罅割れた夢現
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背中と地面の間には、ご丁寧にも赤いコートが敷かれた。
そんな無駄な気遣いはいいから、これからしようとしていることをやめてほしい。
心底そう思ったが、〇〇はそれを態度として表に出せずにいた。僅かな身じろぎさえするのが怖い。
「もしかして、緊張してる?」
タンクトップを捲り上げて下着を晒したエースは、強張った肌をなぞって小さく笑った。
「そんなに初心な反応をされるなんて意外だなあ。俺がここに触れるのも、誰かに触れられるのも、初めてじゃないだろう?」
鎖骨の間から胸の間まで、舌で舐め下ろす。
〇〇の皮膚を薄く飾る噛み痕や鬱血に、騎士は「激しい愛情表現だね」とまるで労るような目を向けた。
ブラッドが残したものは愛情などではない。独占欲の顕示だ。
ただ、“優しくしない”と言って痛みに近いそれを加えたのは最初だけで、その後繰り返された行為は執拗なほど甘さを思わせた。きっと意味などない、いつもの気まぐれだったのだろう。
エースは慎ましやかな膨らみを手のひらで覆い、緩やかに揉み解した。
「大丈夫。痛くしないから、ほら、リラックスして…?」
それは一見配慮のある、思いやりのようにも見えるかもしれない。
相手を気遣うように見せかけても、一方的に行われていることは明白だった。
〇〇は慎重に顎を反らし、その存在を再度確かめた。地面に突き立てられたそれは変わらず、鋭い冷気を帯びて〇〇を脅かしている。
頭上に上げさせられた両腕には、中途半端に脱がされた上着が絡まり、腕の輪と頭の間には上着を貫いて突き刺さった大剣が。
むやみに肌を傷つけることはないが、下手に動けばどうなることか。すぐそこにある凶器は、いつでも主の手に収まる位置に息を潜めていた。
「っ、エース…許して」
「ん?」
「嘘、ついた。本当はあのときのこと、覚えてる」
覚えていないと言ったのが気に障ったのなら、素直に謝罪しよう。それで彼の手が止まるのなら、いくらでも。
しかし、口で謝りながらも〇〇はわかっていた。言葉ひとつで止まるほど、状況は甘くはない。
そして思ったとおり、エースの手は止まるどころか、迷うことなく先へと進んでいく。
「ああ、覚えてたんだ?それなら、俺が君になにをしたのか言ってみてよ」
「なに、って…」
「今日はタオルもないし、手袋もしていない俺の指だけど。〇〇はこっちのほうが好きかな?」
下着の内側に入り込んだ指先が、乳房の中心に触れた。
爪先で引っかくようにくすぐったかと思えば、押し込んだり、摘んだりを繰り返す。
エースはもう一方の膨らみを隠すそれを噛むと、引きずり下ろして露になった先端に舌を這わせた。
〇〇は息を殺すようにして奥歯に力を入れたが、荒くなる呼吸をどうすることもできなかった。
「はっ…ぅ…」
「ここを擦ってあげたときの君の声、可愛かったよな~。いつもよりちょっと高くて、掠れてさ…」
「…ふっ…く、」
「あのときみたいに、素直に反応していいんだぜ?恥ずかしがらなくても、聞いているのは俺だけだ」
誰にも憚らず声を出してもいいということらしい。が、安いアダルトビデオではないのだからあんあん言えるわけがない。
それにこの状況下で、いったいなにをもって開放的になれと?
