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確かに恋だったbotヨリお題:短文集

お題:【雨の日だって恋日和】




「今日は出かけたかったのにな…」
窓の外を眺めて呟く。今日は体調も大分マシになってきたので外出OKと言われていたのだ。
ナップルームから出て久々にラザハンあたりまで行こうかと考えていたのにー
外は雨模様である。それもぽつりぽつりとかいうレベルではない。
はぁ。と溜息を零しつつ窓を閉めると、入り口をノックする音がした。
どうぞ、と声をかけると入ってきたのはサンクレッド。…最近、療養中の自分を気遣ってよくお見舞いに来てくれる。
正直凄く…否、とても嬉しいけれど、この人の時間をこんなに貰って良いのか?と戸惑う。
「いらっしゃい、サンクレッド」
「よう。雨だから、出かける予定なしになったってクルルに聞いたぞ?」
だからラストスタンドで珈琲買ってきた、という彼の手には美味しそうな匂いのカップが2つ。
「…そうなの。天気悪くなければラザハンに買い物行こうかと思ってた」
「そりゃ残念だったな?」
「フフフ。でも、代わりにというには凄く嬉しい。珈琲ありがとう」
どうぞ座って、とイスを進めると サンクレッドは私にカップを手渡しながら
「…今日は具合良さそうか?」と私の眼を覗き込む。
「あーうん。大分いい、よ」
至近距離でそんな風に見るのは止めてほしい。
思わず頬に熱が集まるのが自分でも解る。
でも其処には振れずに私の頭をぽんと叩くと、「そうか」と嬉しそうに彼は笑った。
今日は雨で出かけられなかったけれど、私にとっては素敵な恋日和になった。
(サン→←光♀)
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