引き金を引いたのは誰か
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一目しただけの人間を追跡、しかも追いつくというミラクルを起こしたエース。
〇〇は涙を呑んで己を贄に差し出した。付き合う代わりに、こちらも情報をいただくことにする。
「アリス?アリスなら城で見かけたぜ?たしかペーターさんと一緒にいたはずだけど」
「ペーター=ホワイトか…」
それはなかなか手強い相手だ。〇〇はむむと眉根を寄せた。
ペーター=ホワイト。潔癖症の白ウサギさんだ。アリスが好きで、アリス“だけ”が好きな彼にとって、〇〇の存在は目障りらしい。アリスに接近しようものなら即座に銃を突きつけてくる。それで例によって彼女に叱られ、「〇〇にそんなことするならペーターを嫌いになるわよ!」の一声に渋々引き下がるのだ。
今のところ殺されるつもりはないので、ペーターとはなるべく会わずにいたい。特に一対一では。
エースの言うとおりなら、アリスは今頃ペーターとふたりきりでいるのだろうか。
そう思えば、機嫌良さそうに隣を歩く男に少しの不満を覚えた。
「…エースは、ふたりの逢瀬を知りながら黙認してるってわけ?」
「黙認っていうか…単に横槍を入れる理由がないだけだよ」
あっさり言われてしまえばなおさら不満は蓄積される。おいおい、だ。
たしかにあたしはペタアリを歓迎するさ。でもそこにエースが絡んでくれたほうがさらに大歓迎なんですけど。(そしてそれをあたしの目の前で繰り広げてくれ)
そんな〇〇の願いも知らず、エースは気にする様子もなく行く手を阻む雑草を掻き分けて進んでいく。
早くも「道」と呼べるものから大きく外れた場所にふたりはいた。
「べつに誰が誰と何処でなにをしていようが、今の俺と君には関係ないじゃないか」
道なき道をさも心得顔でさくさくと進みながら、それに、とエースは続ける。
「ふたりを見たのは俺が久しぶりに城に辿り着いたときだから…。四十…五十時間帯くらい前じゃないかな、たぶん」
なんだそのタイムラグは。
使えねー。〇〇は心の中で思ったつもりだったが、口に出ていたらしい。
ひどいなあとエースは笑う。笑い事じゃないとむっとして唇を突き出した。
「だってエース、それ死活問題だろ。アリスの近状がわからないなんて致命的だよ…」
「大袈裟だなー。そもそも、人との出会いは運次第なんだ。運に身を任せれば、アリスに会うときは会うし、会えないときは会えない」
「そういうもの?」
「そういうものだ」
結局は、うんうんと一人納得顔をするエースに押し切られる形になったのだった。
〇〇は涙を呑んで己を贄に差し出した。付き合う代わりに、こちらも情報をいただくことにする。
「アリス?アリスなら城で見かけたぜ?たしかペーターさんと一緒にいたはずだけど」
「ペーター=ホワイトか…」
それはなかなか手強い相手だ。〇〇はむむと眉根を寄せた。
ペーター=ホワイト。潔癖症の白ウサギさんだ。アリスが好きで、アリス“だけ”が好きな彼にとって、〇〇の存在は目障りらしい。アリスに接近しようものなら即座に銃を突きつけてくる。それで例によって彼女に叱られ、「〇〇にそんなことするならペーターを嫌いになるわよ!」の一声に渋々引き下がるのだ。
今のところ殺されるつもりはないので、ペーターとはなるべく会わずにいたい。特に一対一では。
エースの言うとおりなら、アリスは今頃ペーターとふたりきりでいるのだろうか。
そう思えば、機嫌良さそうに隣を歩く男に少しの不満を覚えた。
「…エースは、ふたりの逢瀬を知りながら黙認してるってわけ?」
「黙認っていうか…単に横槍を入れる理由がないだけだよ」
あっさり言われてしまえばなおさら不満は蓄積される。おいおい、だ。
たしかにあたしはペタアリを歓迎するさ。でもそこにエースが絡んでくれたほうがさらに大歓迎なんですけど。(そしてそれをあたしの目の前で繰り広げてくれ)
そんな〇〇の願いも知らず、エースは気にする様子もなく行く手を阻む雑草を掻き分けて進んでいく。
早くも「道」と呼べるものから大きく外れた場所にふたりはいた。
「べつに誰が誰と何処でなにをしていようが、今の俺と君には関係ないじゃないか」
道なき道をさも心得顔でさくさくと進みながら、それに、とエースは続ける。
「ふたりを見たのは俺が久しぶりに城に辿り着いたときだから…。四十…五十時間帯くらい前じゃないかな、たぶん」
なんだそのタイムラグは。
使えねー。〇〇は心の中で思ったつもりだったが、口に出ていたらしい。
ひどいなあとエースは笑う。笑い事じゃないとむっとして唇を突き出した。
「だってエース、それ死活問題だろ。アリスの近状がわからないなんて致命的だよ…」
「大袈裟だなー。そもそも、人との出会いは運次第なんだ。運に身を任せれば、アリスに会うときは会うし、会えないときは会えない」
「そういうもの?」
「そういうものだ」
結局は、うんうんと一人納得顔をするエースに押し切られる形になったのだった。