刃物によって張りつめた肌の感覚は研ぎ澄まされ、ひとつひとつの愛撫が嫌になるほど鮮烈になる。
強制的な行為とはいえ、エースの手つきは決して乱暴ではなかった。
的確に触れ、くすぐり、熱を引き出す。その気がなくても、丹念に刺激をし続けられれば息が上がる。
エースはブラジャーを完全に押し上げて、外気に晒された両胸を弄った。
「〇〇は、右よりも左のほうが好き?」
「す、きじゃ…な…っ」
「ははっ、好きじゃないなら身体はこんなに喜ばないよ。びくびくしちゃって…腰が揺れてる」
尖った乳首を舐め上げて、円を描くように舌を動かす。
片手は滑らかな線をなぞりながら、〇〇のジーンズを寛げた。そのままずるずると剥いていく。
これにはさすがの〇〇も狼狽えた。こんな空の下で下半身を露出させられるなんて冗談じゃない。
「エースっ、これ以上は…!」
「最後まではしない。敵地で愛し合うのもスリルがあっていいけどね。…少しだけ、だから」
「やめ、」
「暴れると腕が切れる」
エースは器用に〇〇の片脚からジーンズを抜いてしまうと、腿を掴んでぐっと押し上げた。
靴の脱げた足が宙を蹴る。彼の眼下に晒されたのは、秘められた場所を隠す白いショーツ。
騎士はゆっくりと笑む。愛撫に応えた証を視線で舐めた。
「上下が揃ってない下着、か。いかにもってやつよりそそられる――うん、意外な事実だ」
「っ……!」
「この人目を気にしない無防備さ、俺は好きだよ」
抵抗もできなければ、顔を隠すこともできない。
絶えず神経を脅かし続ける剣に青くなればいいのか、あられもない体勢を強いられたことに赤くなればいいのか。
身体の柔軟性に乏しい〇〇は、苦しげに息をついた。が、吐き出した呼吸の終わりに驚愕の声が割り込んだ。
下着越しにもわかる、その感触。一瞬凶器の存在を忘れ、〇〇は足をばたつかせた。
「っ嫌、だ…って!」
「ちゃんと俺に感じてくれている君の身体に、お礼の意味を込めてキスしたいんだ」
「バッ――ぅ、ああっ」
滲んだ蜜を促すように、エースは舌を上下に動かした。
長く交わっていなかったのならともかく、ここのところ男を受け入れていた場所だ。すぐに濡れる。
襞を分け、ぬかるみを探るように奥に進もうとする舌に、〇〇は身体を揺すって抗った。
「そ、んなこと、っ…する、なっ」
「でも、いい匂いがしてきたよ。中から溢れて止まらないみたいだし…。もっと恥ずかしくしてあげようか」
不吉な言葉に〇〇がさらに緊張を濃くした瞬間、布越しに膨らんだ陰核に吸いつかれた。
唇に挟み込まれた中で、硬い舌にぐりぐりと押し潰される。
太腿が戦慄き、頭の中が白く染まっていく。が、もう少しというところですっと刺激がなくなった。
〇〇は達する寸前のもどかしさに喘いだ。刃物の脅威や体勢の息苦しさより、絶頂の誘惑は圧倒的だった。
「ぁ、や…」
思わず漏れた声が弱々しい女のようで、心の冷静な部分が一瞬にして醒めた。
しかし、肉体はそう簡単には切り替わらない。早く楽にしろとばかりに揺れ動く。
目の前の男は〇〇の様子に目を細めると、身体を引き上げて顔を近づけた。
「俺にどうしてほしい?」
片手はしとどに濡れた女のそこを、挑発的に軽くなぞるだけ。明確な合図を与えはしない。
「俺は、誰かさんが味わったここに突っ込みもしないで、健気に耐え忍んでいるんだぜ?」
「は……っ」
「せめて素直に強請ってほしいな。もちろん君が望むなら、すぐにでも俺のでぐちゃぐちゃに掻き回してあげるけど」
〇〇は唇を噛んで視線を逸らした。男に強請る?そんなこと、できるはずがない。
どんな言葉を引き出したいのか知らないが、この身体は女でも、女らしさなど皆無なのだ。
たとえこの場を逃れるための“振り”をするにしても、喜ばせ方を知らない〇〇にできることはなにもなかった。
(早く、済ませて……解放、して)
今願うのは、それだけだ。出口を求めて体中を巡っている衝動を、吐き出させてほしい。
潤んでいた目尻から、予期せず雫が一粒落ちた。それを目にしたエースが、僅かに表情を変えた。
だが、それがどういう顔かを〇〇の頭が理解する前に、
