恋人は変態!
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ぬいぐるみを介して愛を吐き出すペーター(『愛籠』主人公)
白ウサギからプレゼントされたのは、大きなテディベアだった。
ぬいぐるみを喜ぶ年頃は過ぎている〇〇だったが、やはり夢のある贈り物を喜ばずにはいられない。
最初ソファーに座らせていたテディベアは、現在〇〇のベッドに場所を移していた。
「僕が忙しくて添い寝をしてあげられない日は、これを僕だと思って一緒に寝てくださいね」
ペーターに添い寝をしてもらった覚えは一度もないが、知らないうちに潜り込まれていたりするのだろうか。
彼は〇〇の腕にテディベアをしっかり抱かせて、ベッドから一歩離れた。
矯めつ眇めつ眺めてぽっと頬を染め、なにやら衝動を抑えるようにぐっと手を握りしめる。
「白ウサギさん…?」
「っ……あなたの可愛らしさについ、いいえ、なんでもありません!」
おやすみなさい。ペーターは咳払いをすると、優しく微笑んで部屋を出て行った。
〇〇の目覚まし役を買って出たペーターは、時間は不規則だが必ずやってきた。
目覚めて一番最初に会う彼は、〇〇が律儀にぬいぐるみと寝ているのを見ると、とても嬉しそうに笑う。
だから、今日もまた〇〇はぬいぐるみに抱きついて眠るのだ。
(あ……白ウサギさんの、匂い……)
いつもくっついて眠るテディベアからふわりと香るのはペーターの匂いだった。
不思議なことに、ずっと共に過ごしているはずの〇〇の匂いはなかなか移らない。
まるで本当に代役を務めるかのように、常にペーターの気配を纏っていた。
仕事を終えた白ウサギは自室に戻ると、真っ先にそれを求めた。
「ああ、〇〇……」
室内で異様な存在感を放つ、大きなテディベア。ペーターはそれを抱き上げると、いそいそと服を脱がせた。
テディベアは〇〇に贈ったものと瓜二つ。服というのはこっそり拝借した彼女の服である。
お気に入りの一着が見当たらないと気落ちする〇〇には、新しい服をプレゼントしたので、問題はないはずだ。
「今頃あなたは僕を抱いて眠っているんでしょうね。健やかな天使の微笑みを浮かべて…」
ペーターはテディベアに頬擦りをし、語りかける。鼻を押し当てて深く呼吸した。
む、と思わず眉を顰める。〇〇の匂いが薄れてきた。これはいけない、そろそろ交換しなければ。
善は急げと向かった先は愛しい余所者の部屋。
ノックもせずにそっとドアを開け、気配を殺して暗い室内を奥へ進むと。
(〇〇……っ!)
ペーターの願いどおり、〇〇はテディベアに寄り添ってぐっすり眠っていた。
なんと愛らしい寝顔だろう。今すぐにでも布団を剥ぎ取ってしまいたい衝動を堪え、荒くなる呼吸を鎮める。
彼女のことを想うのなら、手を出してはいけない。常に欲望との戦いだ。
〇〇の横にいるテディベアと、自分が腕に抱えて持ってきたテディベア。
見た目はまったく同じ二つのテディベアを、ペーターは彼女に気づかれないよう慎重に交換した。
腕に抱いた瞬間、明らかな違いに恍惚としてしまう。
そうして〇〇の香りを纏ったテディベアを手に、未練がましい足を心で叱咤して静かに部屋を後にした。
自室に持ち帰ったテディベアに〇〇の服を着せて、満足げに頷いた。
〇〇の部屋にはペーターの、ペーターの部屋には〇〇の分身がいるというわけである。
代わりというのなら、ウサギのぬいぐるみをプレゼントするという選択肢もあった。
だが、あまりにも自分に酷似しているため、むやみに嫉妬に駆られるという弊害を無視できなかったのだ。
「〇〇、〇〇、愛しています、愛しているんです。できることなら、この胸のうちをあなたに打ち明けてしまいたい…!」
愛しい余所者の代わりに彼女の香りを抱いて、欲望に身体を揺すりながら。
白ウサギは切なげに熱を吐きつつ、届かない愛の告白を繰り返し続けた。
