一章
名前変換
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「神様相手にどこまでなら許されますか?」
そんな質問を神様本人に直接聞いているこの状況がアウトだったらどうしようか。言ってからそんなことを思う。
質問の意図を理解できないのか、二振は首をかしげている。
「いやあの、なんかこう敬意を持って接するべきだとは思うんですけど、ついさっきみたいに頭撫でちゃったりとか。そういうのって失礼に当たるのかなーなんて」
そこまで言ってようやく納得したようだ。
「そんなの気にする必要はありませんよ。僕たちは主君の刀です。主君の思うように使ってくださればいいんです!」
「そうだな。それにあんた、気をつけてはいるようだがさっきからたまに敬語外れてるぞ」
痛いところをつかれてしまった。短刀の前田藤四郎さんはもちろんだが、山姥切国広さんも見た目からすると学生に見える。自分と年齢がそんなに変わらないように見えるため、ついつい敬語を忘れてしまうのだ。
「えーと、じゃあ、敬語じゃなくても問題ない?」
「はい!主君のお好きなように!」
元気の良い返事と、無言の頷きが返ってくる。
「じゃあ、ついでといったらなんだけど、なんか呼び方とかってどうしよう?苗字とか名前とかいう概念は……ないよね?」
確認ついでにもう一つ困っていたことを尋ねてみる。
彼らの名前は当然人間の名前とはわけが違うだろう。一見苗字と名前のようにも取れるが、果たしてその認識でいいのかわからずに、フルネームと言っていいのかわからないが、正式な名前で呼び続けていたのだ。
「藤四郎さんと国広さん……ってわけじゃないよね?」
人間でいうところの下の名前に当たるのではないかという部分で呼んでみる。フルネームで呼ぶよりも圧倒的に呼びやすいし、しっくりくる。
「どのように呼ばれても構いませんが、藤四郎は兄弟が多いので……」
「国広も兄弟がいる」
「兄弟って、みんな藤四郎と国広なの?」
2人がこくりと頷く。やはり人間とは勝手が違うらしい。
「じゃあ、前田さんと山姥切さんで呼んだほうがいいのかな」
「そうですね、そのほうが兄弟たちが来た時に都合がよいかと思います」
「勝手にすればいい」
2人からの了承を得たので、呼び方が確定する。刀でも、こうして呼んでみるとまるで人の名前のようだ。見た目まで人間と差異はないのだから、これは距離感が揺らいでしまうのも仕方ない。主なのだから勝手にすれば良い、と言われたことだし好きにさせてもらうことにする。
そんな質問を神様本人に直接聞いているこの状況がアウトだったらどうしようか。言ってからそんなことを思う。
質問の意図を理解できないのか、二振は首をかしげている。
「いやあの、なんかこう敬意を持って接するべきだとは思うんですけど、ついさっきみたいに頭撫でちゃったりとか。そういうのって失礼に当たるのかなーなんて」
そこまで言ってようやく納得したようだ。
「そんなの気にする必要はありませんよ。僕たちは主君の刀です。主君の思うように使ってくださればいいんです!」
「そうだな。それにあんた、気をつけてはいるようだがさっきからたまに敬語外れてるぞ」
痛いところをつかれてしまった。短刀の前田藤四郎さんはもちろんだが、山姥切国広さんも見た目からすると学生に見える。自分と年齢がそんなに変わらないように見えるため、ついつい敬語を忘れてしまうのだ。
「えーと、じゃあ、敬語じゃなくても問題ない?」
「はい!主君のお好きなように!」
元気の良い返事と、無言の頷きが返ってくる。
「じゃあ、ついでといったらなんだけど、なんか呼び方とかってどうしよう?苗字とか名前とかいう概念は……ないよね?」
確認ついでにもう一つ困っていたことを尋ねてみる。
彼らの名前は当然人間の名前とはわけが違うだろう。一見苗字と名前のようにも取れるが、果たしてその認識でいいのかわからずに、フルネームと言っていいのかわからないが、正式な名前で呼び続けていたのだ。
「藤四郎さんと国広さん……ってわけじゃないよね?」
人間でいうところの下の名前に当たるのではないかという部分で呼んでみる。フルネームで呼ぶよりも圧倒的に呼びやすいし、しっくりくる。
「どのように呼ばれても構いませんが、藤四郎は兄弟が多いので……」
「国広も兄弟がいる」
「兄弟って、みんな藤四郎と国広なの?」
2人がこくりと頷く。やはり人間とは勝手が違うらしい。
「じゃあ、前田さんと山姥切さんで呼んだほうがいいのかな」
「そうですね、そのほうが兄弟たちが来た時に都合がよいかと思います」
「勝手にすればいい」
2人からの了承を得たので、呼び方が確定する。刀でも、こうして呼んでみるとまるで人の名前のようだ。見た目まで人間と差異はないのだから、これは距離感が揺らいでしまうのも仕方ない。主なのだから勝手にすれば良い、と言われたことだし好きにさせてもらうことにする。