なにか間違ってる。
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「帰りたいって言ってたのに。エリオットのために戻るんだ、その疲れきった身体で?」
ハートの城を目指して至って“普通の”道を帰る途中、エースは含みを持たせて聞いてきた。
このまま一直線に時計塔に帰りたいのはやまやまだったが、あの場を収めるために、ああ言うしかなかったのだ。
それをわかっているだろうに、と〇〇は横目で軽くエースを睨んだ。
「自分のために、アリスを連れて帽子屋屋敷に行くんだよ。あたしが単身で行ったって、誰もなんも楽しくないだろ」
「そう思ってるのは君だけだろうね」
エースがにこりと笑う。〇〇は訝しげにその笑顔を見たが、
「あ、エース。アリスを連れて行くからって、もう今日のところは邪魔しないでよ?」
たっぷり付き合ったのだから、これで解放してほしい。
そんな思いを込めて赤い瞳に視線を注ぐと、エースはしょうがないなあというふうに頷いた。
「じゃあ、今度一緒に旅をするときは、さっき迷った道を左に行こうな!」
「……いや、もう本気で勘弁して」
にっこにこの騎士から、〇〇は冷や汗を流して目を逸らした。助けて、アリス!
(なんかおかしい。絶対間違ってる。あたしはアリスじゃないってのに…)
早く着かないだろうか、むしろ城が来い。
アリスを求めて先を急く〇〇は、彼女がハートの城にいる保証もないことをすっかり失念していたのだった。
end。→あとがき
ハートの城を目指して至って“普通の”道を帰る途中、エースは含みを持たせて聞いてきた。
このまま一直線に時計塔に帰りたいのはやまやまだったが、あの場を収めるために、ああ言うしかなかったのだ。
それをわかっているだろうに、と〇〇は横目で軽くエースを睨んだ。
「自分のために、アリスを連れて帽子屋屋敷に行くんだよ。あたしが単身で行ったって、誰もなんも楽しくないだろ」
「そう思ってるのは君だけだろうね」
エースがにこりと笑う。〇〇は訝しげにその笑顔を見たが、
「あ、エース。アリスを連れて行くからって、もう今日のところは邪魔しないでよ?」
たっぷり付き合ったのだから、これで解放してほしい。
そんな思いを込めて赤い瞳に視線を注ぐと、エースはしょうがないなあというふうに頷いた。
「じゃあ、今度一緒に旅をするときは、さっき迷った道を左に行こうな!」
「……いや、もう本気で勘弁して」
にっこにこの騎士から、〇〇は冷や汗を流して目を逸らした。助けて、アリス!
(なんかおかしい。絶対間違ってる。あたしはアリスじゃないってのに…)
早く着かないだろうか、むしろ城が来い。
アリスを求めて先を急く〇〇は、彼女がハートの城にいる保証もないことをすっかり失念していたのだった。
end。→あとがき