと感じ今日は我慢させようとしていた。
元々お土産やプレゼントが好きなタマモだけに麻帆良の外に行った時なんかはお土産を配るのはいいとは思うが、流石に麻帆良内で出掛けてお土産を配るのはやり過ぎだと判断したようだ。
「そうね……ビッケとクッキには約束しちゃったし、お散歩行けないお詫びにビッケとクッキにはお土産をあげてもいいわね」
「うん! そうする!」
明らかにテンションが下がるタマモに明日菜はやはり困った表情を見せるが、ふと先程ビッケとクッキにお土産を約束していたなと思い出す。
やはり女子寮の少女達には麻帆良のお土産は必要ないが、約束した二匹くらいならば一度した約束を守らせるという意味でお土産をあげるのもいいかと思う。
その結果ビッケとクッキのお土産は向こうで買おうと言うと、タマモは嬉しそうに明日菜に抱き着いていた。
「いいなー、あのパーティーの参加券プラチナチケットなのよね」
現在明日菜の部屋に居るのは主に2ーAのクラスメート以外の少女達で、彼女達は明日菜とタマモのやり取りを微笑ましげに見つめていたがパーティーに行くことに関しては羨ましげでもある。
明日菜自身はパーティーはさほど興味がなかったが、料理は食べ放題だしダンスパーティーからビンゴ大会など幅広いイベントもあるので一般的には人気らしい。
ちなみに本来タマモを一緒にみてるはずだった夕映に関しては、麻帆良カレーの実行委員として急遽狩り出されている。
実は今回のパーティーでは麻帆良カレーも振る舞われることになっていて、麻帆良の財界や学園関係者へのお披露目も今回兼ねていた。
まあ実際にはあやかと雪広グループが主に動いているので横島達にはさほど関係ないはずだったのだが、あやかが予想以上に忙しくなってることもあり夕映が急遽あやかに頼まれて現場に入っている。
雪広グループとしては本当は横島を呼びたかったようなのだが、横島が木乃香のサポートをしてるのは関係者では周知の事実なので夕映は代理であった。
尤も気まぐれな横島よりは夕映の方がいいのではとの意見も麻帆良カレー実行委員会に関わっていた関係者は口にする者もいたが。
「アスナ達準備しなくていいの? まき絵達なんか化粧もするってさっき張り切ってたけど」
「私は化粧はしないからね。 私とタマちゃんの着替えだけだからまだ余裕かな」
どこか横島の店のように賑やかになってしまった部屋で明日菜はタマモと部屋に居る少女達とおしゃべりをして時間をつぶすが、他の2ーAの少女達はせっかくのパーティーだからとオシャレに張り切ってるらしい。
どうもタマモが女子寮に遊びに来たと噂が広まったらしく、お菓子などを差し入れに来る少女も多いのだ。
「おかえししなきゃ!! ぱーてぃーでおみやげかえる?」
「普通はパーティーではお土産はあげないのよ。 まあホテルだし売ってないこともないだろうけど……」
パーティーに行く前からお菓子をたくさん貰ったタマモは先程のビッケとクッキ同様に、お菓子をくれたみんなにもお土産を買わなきゃと燃えるが明日菜は微妙に困った表情である。
会場がホテルなのでお土産は売ってるだろうが、女子寮の少女達に麻帆良のお土産を買うのは流石にどうかと思うらしい。
「おみやげあげないの?」
「お土産は遠くにお出かけした時にあげる物なのよ。 今日のパーティーは近いでしょ」
明日菜にパーティーではお土産はあげないと言われたタマモは残念そうな表情になるが、明日菜はあまり甘やかすのも良くないと感じ今日は我慢させようとしていた。
元々お土産やプレゼントが好きなタマモだけに麻帆良の外に行った時なんかはお土産を配るのはいいとは思うが、流石に麻帆良内で出掛けてお土産を配るのはやり過ぎだと判断したようだ。
「そうね……ビッケとクッキには約束しちゃったし、お散歩行けないお詫びにビッケとクッキにはお土産をあげてもいいわね」
「うん! そうする!」
明らかにテンションが下がるタマモに明日菜はやはり困った表情を見せるが、ふと先程ビッケとクッキにお土産を約束していたなと思い出す。
やはり女子寮の少女達には麻帆良のお土産は必要ないが、約束した二匹くらいならば一度した約束を守らせるという意味でお土産をあげるのもいいかと思う。
その結果ビッケとクッキのお土産は向こうで買おうと言うと、タマモは嬉しそうに明日菜に抱き着いていた。
「いいなー、あのパーティーの参加券プラチナチケットなのよね」
現在明日菜の部屋に居るのは主に2ーAのクラスメート以外の少女達で、彼女達は明日菜とタマモのやり取りを微笑ましげに見つめていたがパーティーに行くことに関しては羨ましげでもある。
明日菜自身はパーティーはさほど興味がなかったが、料理は食べ放題だしダンスパーティーからビンゴ大会など幅広いイベントもあるので一般的には人気らしい。
ちなみに本来タマモを一緒にみてるはずだった夕映に関しては、麻帆良カレーの実行委員として急遽狩り出されている。
実は今回のパーティーでは麻帆良カレーも振る舞われることになっていて、麻帆良の財界や学園関係者へのお披露目も今回兼ねていた。
まあ実際にはあやかと雪広グループが主に動いているので横島達にはさほど関係ないはずだったのだが、あやかが予想以上に忙しくなってることもあり夕映が急遽あやかに頼まれて現場に入っている。
雪広グループとしては本当は横島を呼びたかったようなのだが、横島が木乃香のサポートをしてるのは関係者では周知の事実なので夕映は代理であった。
尤も気まぐれな横島よりは夕映の方がいいのではとの意見も麻帆良カレー実行委員会に関わっていた関係者は口にする者もいたが。
「アスナ達準備しなくていいの? まき絵達なんか化粧もするってさっき張り切ってたけど」
「私は化粧はしないからね。 私とタマちゃんの着替えだけだからまだ余裕かな」
どこか横島の店のように賑やかになってしまった部屋で明日菜はタマモと部屋に居る少女達とおしゃべりをして時間をつぶすが、他の2ーAの少女達はせっかくのパーティーだからとオシャレに張り切ってるらしい。