「――参ったな…。本当は、嘘つきだけど可愛いこの口を、塞ぐつもりはなかったのに」
「なに……っ、ぅ、んんん!」
エースは〇〇の腕を片手で押さえると、秘部に当てた手でショーツをずらして一息に突き込んだ。
親指で上にある芽を刺激しながら、指で壁を擦り、奥深くを指先で掻く。
あっという間に思考は流され、内腿が痙攣する。〇〇の絶頂の悲鳴はすべて相手の口の中に飲み込まれた。
舞い落ちた後の、なにも考えられない空白の余韻。
熱い吐息を味わうようにそっと離れた唇は、名残惜しげに女の下唇を食んだ。
まさかイくときの声を聞きたかったなんて言うつもりはないだろうなと、〇〇はぼんやりした頭の片隅で思った。
(こんなことは、もう、これっきりにしてほしいよ…)
だらりと肢体を投げ出した〇〇の額に手のひらが触れ、浮いた汗を拭う。
すっと冷えた額にふと落ちた、無言の体温。
それは今までの強引さには似つかわしくない、なにかを乞うような切望のキスだった。
そんな無駄な気遣いはいいから、これからしようとしていることをやめてほしい。
心底そう思ったが、〇〇はそれを態度として表に出せずにいた。僅かな身じろぎさえするのが怖い。
「もしかして、緊張してる?」
タンクトップを捲り上げて下着を晒したエースは、強張った肌をなぞって小さく笑った。
「そんなに初心な反応をされるなんて意外だなあ。俺がここに触れるのも、誰かに触れられるのも、初めてじゃないだろう?」
鎖骨の間から胸の間まで、舌で舐め下ろす。
〇〇の皮膚を薄く飾る噛み痕や鬱血に、騎士は「激しい愛情表現だね」とまるで労るような目を向けた。
ブラッドが残したものは愛情などではない。独占欲の顕示だ。
ただ、“優しくしない”と言って痛みに近いそれを加えたのは最初だけで、その後繰り返された行為は執拗なほど甘さを思わせた。きっと意味などない、いつもの気まぐれだったのだろう。
エースは慎ましやかな膨らみを手のひらで覆い、緩やかに揉み解した。
「大丈夫。痛くしないから、ほら、リラックスして…?」
それは一見配慮のある、思いやりのようにも見えるかもしれない。
相手を気遣うように見せかけても、一方的に行われていることは明白だった。
〇〇は慎重に顎を反らし、その存在を再度確かめた。地面に突き立てられたそれは変わらず、鋭い冷気を帯びて〇〇を脅かしている。
頭上に上げさせられた両腕には、中途半端に脱がされた上着が絡まり、腕の輪と頭の間には上着を貫いて突き刺さった大剣が。
むやみに肌を傷つけることはないが、下手に動けばどうなることか。すぐそこにある凶器は、いつでも主の手に収まる位置に息を潜めていた。
「っ、エース…許して」
「ん?」
「嘘、ついた。本当はあのときのこと、覚えてる」
覚えていないと言ったのが気に障ったのなら、素直に謝罪しよう。それで彼の手が止まるのなら、いくらでも。
しかし、口で謝りながらも〇〇はわかっていた。言葉ひとつで止まるほど、状況は甘くはない。
そして思ったとおり、エースの手は止まるどころか、迷うことなく先へと進んでいく。
「ああ、覚えてたんだ?それなら、俺が君になにをしたのか言ってみてよ」
「なに、って…」
「今日はタオルもないし、手袋もしていない俺の指だけど。〇〇はこっちのほうが好きかな?」
下着の内側に入り込んだ指先が、乳房の中心に触れた。
爪先で引っかくようにくすぐったかと思えば、押し込んだり、摘んだりを繰り返す。
エースはもう一方の膨らみを隠すそれを噛むと、引きずり下ろして露になった先端に舌を這わせた。
〇〇は息を殺すようにして奥歯に力を入れたが、荒くなる呼吸をどうすることもできなかった。
「はっ…ぅ…」
「ここを擦ってあげたときの君の声、可愛かったよな~。いつもよりちょっと高くて、掠れてさ…」
「…ふっ…く、」
「あのときみたいに、素直に反応していいんだぜ?恥ずかしがらなくても、聞いているのは俺だけだ」
誰にも憚らず声を出してもいいということらしい。が、安いアダルトビデオではないのだからあんあん言えるわけがない。
それにこの状況下で、いったいなにをもって開放的になれと?
