テニプリ/手塚国光
こちらでは名前変換をしてからお楽しみ下さい
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
綺麗な景色に美味しい空気
見渡す限りの緑に自然と心が落ち着く
「……でも、やっぱり暇。」
他に人のいない静かな空間に先程から欠伸が止まらない
チラリと隣に視線を向ければ見たこともないような活き活きした表情で渓流釣りを楽しんでいる手塚くんの姿
テニスをしている時よりも嬉しそうなのは気のせいだろうか
意外とアウトドア派な彼を見つめながらインドア派の私は聞こえないように溜め息を吐く
せっかくの初デートだと言うのに山に渓流釣りに行こうと言われ気合いを入れて揃えた可愛いコーディネートの洋服もタグを切らぬままタンスへ逆戻りだ
動きやすく体を冷やさないようにとのアドバイスを受けて見事デニムにTシャツ、薄い上着姿
何が悲しくて手塚くんとのデートにこんな格好をしなければならないのだろうか
再び手塚くんの方へ視線を向ければタイミング良く彼もこちらを見ていてばっちり目が合う
「もしかして、つまらなかったか?」
「えっ?ううん、全然!!」
考えている事が顔に出ていたのか
少し残念そうな表情で言う手塚くんに必死で否定する
「手塚くんと居れるだけで楽しいから、ね?」
「それなら良いが。楽しみにしていたんだ、神崎と渓流釣りに来る事を。」
「手塚くん……。」
そんなこと言われたらますます暇だなんて言えないよ
仕方が無いので引き続き釣り竿の先を眺めていれば手塚くんが無言で手招きをしてきた
「どうしたの?」
「やはり見ているだけでは暇だろう。神崎もやってみないか?」
「私でも出来る?」
「あぁ、俺が支えておいてやる。」
それじゃあと立ち上がったは良いが手塚くんが手招きしているのはどうみても膝の上
いやいや、初デートでこれは私には難易度が高過ぎるよ
私が立ち竦んで居れば手塚くんは竿を持つ左手はそのままに右手で私の腕を軽く引っ張り、油断していた私はそのまま手塚くんの膝に収まった
「左手をここに添えて支えろ。」
「てててっ、手塚くん!!!手が、手が……。」
「あぁすまない、神崎は右利きだから逆だな。」
「そうじゃなくてっ!」
恥ずかしさと嬉しさのせいでとてつもなく早く動く心臓を落ち着かせる為にひとまず深呼吸をしてみる
「そんなに緊張しなくて良い。俺が支えているから。」
「…うん。」
私の動揺を違うように解釈している手塚くんに甘えてそっと背中に体重を掛けてみる
まるで抱き締められているかのような体勢にそっと添えられた手を見てこんなデートもありだな、なんて思ってみたり
見渡す限りの緑に自然と心が落ち着く
「……でも、やっぱり暇。」
他に人のいない静かな空間に先程から欠伸が止まらない
チラリと隣に視線を向ければ見たこともないような活き活きした表情で渓流釣りを楽しんでいる手塚くんの姿
テニスをしている時よりも嬉しそうなのは気のせいだろうか
意外とアウトドア派な彼を見つめながらインドア派の私は聞こえないように溜め息を吐く
せっかくの初デートだと言うのに山に渓流釣りに行こうと言われ気合いを入れて揃えた可愛いコーディネートの洋服もタグを切らぬままタンスへ逆戻りだ
動きやすく体を冷やさないようにとのアドバイスを受けて見事デニムにTシャツ、薄い上着姿
何が悲しくて手塚くんとのデートにこんな格好をしなければならないのだろうか
再び手塚くんの方へ視線を向ければタイミング良く彼もこちらを見ていてばっちり目が合う
「もしかして、つまらなかったか?」
「えっ?ううん、全然!!」
考えている事が顔に出ていたのか
少し残念そうな表情で言う手塚くんに必死で否定する
「手塚くんと居れるだけで楽しいから、ね?」
「それなら良いが。楽しみにしていたんだ、神崎と渓流釣りに来る事を。」
「手塚くん……。」
そんなこと言われたらますます暇だなんて言えないよ
仕方が無いので引き続き釣り竿の先を眺めていれば手塚くんが無言で手招きをしてきた
「どうしたの?」
「やはり見ているだけでは暇だろう。神崎もやってみないか?」
「私でも出来る?」
「あぁ、俺が支えておいてやる。」
それじゃあと立ち上がったは良いが手塚くんが手招きしているのはどうみても膝の上
いやいや、初デートでこれは私には難易度が高過ぎるよ
私が立ち竦んで居れば手塚くんは竿を持つ左手はそのままに右手で私の腕を軽く引っ張り、油断していた私はそのまま手塚くんの膝に収まった
「左手をここに添えて支えろ。」
「てててっ、手塚くん!!!手が、手が……。」
「あぁすまない、神崎は右利きだから逆だな。」
「そうじゃなくてっ!」
恥ずかしさと嬉しさのせいでとてつもなく早く動く心臓を落ち着かせる為にひとまず深呼吸をしてみる
「そんなに緊張しなくて良い。俺が支えているから。」
「…うん。」
私の動揺を違うように解釈している手塚くんに甘えてそっと背中に体重を掛けてみる
まるで抱き締められているかのような体勢にそっと添えられた手を見てこんなデートもありだな、なんて思ってみたり
2/2ページ