狂う世界の歯車、その渦中で足掻け
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身なりを整える時間もあったものではなかった。このままでは露出狂の疑いをかけられてしまう。
そんな女を引きずる男とて、十分不審者である。少しでいいから止まってほしいと頼んでも、ブラッドは耳を貸さなかった。
だが、再三の求めにようやくこちらの格好に一瞥をくれた彼は、上着を脱いで〇〇の頭に被せた。
それをどうにか肩にかけ直し、前を片手で握り合わせる。競歩かと言いたくなる歩調に引っ張られ、〇〇が躓きかけること幾度か。
(これが最善……のはずだよな?)
しかしユリウスと引き離すことには成功したものの、今度は己の身が危ぶまれた。
圧迫される手首。指先から血の気が引いて、冷たくなっていく。
見るからに訳ありな男女は、注目の的だった。それも目に入らないのか、蹴散らす勢いでブラッドは屋敷を目指す。
会う人擦れ違う人の視線を散々に浴びながら、始終無言で屋敷にたどり着いた。
自室のドアを開け放つと、〇〇は手荒くソファーへと突き放される。無情な施錠の音は、これから始まる尋問を予期させた。
ブラッドは帽子やステッキを放り出すと、蝶ネクタイを緩めながらソファーに近づいた。
途中、その足は〇〇の肩から落ちた彼の上着を踏みつけたが、気にもせず。
「ブラッド。あの、ひとまず落ち着い…っ」
圧しかかってきた彼は、有無を言わさず〇〇の胸に手を伸ばした。
すでに左右に開かれている服。露になったブラジャーをぐいと押し上げられれば、あっという間に半裸になる。
手袋をはめた手が徒に先端を掠め、乳房を握り込む。一瞬震えた身体を見下ろして、いやらしく男の口角が上がった。
「どうした。感じたか?」
「…ない胸を掴まれて痛かっただけだ」
〇〇は固い表情で答える。ブラッドはふんと鼻で笑った。
脚の間に割り込ませた膝を進め、ズボン越しに女の秘部に押し当てる。
身を捩っても逃げることはかなわず、嬲るような刺激に〇〇は唇の内側を噛んだ。
その様子をじっと射るように見つめながら、ブラッドは威圧的な口調で〇〇に尋ねた。
「率直に訊こう。奴には、どこまで許したんだ?」
膝を数回、強く擦りつける。つまり、性交したかどうかということか。
不意に浮かんだのは、白く長い耳で――違う。この場合、相手として妥当なのはユリウスだ。
「君の中に入れてやったのか?正直に答えるんだ。さもなければ、多少の無理をしてでも吐かせるぞ」
やると言ったら、この男は本当に実行する。
かつてないほどの憤りによって、瞳の碧が燃えるように揺らめいて見えた。
ひょっとすると、生きてこの部屋を出られないかもしれない。瞬間的な思考を笑い飛ばすことができたなら、どれほどよかっただろう。
(あれ以上被害が出る前に連れ出して正解だ…)
〇〇はどうにかポジティブに考えようと努めた。どう足掻いても、事態が好転するとは思えないが。
とにかく今は従順になることで悪化を防ぐしか手立てはなかった。
「あたしとユリウスはただの友達、兼同居人。それ以外の関係は一切ない」
「ならば君は、友人の前で裸になるような性癖があるとでも?」
「あれは、」
鋭い指摘を受けて言葉が出ない。あれは歴とした手当てだ。しかし、どう説明しろと。
白ウサギの暴挙は、できれば伏せておきたい事実である。一人にばれたからといって、二人も三人も変わらないなどということは決してない。
「答えられないのは、疚しい理由があるからか」
抑揚のない声音に失望が滲む。暗く濃厚な色になった瞳が、〇〇の顔から逸らされた。
かと思うと、身を沈めたブラッドはいきなり胸の頂を口に含んだ。一瞬にして〇〇の身体が強張った。
「っい……!」
熱い口内でねっとりと弄ばれる。女を熟知した愛撫は精神と肉体を分離させる。
〇〇はブラッドの肩に手をつき、距離を置こうと突っ張ったが、少しも離すことができない。
乳首をきつく吸い上げられれば、力は奪われる一方だった。
「やめっ…ブラッド!今はそんな気分じゃ…」
「その気にさせるのも男の役目だ。…それに、今の私は最高に気分が優れない。すべては君のせい……違うか?」
歯を立て、痛みに至るぎりぎりのラインを狙う。喰われる、と本能的な怯えによって冷や汗がどっと出た。
「責任を取るんだ。君の意志などないものと思え。嫌がろうが泣き喚こうが、私は君を抱く」
「横暴…っ」
悲鳴のような最後の抗議は、噛みつく唇の中に飲み込まれた。
そんな女を引きずる男とて、十分不審者である。少しでいいから止まってほしいと頼んでも、ブラッドは耳を貸さなかった。
だが、再三の求めにようやくこちらの格好に一瞥をくれた彼は、上着を脱いで〇〇の頭に被せた。
それをどうにか肩にかけ直し、前を片手で握り合わせる。競歩かと言いたくなる歩調に引っ張られ、〇〇が躓きかけること幾度か。
(これが最善……のはずだよな?)
