唇に銃口を、さあカウントダウン
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〇〇はハートの城の廊下を歩きながら、眉間に手を当てて項垂れていた。
ありえない。心底楽しみにしていた舞踏会が、まさかあんな終わり方をしてしまうなんて。
いや、舞踏会という催し物自体は滞りなく進行したのだろう。要はその間、自分がなにをしていたか、だ。
(もうほんと、頭痛い……)
薬を盛られて正体をなくし、おまけに無関係の人間まで巻き込んでしまった。
ところどころ意識が飛んで記憶は曖昧だが、なにをしたかの認識はちゃんとある。
〇〇が目覚めた後、ユリウスは言葉少なに早々とハートの城を立ち去った。今頃は時計塔でいつもどおり仕事をしているだろう。
言葉を交わす際、彼があまりこちらを見なかったことを思い出す。本当に詫びのしようがないとはこのことである。
(最後の最後で、なんであんな失態?……まったく、思うようにいかないことが多すぎた)
舞踏会から数日が経過した。そのほとんどを城の自室で(静養と反省を兼ねて)過ごした〇〇は、そろそろ頃合いだろうと部屋を出たのだ。
ヒールで痛めた足も、歩行に障りない程度に回復した。
やはりいつもの靴、いつもの服装が一番しっくりくる。自分の中の乱されたものが、元通りに整えられていくようだ。
銃弾が掠めた腕の、すでにないはずの痛みを和らげるように、もう一方の手で撫でる。
思えば結構な時間を此処で過ごしたものだ。これまでを思い返せば、消化不良気味で、悔いがないわけではなかった。
だが、それもやむを得まい。これ以上心を残しては、なにが起こるかわからない。
「――それで、〇〇。わらわへの贈り物とは…?」
謁見室。女王の前に跪いた余所者が、おもむろに頭を垂れた。
無防備に首筋を晒す。促されるままに上げた微笑みは、決然として来たるべき時を見据えていた。
「アナタが欲していた、あたしの、この首を」
【唇に銃口を、さあカウントダウン】
さあ 受け取ってくれ
この命と引き換えに あたしは自分の世界に帰ろう
continue…?→あとがき。
ありえない。心底楽しみにしていた舞踏会が、まさかあんな終わり方をしてしまうなんて。
いや、舞踏会という催し物自体は滞りなく進行したのだろう。要はその間、自分がなにをしていたか、だ。
(もうほんと、頭痛い……)
薬を盛られて正体をなくし、おまけに無関係の人間まで巻き込んでしまった。
ところどころ意識が飛んで記憶は曖昧だが、なにをしたかの認識はちゃんとある。
〇〇が目覚めた後、ユリウスは言葉少なに早々とハートの城を立ち去った。今頃は時計塔でいつもどおり仕事をしているだろう。
言葉を交わす際、彼があまりこちらを見なかったことを思い出す。本当に詫びのしようがないとはこのことである。
(最後の最後で、なんであんな失態?……まったく、思うようにいかないことが多すぎた)
舞踏会から数日が経過した。そのほとんどを城の自室で(静養と反省を兼ねて)過ごした〇〇は、そろそろ頃合いだろうと部屋を出たのだ。
ヒールで痛めた足も、歩行に障りない程度に回復した。
やはりいつもの靴、いつもの服装が一番しっくりくる。自分の中の乱されたものが、元通りに整えられていくようだ。
銃弾が掠めた腕の、すでにないはずの痛みを和らげるように、もう一方の手で撫でる。
思えば結構な時間を此処で過ごしたものだ。これまでを思い返せば、消化不良気味で、悔いがないわけではなかった。
だが、それもやむを得まい。これ以上心を残しては、なにが起こるかわからない。
「――それで、〇〇。わらわへの贈り物とは…?」
謁見室。女王の前に跪いた余所者が、おもむろに頭を垂れた。
無防備に首筋を晒す。促されるままに上げた微笑みは、決然として来たるべき時を見据えていた。
「アナタが欲していた、あたしの、この首を」
【唇に銃口を、さあカウントダウン】
さあ 受け取ってくれ
この命と引き換えに あたしは自分の世界に帰ろう
continue…?→あとがき。