恋人は変態!
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Mな役持ちと主人公&アリスin遊園地(長編主人公)
ハートの城。帽子屋屋敷。ならば遊園地はどうだとやってきたわけだが、もう半ば諦めていた。
一縷の望みをかけていた時計塔の主までこの場にそろうとは、想定外だったが。
役持ちは例外なくおかしくなってしまったのだと再確認し、余所者達はベンチでぐったりしていた。
「アリス。これは本格的にヤバイ。もうどこに行ってもマゾな役持ちだらけだ…」
「私、ちょっと慣れてきたかも…。お願い〇〇、私がおかしくなったら目を覚まさせてね」
「おー、任せろー」
〇〇はだらりとアリスにもたれかかり、気まぐれに、手に持っていた鎖をぴっと引っ張った。
ベンチのすぐ脇の地べたに座っていたボリスは、首輪を引かれたことで嬉しそうに笑って膝立ちになった。
「〇〇、俺のこと呼んだ?」
「呼んでない。ちょっと引っ張ってみただけ」
「うわ、ぬか喜びさせるなんて酷いなー」
酷い酷いと言いつつ悦ぶチェシャ猫を放って、前方を確かめる。
余所者が並ぶベンチの前では、大の男が二人仲良く正座で待機していた。
遊園地のオーナーと時計屋である。日本人ではない彼らには慣れない体勢だ。そろそろ足が痺れてくる頃だろう。
たまに首輪を引いて遊ばれる猫とは違い、二人は完全に放っておかれていた。
ボリスを羨ましそうな目で見るが、今の彼らには放置もご褒美と受け取れる才能があるらしい。
足の痺れに肩を小刻みに震わせながら、ゴーランドは満更でもない顔でこちらを見上げた。
「っ、前々から思ってたんだが…アリス、あんたにはそうやって人を見下すポーズが似合うな…!」
「褒めてもなにも出ないわよ、じゃなかった、褒めてないわよそれ」
ヤバイ。アリスが洗脳されかかっている。〇〇はそう思ったが、あいにくメンタル面の疲労の蓄積でやられていた。
「ふっ……まだまだ甘いな」
ゴーランドの発言を受けて、彼の隣で同じように肩を震わせていたユリウスが鼻で笑った。
「くっ…一目で似合うとわかる人間にやらせるより、一見似合わないと思われる人間にやらせたほうが…っ、私は断然、気分が出るっ」
ユリウスは自信ありげに言いきると、アリスから〇〇に視線を移した。こっち見んな。
相当な痺れに襲われているらしく、その顔にはおかしな笑みが浮かんでいる。
許しが出るまで耐え抜くつもりなのだろうが、最終的に足から感覚がなくなって歩行困難になっても、手を貸さないでおこう。
(あー……あれだな。こうなったら、行くとこまで行くか)
〇〇はボリスの鎖を手放し(何故猫に絶望した顔をされるのかわからない)、隣にいるアリスの手を取った。
「アリス。ラスト、行っとく?」
「奇遇ね。ちょうど私も同じことを考えてたの」
そうして綺麗に笑い合った二人は、ナイトメア、と一人の男の名前を呼んだ。
待ちかねたように夢の中に引き込まれ、気がつくと、ナイトメアが目の前に浮遊していた。
血色の悪い顔色はいつもより赤みを帯び、期待に満ちた目で二人の余所者を歓迎した。
「やっと呼んでくれたか…!ひょっとして私の存在を忘れているんじゃないかと、ドキドキしていたところだよ」
今度こそはっきりと頬を赤く染めて興奮するナイトメア。そうか、それはなによりだ。
見ると、アリスから先ほどまでの無気力が消え去っていた。ストレスを発散させるべく、やる気を漲らせている。
確かに多数の役持ちを相手にするよりは、一人に的を絞ったほうがやりやすい。
(しかも、これなら一対二でこっちが優勢だ)
どこかに置き忘れてきた笑顔が、〇〇に戻ってくる。ああ、今、思う存分高笑いしたい気分だ。
精神的に散々痛めつけられた夢魔は、幸せの絶頂だと喜んで吐血した。
