すべての始まりは
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きっかけはそう、なんでもない日常の一場面で起こった。
通学中の電車で、人に席を譲った。ただそれだけのこと。
席を譲るというのは親切な行為のひとつとして一般的なことだが、実際に行動に移すにはある種の勇気が要る。自分もそう思う人間の一人だった。だからたいていの場合は、譲ろうかと思うだけで実行に移せない。
ところがある日、見逃せない出来事があった。
乗り込んできたのは一人の老人だった。杖がなければまともに歩くことさえできないほど腰を曲げ、よろよろとおぼつかない足取りで車内に入ってきた。席は満員。さすがに誰か声をかけるだろうと思っていたが、誰も席を立つ人間はいない。それどころか、誰一人視線を向けることさえしなかった。まるで老人の姿が見えないかのように。
電車は走り出す。老人はふらついて転びそうになる。ふと目が合った瞬間、〇〇は堪えきれずに勢いよく立ち上がっていた。
何を躊躇するに必要がある。恥ずかしがることじゃない。人助けはいいことだ。
七人掛けの一番端に座っていた〇〇は、そこにご老体を押し込んだ。一言も声をかけなかったから、老人は一瞬何が起こったのかわからなかったのだろう。目が合うと、感謝を込めて微笑まれた。つられて愛想笑いを返す。
そうして立ったまま数駅を通り過ぎ、目的の駅に着いてさあ降りようとした時だった。手に何かを握り込まされる感触。反射的に掴む。…紙?
驚いて振り向くと同時に閉まった扉の向こうに見えたあの老人の微笑み。電車は走り去り、残されたのは一通の封筒だった。
不思議体験だ。とその日の晩、封筒を開けば中に入っていたのは一枚の紙。真っ赤な紙に白字で書かれていたのは―――。
そこで、意識は途切れた。
【すべての始まりは】
次に目を覚ますと、そこは銃弾飛び交う赤の世界(ワンダーワールド)。
(…てか、あのじーさんは何者だったわけ?)
continue…?→あとがき。
通学中の電車で、人に席を譲った。ただそれだけのこと。
席を譲るというのは親切な行為のひとつとして一般的なことだが、実際に行動に移すにはある種の勇気が要る。自分もそう思う人間の一人だった。だからたいていの場合は、譲ろうかと思うだけで実行に移せない。
ところがある日、見逃せない出来事があった。
乗り込んできたのは一人の老人だった。杖がなければまともに歩くことさえできないほど腰を曲げ、よろよろとおぼつかない足取りで車内に入ってきた。席は満員。さすがに誰か声をかけるだろうと思っていたが、誰も席を立つ人間はいない。それどころか、誰一人視線を向けることさえしなかった。まるで老人の姿が見えないかのように。
電車は走り出す。老人はふらついて転びそうになる。ふと目が合った瞬間、〇〇は堪えきれずに勢いよく立ち上がっていた。
何を躊躇するに必要がある。恥ずかしがることじゃない。人助けはいいことだ。
七人掛けの一番端に座っていた〇〇は、そこにご老体を押し込んだ。一言も声をかけなかったから、老人は一瞬何が起こったのかわからなかったのだろう。目が合うと、感謝を込めて微笑まれた。つられて愛想笑いを返す。
そうして立ったまま数駅を通り過ぎ、目的の駅に着いてさあ降りようとした時だった。手に何かを握り込まされる感触。反射的に掴む。…紙?
驚いて振り向くと同時に閉まった扉の向こうに見えたあの老人の微笑み。電車は走り去り、残されたのは一通の封筒だった。
不思議体験だ。とその日の晩、封筒を開けば中に入っていたのは一枚の紙。真っ赤な紙に白字で書かれていたのは―――。
そこで、意識は途切れた。
【すべての始まりは】
次に目を覚ますと、そこは銃弾飛び交う赤の世界(ワンダーワールド)。
(…てか、あのじーさんは何者だったわけ?)
continue…?→あとがき。