しかしユリウスと引き離すことには成功したものの、今度は己の身が危ぶまれた。
圧迫される手首。指先から血の気が引いて、冷たくなっていく。
見るからに訳ありな男女は、注目の的だった。それも目に入らないのか、蹴散らす勢いでブラッドは屋敷を目指す。
会う人擦れ違う人の視線を散々に浴びながら、始終無言で屋敷にたどり着いた。
自室のドアを開け放つと、〇〇は手荒くソファーへと突き放される。無情な施錠の音は、これから始まる尋問を予期させた。
ブラッドは帽子やステッキを放り出すと、蝶ネクタイを緩めながらソファーに近づいた。
途中、その足は〇〇の肩から落ちた彼の上着を踏みつけたが、気にもせず。
「ブラッド。あの、ひとまず落ち着い…っ」
圧しかかってきた彼は、有無を言わさず〇〇の胸に手を伸ばした。
すでに左右に開かれている服。露になったブラジャーをぐいと押し上げられれば、あっという間に半裸になる。
手袋をはめた手が徒に先端を掠め、乳房を握り込む。一瞬震えた身体を見下ろして、いやらしく男の口角が上がった。
「どうした。感じたか?」
「…ない胸を掴まれて痛かっただけだ」
〇〇は固い表情で答える。ブラッドはふんと鼻で笑った。
脚の間に割り込ませた膝を進め、ズボン越しに女の秘部に押し当てる。
身を捩っても逃げることはかなわず、嬲るような刺激に〇〇は唇の内側を噛んだ。
その様子をじっと射るように見つめながら、ブラッドは威圧的な口調で〇〇に尋ねた。
「率直に訊こう。奴には、どこまで許したんだ?」
膝を数回、強く擦りつける。つまり、性交したかどうかということか。
不意に浮かんだのは、白く長い耳で――違う。この場合、相手として妥当なのはユリウスだ。
「君の中に入れてやったのか?正直に答えるんだ。さもなければ、多少の無理をしてでも吐かせるぞ」
やると言ったら、この男は本当に実行する。
かつてないほどの憤りによって、瞳の碧が燃えるように揺らめいて見えた。
ひょっとすると、生きてこの部屋を出られないかもしれない。瞬間的な思考を笑い飛ばすことができたなら、どれほどよかっただろう。
(あれ以上被害が出る前に連れ出して正解だ…)
〇〇はどうにかポジティブに考えようと努めた。どう足掻いても、事態が好転するとは思えないが。
とにかく今は従順になることで悪化を防ぐしか手立てはなかった。
「あたしとユリウスはただの友達、兼同居人。それ以外の関係は一切ない」
「ならば君は、友人の前で裸になるような性癖があるとでも?」
「あれは、」
鋭い指摘を受けて言葉が出ない。あれは歴とした手当てだ。しかし、どう説明しろと。
白ウサギの暴挙は、できれば伏せておきたい事実である。一人にばれたからといって、二人も三人も変わらないなどということは決してない。
「答えられないのは、疚しい理由があるからか」
抑揚のない声音に失望が滲む。暗く濃厚な色になった瞳が、〇〇の顔から逸らされた。
かと思うと、身を沈めたブラッドはいきなり胸の頂を口に含んだ。一瞬にして〇〇の身体が強張った。
「っい……!」
熱い口内でねっとりと弄ばれる。女を熟知した愛撫は精神と肉体を分離させる。
〇〇はブラッドの肩に手をつき、距離を置こうと突っ張ったが、少しも離すことができない。
乳首をきつく吸い上げられれば、力は奪われる一方だった。
「やめっ…ブラッド!今はそんな気分じゃ…」
「その気にさせるのも男の役目だ。…それに、今の私は最高に気分が優れない。すべては君のせい……違うか?」
歯を立て、痛みに至るぎりぎりのラインを狙う。喰われる、と本能的な怯えによって冷や汗がどっと出た。
「責任を取るんだ。君の意志などないものと思え。嫌がろうが泣き喚こうが、私は君を抱く」
「横暴…っ」
悲鳴のような最後の抗議は、噛みつく唇の中に飲み込まれた。