Mなキャラばかり書いていると、何故か余所者までおかしなことになってしまいました。
ハートの城。帽子屋屋敷。ならば遊園地はどうだとやってきたわけだが、もう半ば諦めていた。
一縷の望みをかけていた時計塔の主までこの場にそろうとは、想定外だったが。
役持ちは例外なくおかしくなってしまったのだと再確認し、余所者達はベンチでぐったりしていた。
「アリス。これは本格的にヤバイ。もうどこに行ってもマゾな役持ちだらけだ…」
「私、ちょっと慣れてきたかも…。お願い〇〇、私がおかしくなったら目を覚まさせてね」
「おー、任せろー」
〇〇はだらりとアリスにもたれかかり、気まぐれに、手に持っていた鎖をぴっと引っ張った。
ベンチのすぐ脇の地べたに座っていたボリスは、首輪を引かれたことで嬉しそうに笑って膝立ちになった。
「〇〇、俺のこと呼んだ?」
「呼んでない。ちょっと引っ張ってみただけ」
「うわ、ぬか喜びさせるなんて酷いなー」
酷い酷いと言いつつ悦ぶチェシャ猫を放って、前方を確かめる。
余所者が並ぶベンチの前では、大の男が二人仲良く正座で待機していた。
遊園地のオーナーと時計屋である。日本人ではない彼らには慣れない体勢だ。そろそろ足が痺れてくる頃だろう。
たまに首輪を引いて遊ばれる猫とは違い、二人は完全に放っておかれていた。
ボリスを羨ましそうな目で見るが、今の彼らには放置もご褒美と受け取れる才能があるらしい。
足の痺れに肩を小刻みに震わせながら、ゴーランドは満更でもない顔でこちらを見上げた。
「っ、前々から思ってたんだが…アリス、あんたにはそうやって人を見下すポーズが似合うな…!」
「褒めてもなにも出ないわよ、じゃなかった、褒めてないわよそれ」
ヤバイ。アリスが洗脳されかかっている。〇〇はそう思ったが、あいにくメンタル面の疲労の蓄積でやられていた。
「ふっ……まだまだ甘いな」
ゴーランドの発言を受けて、彼の隣で同じように肩を震わせていたユリウスが鼻で笑った。
「くっ…一目で似合うとわかる人間にやらせるより、一見似合わないと思われる人間にやらせたほうが…っ、私は断然、気分が出るっ」
ユリウスは自信ありげに言いきると、アリスから〇〇に視線を移した。こっち見んな。
相当な痺れに襲われているらしく、その顔にはおかしな笑みが浮かんでいる。
許しが出るまで耐え抜くつもりなのだろうが、最終的に足から感覚がなくなって歩行困難になっても、手を貸さないでおこう。
(あー……あれだな。こうなったら、行くとこまで行くか)
〇〇はボリスの鎖を手放し(何故猫に絶望した顔をされるのかわからない)、隣にいるアリスの手を取った。
「アリス。ラスト、行っとく?」
「奇遇ね。ちょうど私も同じことを考えてたの」
そうして綺麗に笑い合った二人は、ナイトメア、と一人の男の名前を呼んだ。
待ちかねたように夢の中に引き込まれ、気がつくと、ナイトメアが目の前に浮遊していた。
血色の悪い顔色はいつもより赤みを帯び、期待に満ちた目で二人の余所者を歓迎した。
「やっと呼んでくれたか…!ひょっとして私の存在を忘れているんじゃないかと、ドキドキしていたところだよ」
今度こそはっきりと頬を赤く染めて興奮するナイトメア。そうか、それはなによりだ。
見ると、アリスから先ほどまでの無気力が消え去っていた。ストレスを発散させるべく、やる気を漲らせている。
確かに多数の役持ちを相手にするよりは、一人に的を絞ったほうがやりやすい。
(しかも、これなら一対二でこっちが優勢だ)
どこかに置き忘れてきた笑顔が、〇〇に戻ってくる。ああ、今、思う存分高笑いしたい気分だ。
精神的に散々痛めつけられた夢魔は、幸せの絶頂だと喜んで吐血した。
Mなキャラばかり書いていると、何故か余所者までおかしなことになってしまいました。