コメントを三つ混ぜて書かせていただきました。発覚前をイメージしたIF話。
白ウサギからプレゼントされたのは、大きなテディベアだった。
ぬいぐるみを喜ぶ年頃は過ぎている〇〇だったが、やはり夢のある贈り物を喜ばずにはいられない。
最初ソファーに座らせていたテディベアは、現在〇〇のベッドに場所を移していた。
「僕が忙しくて添い寝をしてあげられない日は、これを僕だと思って一緒に寝てくださいね」
ペーターに添い寝をしてもらった覚えは一度もないが、知らないうちに潜り込まれていたりするのだろうか。
彼は〇〇の腕にテディベアをしっかり抱かせて、ベッドから一歩離れた。
矯めつ眇めつ眺めてぽっと頬を染め、なにやら衝動を抑えるようにぐっと手を握りしめる。
「白ウサギさん…?」
「っ……あなたの可愛らしさについ、いいえ、なんでもありません!」
おやすみなさい。ペーターは咳払いをすると、優しく微笑んで部屋を出て行った。
〇〇の目覚まし役を買って出たペーターは、時間は不規則だが必ずやってきた。
目覚めて一番最初に会う彼は、〇〇が律儀にぬいぐるみと寝ているのを見ると、とても嬉しそうに笑う。
だから、今日もまた〇〇はぬいぐるみに抱きついて眠るのだ。
(あ……白ウサギさんの、匂い……)
いつもくっついて眠るテディベアからふわりと香るのはペーターの匂いだった。
不思議なことに、ずっと共に過ごしているはずの〇〇の匂いはなかなか移らない。
まるで本当に代役を務めるかのように、常にペーターの気配を纏っていた。
仕事を終えた白ウサギは自室に戻ると、真っ先にそれを求めた。
「ああ、〇〇……」
室内で異様な存在感を放つ、大きなテディベア。ペーターはそれを抱き上げると、いそいそと服を脱がせた。
テディベアは〇〇に贈ったものと瓜二つ。服というのはこっそり拝借した彼女の服である。
お気に入りの一着が見当たらないと気落ちする〇〇には、新しい服をプレゼントしたので、問題はないはずだ。
「今頃あなたは僕を抱いて眠っているんでしょうね。健やかな天使の微笑みを浮かべて…」
ペーターはテディベアに頬擦りをし、語りかける。鼻を押し当てて深く呼吸した。
む、と思わず眉を顰める。〇〇の匂いが薄れてきた。これはいけない、そろそろ交換しなければ。
善は急げと向かった先は愛しい余所者の部屋。
ノックもせずにそっとドアを開け、気配を殺して暗い室内を奥へ進むと。
(〇〇……っ!)
ペーターの願いどおり、〇〇はテディベアに寄り添ってぐっすり眠っていた。
なんと愛らしい寝顔だろう。今すぐにでも布団を剥ぎ取ってしまいたい衝動を堪え、荒くなる呼吸を鎮める。
彼女のことを想うのなら、手を出してはいけない。常に欲望との戦いだ。
〇〇の横にいるテディベアと、自分が腕に抱えて持ってきたテディベア。
見た目はまったく同じ二つのテディベアを、ペーターは彼女に気づかれないよう慎重に交換した。
腕に抱いた瞬間、明らかな違いに恍惚としてしまう。
そうして〇〇の香りを纏ったテディベアを手に、未練がましい足を心で叱咤して静かに部屋を後にした。
自室に持ち帰ったテディベアに〇〇の服を着せて、満足げに頷いた。
〇〇の部屋にはペーターの、ペーターの部屋には〇〇の分身がいるというわけである。
代わりというのなら、ウサギのぬいぐるみをプレゼントするという選択肢もあった。
だが、あまりにも自分に酷似しているため、むやみに嫉妬に駆られるという弊害を無視できなかったのだ。
「〇〇、〇〇、愛しています、愛しているんです。できることなら、この胸のうちをあなたに打ち明けてしまいたい…!」
愛しい余所者の代わりに彼女の香りを抱いて、欲望に身体を揺すりながら。
白ウサギは切なげに熱を吐きつつ、届かない愛の告白を繰り返し続けた。
コメントを三つ混ぜて書かせていただきました。発覚前をイメージしたIF話。