刃物によって張りつめた肌の感覚は研ぎ澄まされ、ひとつひとつの愛撫が嫌になるほど鮮烈になる。
強制的な行為とはいえ、エースの手つきは決して乱暴ではなかった。
的確に触れ、くすぐり、熱を引き出す。その気がなくても、丹念に刺激をし続けられれば息が上がる。
エースはブラジャーを完全に押し上げて、外気に晒された両胸を弄った。
「〇〇は、右よりも左のほうが好き?」
「す、きじゃ…な…っ」
「ははっ、好きじゃないなら身体はこんなに喜ばないよ。びくびくしちゃって…腰が揺れてる」
尖った乳首を舐め上げて、円を描くように舌を動かす。
片手は滑らかな線をなぞりながら、〇〇のジーンズを寛げた。そのままずるずると剥いていく。
これにはさすがの〇〇も狼狽えた。こんな空の下で下半身を露出させられるなんて冗談じゃない。
「エースっ、これ以上は…!」
「最後まではしない。敵地で愛し合うのもスリルがあっていいけどね。…少しだけ、だから」
「やめ、」
「暴れると腕が切れる」
エースは器用に〇〇の片脚からジーンズを抜いてしまうと、腿を掴んでぐっと押し上げた。
靴の脱げた足が宙を蹴る。彼の眼下に晒されたのは、秘められた場所を隠す白いショーツ。
騎士はゆっくりと笑む。愛撫に応えた証を視線で舐めた。
「上下が揃ってない下着、か。いかにもってやつよりそそられる――うん、意外な事実だ」
「っ……!」
「この人目を気にしない無防備さ、俺は好きだよ」
抵抗もできなければ、顔を隠すこともできない。
絶えず神経を脅かし続ける剣に青くなればいいのか、あられもない体勢を強いられたことに赤くなればいいのか。
身体の柔軟性に乏しい〇〇は、苦しげに息をついた。が、吐き出した呼吸の終わりに驚愕の声が割り込んだ。
下着越しにもわかる、その感触。一瞬凶器の存在を忘れ、〇〇は足をばたつかせた。
「っ嫌、だ…って!」
「ちゃんと俺に感じてくれている君の身体に、お礼の意味を込めてキスしたいんだ」
「バッ――ぅ、ああっ」
滲んだ蜜を促すように、エースは舌を上下に動かした。
長く交わっていなかったのならともかく、ここのところ男を受け入れていた場所だ。すぐに濡れる。
襞を分け、ぬかるみを探るように奥に進もうとする舌に、〇〇は身体を揺すって抗った。
「そ、んなこと、っ…する、なっ」
「でも、いい匂いがしてきたよ。中から溢れて止まらないみたいだし…。もっと恥ずかしくしてあげようか」
不吉な言葉に〇〇がさらに緊張を濃くした瞬間、布越しに膨らんだ陰核に吸いつかれた。
唇に挟み込まれた中で、硬い舌にぐりぐりと押し潰される。
太腿が戦慄き、頭の中が白く染まっていく。が、もう少しというところですっと刺激がなくなった。
〇〇は達する寸前のもどかしさに喘いだ。刃物の脅威や体勢の息苦しさより、絶頂の誘惑は圧倒的だった。
「ぁ、や…」
思わず漏れた声が弱々しい女のようで、心の冷静な部分が一瞬にして醒めた。
しかし、肉体はそう簡単には切り替わらない。早く楽にしろとばかりに揺れ動く。
目の前の男は〇〇の様子に目を細めると、身体を引き上げて顔を近づけた。
「俺にどうしてほしい?」
片手はしとどに濡れた女のそこを、挑発的に軽くなぞるだけ。明確な合図を与えはしない。
「俺は、誰かさんが味わったここに突っ込みもしないで、健気に耐え忍んでいるんだぜ?」
「は……っ」
「せめて素直に強請ってほしいな。もちろん君が望むなら、すぐにでも俺のでぐちゃぐちゃに掻き回してあげるけど」
〇〇は唇を噛んで視線を逸らした。男に強請る?そんなこと、できるはずがない。
どんな言葉を引き出したいのか知らないが、この身体は女でも、女らしさなど皆無なのだ。
たとえこの場を逃れるための“振り”をするにしても、喜ばせ方を知らない〇〇にできることはなにもなかった。
(早く、済ませて……解放、して)
今願うのは、それだけだ。出口を求めて体中を巡っている衝動を、吐き出させてほしい。
潤んでいた目尻から、予期せず雫が一粒落ちた。それを目にしたエースが、僅かに表情を変えた。
だが、それがどういう顔かを〇〇の頭が理解する前に、
「――参ったな…。本当は、嘘つきだけど可愛いこの口を、塞ぐつもりはなかったのに」
「なに……っ、ぅ、んんん!」
エースは〇〇の腕を片手で押さえると、秘部に当てた手でショーツをずらして一息に突き込んだ。
親指で上にある芽を刺激しながら、指で壁を擦り、奥深くを指先で掻く。
あっという間に思考は流され、内腿が痙攣する。〇〇の絶頂の悲鳴はすべて相手の口の中に飲み込まれた。
舞い落ちた後の、なにも考えられない空白の余韻。
熱い吐息を味わうようにそっと離れた唇は、名残惜しげに女の下唇を食んだ。
まさかイくときの声を聞きたかったなんて言うつもりはないだろうなと、〇〇はぼんやりした頭の片隅で思った。
(こんなことは、もう、これっきりにしてほしいよ…)
だらりと肢体を投げ出した〇〇の額に手のひらが触れ、浮いた汗を拭う。
すっと冷えた額にふと落ちた、無言の体温。
それは今までの強引さには似つかわしくない、なにかを乞うような切望のキスだった。