スキンシップ。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ユリウスってムードの作り方とか下手そうだよな~」
時計塔に立ち寄ったハートの騎士は、時計屋と余所者の作業を眺めながらそう言った。
いつものように時計の修理をするユリウス、その傍らでちょっとした手伝いをしていた〇〇は頭を上げた。
ユリウスの顔には、またくだらないことを言い出したなと書いてあった。
「なんだ、いきなり」
「なんだって、そのまま。ムード作りが下手そうだなあと思って」
下手と言われて嬉しいことなどそうありはしない。むっと唇を曲げるユリウスに、〇〇は慰めを出そうとして、
「あー。でも確かに、ユリウスはそういうのが下手そうというか苦手そうというか…」
「…おまえまでくだらない話に便乗するな」
言い捨てて仕事を再開しようとするが、その肩にエースが重々しくも軽やかに手を置いた。
極めて親切そうな笑顔で、露骨に嫌がる友人の顔をものともせず話題を続けた。
「そんなんじゃ駄目だぜ、ユリウス。特に女の子は雰囲気を大切にするんだから」
「そんなこと、私の知ったことか。必要ない知識だ」
「じゃあここ一番ってときにムードを作れないでしくじったらどうするんだ?」
なあ、と相槌を期待された〇〇はうむと腕を組んだ。
アリスが雰囲気にどのくらい重きを置いているのかは知らないが、盛り上げる意味で重んじるのは悪くない。
場に応じた空気を作ることで、事がうまく運ぶことが無きにしもあらず。
「気にしすぎるのもどうかと思うけど、多少気にかけたところでマイナスに働くこともないんじゃない?」
自分なりの意見を言うと、エースはほら見ろというふうに、
「〇〇でさえこう言ってるじゃないか。やっぱりユリウスも少しは改善するべきだよ」
あたしでさえってどういう意味だ。相応しいといえなくても、さすがに場違い極まりない言動を日頃からしているつもりはないのだが。
〇〇がなんだか釈然としない気持ちでいると、今度はユリウスに、
「おまえも…その、ムードとかそういう類いを気にする質(たち)なのか」
と、言外に似合わないと告げるも同然に尋ねられた。普段自分がどういう目で見られているのかよくわかった。
確かに〇〇にそういったこだわりはない。が、ムードもへったくれもないよりは、多少なりとあったほうがいいと思うくらいにはロマンを捨てていない。
「なに、あたしが気にしちゃ悪いわけ?」
「な、なにも悪いとは言っていないだろう…」
少々突き返して答えたところ、何故かユリウスは目に動揺を走らせた。
それを敏感に拾い上げたエースはからりと笑い声を立てて指摘した。
「あはははっ、ユリウスも素直になれよ!〇〇の好みが気になるんなら、はっきりそう言えばいいだろう?」
ユリウスは肩を跳ね上げ、〇〇はエースを見遣った。
「な……」
「はあ?なに言ってんの」
この男はまた適当なことを言うものである。そんなものを気にしてなんの得があるというのか。
過剰な反応を示したユリウスを、そうだからからかいの餌食になるのだと気の毒に思う〇〇だ。
話の手綱を握るのは、やはりこの話題を提供した騎士だった。
彼はぽんと手を打つと、「じゃあこうしようよ」とにこやかにある提案をした。
時計塔に立ち寄ったハートの騎士は、時計屋と余所者の作業を眺めながらそう言った。
いつものように時計の修理をするユリウス、その傍らでちょっとした手伝いをしていた〇〇は頭を上げた。
ユリウスの顔には、またくだらないことを言い出したなと書いてあった。
「なんだ、いきなり」
「なんだって、そのまま。ムード作りが下手そうだなあと思って」
下手と言われて嬉しいことなどそうありはしない。むっと唇を曲げるユリウスに、〇〇は慰めを出そうとして、
「あー。でも確かに、ユリウスはそういうのが下手そうというか苦手そうというか…」
「…おまえまでくだらない話に便乗するな」
言い捨てて仕事を再開しようとするが、その肩にエースが重々しくも軽やかに手を置いた。
極めて親切そうな笑顔で、露骨に嫌がる友人の顔をものともせず話題を続けた。
「そんなんじゃ駄目だぜ、ユリウス。特に女の子は雰囲気を大切にするんだから」
「そんなこと、私の知ったことか。必要ない知識だ」
「じゃあここ一番ってときにムードを作れないでしくじったらどうするんだ?」
なあ、と相槌を期待された〇〇はうむと腕を組んだ。
アリスが雰囲気にどのくらい重きを置いているのかは知らないが、盛り上げる意味で重んじるのは悪くない。
場に応じた空気を作ることで、事がうまく運ぶことが無きにしもあらず。
「気にしすぎるのもどうかと思うけど、多少気にかけたところでマイナスに働くこともないんじゃない?」
自分なりの意見を言うと、エースはほら見ろというふうに、
「〇〇でさえこう言ってるじゃないか。やっぱりユリウスも少しは改善するべきだよ」
あたしでさえってどういう意味だ。相応しいといえなくても、さすがに場違い極まりない言動を日頃からしているつもりはないのだが。
〇〇がなんだか釈然としない気持ちでいると、今度はユリウスに、
「おまえも…その、ムードとかそういう類いを気にする質(たち)なのか」
と、言外に似合わないと告げるも同然に尋ねられた。普段自分がどういう目で見られているのかよくわかった。
確かに〇〇にそういったこだわりはない。が、ムードもへったくれもないよりは、多少なりとあったほうがいいと思うくらいにはロマンを捨てていない。
「なに、あたしが気にしちゃ悪いわけ?」
「な、なにも悪いとは言っていないだろう…」
少々突き返して答えたところ、何故かユリウスは目に動揺を走らせた。
それを敏感に拾い上げたエースはからりと笑い声を立てて指摘した。
「あはははっ、ユリウスも素直になれよ!〇〇の好みが気になるんなら、はっきりそう言えばいいだろう?」
ユリウスは肩を跳ね上げ、〇〇はエースを見遣った。
「な……」
「はあ?なに言ってんの」
この男はまた適当なことを言うものである。そんなものを気にしてなんの得があるというのか。
過剰な反応を示したユリウスを、そうだからからかいの餌食になるのだと気の毒に思う〇〇だ。
話の手綱を握るのは、やはりこの話題を提供した騎士だった。
彼はぽんと手を打つと、「じゃあこうしようよ」とにこやかにある提案をした。