真白を染めゆく感情の名は
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澄み渡った青空のもと、〇〇は遊園地で働いていた。
ゲート付近に立つ従業員達に交じって、「ようこそー」や「また遊びにいらしてくださいね」といった無難な声かけをしている。
服装は従業員のそれではないが、営業スマイルは他に引けを取らない素晴らしさだった。今なら胡散臭さもハートの騎士に負けない気がする。
もう少し真心を込めるべきかと笑顔の下で考えていると、従業員の一人が〇〇に近づいてきた。
「なんだか少しお疲れみたいですね!」
疲れとは無縁そうな溌剌とした声にそう言われ、〇〇は瞬きをした。
「え……そう見える?」
「見えますよーっ。ここは私達に任せて、中で休まれたほうがいいです!」
「そうですそうです!どーんと任せてください!」
話しかけてきた女性従業員に、傍にいた男性従業員が加勢した。〇〇は勢い負けして、つい「お、お言葉に甘えて…」と答えてしまった。
にこやかに追い立てられて歩き出したものの、実際のところ〇〇自身に疲労の自覚はあまりない。
他人が見て気遣うほどだから、ばっちり顔には出ているのだろう。だが、体調に支障をきたしているわけではない。
給料分の労働はこなしたい、そう思った〇〇は屋敷に向かう足に別の目的を設定した。
先ほどの〇〇の笑顔は、確かに有効だったはずだ。しかし仕事柄、人の機微に敏感なのだろう従業員達からすれば、合格点には至らなかったようだ。
(迎えられるのも送り出されるのも、疲れの滲んだ笑顔じゃ嫌だもんなー)
自分が客の立場ならばと考えて、深く納得する。さすがはプロ。正しい判断だ。
では人目につかない裏方なら大丈夫だろう。厨房で皿磨きでもさせてもらおうか。
任せてもらえそうな仕事を吟味しながら廊下を歩く。足音がこちらに駆けてきたのはそのときだった。
「〇〇!」
「…ん?あ、オーナー。ちょうどいいところに、」
言葉尻が途切れた。両肩を掴んで顔を覗き込まれ、何事かと目を丸くする。
ゴーランドはじろじろと〇〇を検分する。不快でない目つきには、心配の色が浮かんでいた。
「ちょっと顔色がよくねえな…。よし、来い」
「え、なに…」
ゴーランドは一人なにやら方針を決めたらしく、やや強引に〇〇の手を引いた。
ゲート付近に立つ従業員達に交じって、「ようこそー」や「また遊びにいらしてくださいね」といった無難な声かけをしている。
服装は従業員のそれではないが、営業スマイルは他に引けを取らない素晴らしさだった。今なら胡散臭さもハートの騎士に負けない気がする。
もう少し真心を込めるべきかと笑顔の下で考えていると、従業員の一人が〇〇に近づいてきた。
「なんだか少しお疲れみたいですね!」
疲れとは無縁そうな溌剌とした声にそう言われ、〇〇は瞬きをした。
「え……そう見える?」
「見えますよーっ。ここは私達に任せて、中で休まれたほうがいいです!」
「そうですそうです!どーんと任せてください!」
話しかけてきた女性従業員に、傍にいた男性従業員が加勢した。〇〇は勢い負けして、つい「お、お言葉に甘えて…」と答えてしまった。
にこやかに追い立てられて歩き出したものの、実際のところ〇〇自身に疲労の自覚はあまりない。
他人が見て気遣うほどだから、ばっちり顔には出ているのだろう。だが、体調に支障をきたしているわけではない。
給料分の労働はこなしたい、そう思った〇〇は屋敷に向かう足に別の目的を設定した。
先ほどの〇〇の笑顔は、確かに有効だったはずだ。しかし仕事柄、人の機微に敏感なのだろう従業員達からすれば、合格点には至らなかったようだ。
(迎えられるのも送り出されるのも、疲れの滲んだ笑顔じゃ嫌だもんなー)
自分が客の立場ならばと考えて、深く納得する。さすがはプロ。正しい判断だ。
では人目につかない裏方なら大丈夫だろう。厨房で皿磨きでもさせてもらおうか。
任せてもらえそうな仕事を吟味しながら廊下を歩く。足音がこちらに駆けてきたのはそのときだった。
「〇〇!」
「…ん?あ、オーナー。ちょうどいいところに、」
言葉尻が途切れた。両肩を掴んで顔を覗き込まれ、何事かと目を丸くする。
ゴーランドはじろじろと〇〇を検分する。不快でない目つきには、心配の色が浮かんでいた。
「ちょっと顔色がよくねえな…。よし、来い」
「え、なに…」
ゴーランドは一人なにやら方針を決めたらしく、やや強引に〇〇の手を引いた。