緩やかに侵蝕する
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長い夜が明け、朝が訪れた。
軽い朝食を取ると、さっさと後片付けをし、仕事場のユリウスに声をかける。
「ユリウス。先に食べた。適当に作っといたから、気が向いたら食べなよ?」
「……ああ」
こちらに顔を向けることさえしない、短い返答。これもいつものことだ。
机にかじりついているユリウスを見ると、昨夜の台詞を彼にこそ使いたくなる。「本当に飽きないんだな」と。けれど口に出すことはしない。これがユリウス=モンレー、“時計屋”の役割なのだ。
身体が壊れないのが不思議に思えるほど働くユリウス。〇〇が時計塔にいる間に彼が外出したのはほんの数える程度だ。
たまに身体からキノコでも生えてくるんじゃないかと思う。
「…ユリウス。カビが発生しないうちに、外の空気に触れることを勧めるよ」
というか日の光に当たった方がいいかもしれない。一応同居人として一言言っておく。
すると、ユリウスはふと手を止めて眼鏡越しにこちらを見た。
「ん?なに」
「…おまえは、私を外に連れ出そうとはしないんだな」
「は。外?」
連れ出そうだなんて思ってもみなかった。たとえ連れ出そうとしたって、即答で断られる可能性が大だ。
そのことを言うと、ユリウスは「たしかに、そうだが…」と頷きながらも口ごもり、
「だが…、エースやアリスは、無理矢理にでも引っ張り出すことがあるぞ」
ああ、あの二人ならそれもありえるだろうと思う。嫌がるユリウスもなんのその、ぐいぐいと引っ張っていく姿が目に浮かぶ。
エースがアリスを餌にユリウスを連れ出したりするんだろうか。おいしいぞ、それは。
是非とも拝見したい。と頬を緩める〇〇に対し、ユリウスは複雑そうな顔でじっとこちらを見てくる。何か納得がいかないような顔だ。
どうしてあたしがユリウスを連れ出そうとしないのかの理由でも知りたいのか?
「ユリウスの健康を心配してないとかじゃないよ?でも、あたしが時計塔 に乗り込んでくる前からアナタは一人で暮らしてた。そしてちゃんと生活ができていた。それなら、今さらあたしが口出しするまでもないし、他人の生活形態をとやかく言うつもりもないから」
淡々と話す。そう、あたしは必要以上に干渉しようとは思わない。
軽い朝食を取ると、さっさと後片付けをし、仕事場のユリウスに声をかける。
「ユリウス。先に食べた。適当に作っといたから、気が向いたら食べなよ?」
「……ああ」
こちらに顔を向けることさえしない、短い返答。これもいつものことだ。
机にかじりついているユリウスを見ると、昨夜の台詞を彼にこそ使いたくなる。「本当に飽きないんだな」と。けれど口に出すことはしない。これがユリウス=モンレー、“時計屋”の役割なのだ。
身体が壊れないのが不思議に思えるほど働くユリウス。〇〇が時計塔にいる間に彼が外出したのはほんの数える程度だ。
たまに身体からキノコでも生えてくるんじゃないかと思う。
「…ユリウス。カビが発生しないうちに、外の空気に触れることを勧めるよ」
というか日の光に当たった方がいいかもしれない。一応同居人として一言言っておく。
すると、ユリウスはふと手を止めて眼鏡越しにこちらを見た。
「ん?なに」
「…おまえは、私を外に連れ出そうとはしないんだな」
「は。外?」
連れ出そうだなんて思ってもみなかった。たとえ連れ出そうとしたって、即答で断られる可能性が大だ。
そのことを言うと、ユリウスは「たしかに、そうだが…」と頷きながらも口ごもり、
「だが…、エースやアリスは、無理矢理にでも引っ張り出すことがあるぞ」
ああ、あの二人ならそれもありえるだろうと思う。嫌がるユリウスもなんのその、ぐいぐいと引っ張っていく姿が目に浮かぶ。
エースがアリスを餌にユリウスを連れ出したりするんだろうか。おいしいぞ、それは。
是非とも拝見したい。と頬を緩める〇〇に対し、ユリウスは複雑そうな顔でじっとこちらを見てくる。何か納得がいかないような顔だ。
どうしてあたしがユリウスを連れ出そうとしないのかの理由でも知りたいのか?
「ユリウスの健康を心配してないとかじゃないよ?でも、あたしが
淡々と話す。そう、あたしは必要以上に干渉しようとは思わない。