真白を染めゆく感情の名は
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飲み下せなかった唾液が顎を伝っていく。
〇〇の今の顔は、自分でも直視できない有様になっているに違いなかった。
「はあっ…ぅ…」
「せっかく口を利くことを許してやったんですから、思う存分醜く喘いでください」
「っ……嫌、だ」
ペーターは〇〇の反抗にむっとしたようだったが、言いなりになると思うほうが間違いだ。
これは合意の上の行為ではない。か弱い女ならば泣き叫ぶほどに悪質な所業なのだと、彼はきちんと認識しているのだろうか。
「あまり生意気な態度をとるようなら、こちらにも考えがありますよ」
猫撫で声で脅しをかけてくるが、〇〇は唇を結んでペーターを見返した。
対峙する二人の耳に話し声が届いたのは、ちょうどそのときだ。
足音と談笑。確実に近づいてくるそれらは、ここが人通りのある廊下であるという事実をはっきりと思い出させた。
はっとして顔を青くした〇〇とは対照的に、ペーターは不意に笑顔になって、秘部を弄る手の動きを再開した。
「ひっ、ぃ…や…!」
「あれはメイドですね。人数は二人…こちらに来るようです」
さも愉快だと言わんばかりにペーターは声を弾ませる。一方的に攻め立てる白ウサギに羞恥があろうはずがない。
このままでは、本来人前に晒すべきでない自分の姿を確実に見られてしまう。〇〇はもがくように身じろいだが、現状を打開することはできなかった。
「こんなに貪欲に締めつけて…好き者め」
「はあっ、あ……ぅ、抜い、て」
「駄目です。俯かないで、僕を見なさい」
「っ、ペーター…!」
咎める声で名を呼べば、目の前の男はうっとりと緩んだ瞳で、はい、と返事をする。
違う、そんな律儀な返事を望んだのではない。そんな甘い微笑みを求めたわけではない。
蜜口を翻弄されて平素の表情を保てるはずもなく、〇〇は息を零して顔を歪めた。
ペーターはなにを思ったのか、頭上で押さえつけていた〇〇の両手を引き寄せた。
ネクタイの拘束によってできた腕の輪の中に頭を通し、〇〇の手を首に回させると、空いた手で腰を掴む。
一気に激しさを増した指遣い。迫りくる絶頂から逃れようと仰け反るも、壁に背中を擦りつけることにしかならなかった。
「ふ、く…あ、ぁ、やめ……っ」
「冗談でしょう。ほら、もうすぐ役なしがこちらに来ますよ」
「はっ、ぅ…!」
「見せてやりなさい、あなたのその情欲に満ちた顔を」
ペーターは僅かに上擦った声でそう言いながらも、息がかかるほど間近に顔を近づけた。
互いが互いの顔で視界を奪われる。己の下腹部から聞こえる、ぐちゅぐちゅという粘着質な音。身体の芯が、熱い――。
「っ嫌……いや、だ……」
「嫌じゃないでしょう。これだけ蜜を垂らしながら否定しても、ね?」
「ふっ、く…ぅ」
「ああ、そろそろ来ますね」
ペーターの喜色に溢れる囁きも、こちらに向かってくる話し声も、〇〇の意識から除外された。
尿意に似たなにかが体内の奥から込み上げてくる。膝が震え、立つという感覚を見失う。
「嫌だ、ぁ、あ…っ」
「我慢しないで、そのままイってしまいなさい。さあ、」
ぐり、と一際奥深くに突き込んで、細やかな振動を加える。
〇〇は思わずペーターを引き寄せるように腕に力を込めると、肩口に額を押し当てて絶頂に身を戦慄かせた。
「ぅ、んんっ!あっ…ぁ……っ」
膝が折れる。もう自力では立っていられなかった。
崩れ落ちる〇〇に合わせるように床に膝をつき、ペーターはそっと指を引き抜いた。
柔らかな内壁は収縮を繰り返し、男の指を引き止めるように蠢いた。
その感触を名残惜しんで、口元に笑みを忍ばせると、どろどろに濡れた手で懐中時計を掴む。
ペーターは弛緩した〇〇の身体を抱いたまま、首を回してある方向へと視線を向けた。
「あなた達、ちゃんと見ましたね?僕とこの余所者がしていたことを…。僕の指を銜え込んだこの女が、淫らがましく身悶える様を」
友好的な口ぶりに反して、ペーターの声は身震いするほど冷然とした硬質なものだ。
二人のメイドは、あまりの光景を目の前にして、蒼白になって立ち尽くした。
嘘偽りを口にしようものなら、即座に命を散らされる。
メイド達は宰相の望む返答を差し出したが、果たしてそれは肯定の頷きなのか、恐怖による震えなのか、判然としなかった。
不完全な答えしか得られなくても、彼の唇は満足の弧を描いた。
戦慄を覚えるほど美しく口角が上がるのを見て、彼女達は目を見開いた。刹那に、悟ったのだ。
「そうですか。――では、用済みです。さようなら」
なんと答えようが無意味だった。ペーター=ホワイトの目に留まったそのときに、自分達の寿命は決定づけられていたのだから。
〇〇の今の顔は、自分でも直視できない有様になっているに違いなかった。
「はあっ…ぅ…」
「せっかく口を利くことを許してやったんですから、思う存分醜く喘いでください」
「っ……嫌、だ」
ペーターは〇〇の反抗にむっとしたようだったが、言いなりになると思うほうが間違いだ。
これは合意の上の行為ではない。か弱い女ならば泣き叫ぶほどに悪質な所業なのだと、彼はきちんと認識しているのだろうか。
「あまり生意気な態度をとるようなら、こちらにも考えがありますよ」
猫撫で声で脅しをかけてくるが、〇〇は唇を結んでペーターを見返した。
対峙する二人の耳に話し声が届いたのは、ちょうどそのときだ。
足音と談笑。確実に近づいてくるそれらは、ここが人通りのある廊下であるという事実をはっきりと思い出させた。
はっとして顔を青くした〇〇とは対照的に、ペーターは不意に笑顔になって、秘部を弄る手の動きを再開した。
「ひっ、ぃ…や…!」
「あれはメイドですね。人数は二人…こちらに来るようです」
さも愉快だと言わんばかりにペーターは声を弾ませる。一方的に攻め立てる白ウサギに羞恥があろうはずがない。
このままでは、本来人前に晒すべきでない自分の姿を確実に見られてしまう。〇〇はもがくように身じろいだが、現状を打開することはできなかった。
「こんなに貪欲に締めつけて…好き者め」
「はあっ、あ……ぅ、抜い、て」
「駄目です。俯かないで、僕を見なさい」
「っ、ペーター…!」
咎める声で名を呼べば、目の前の男はうっとりと緩んだ瞳で、はい、と返事をする。
違う、そんな律儀な返事を望んだのではない。そんな甘い微笑みを求めたわけではない。
蜜口を翻弄されて平素の表情を保てるはずもなく、〇〇は息を零して顔を歪めた。
ペーターはなにを思ったのか、頭上で押さえつけていた〇〇の両手を引き寄せた。
ネクタイの拘束によってできた腕の輪の中に頭を通し、〇〇の手を首に回させると、空いた手で腰を掴む。
一気に激しさを増した指遣い。迫りくる絶頂から逃れようと仰け反るも、壁に背中を擦りつけることにしかならなかった。
「ふ、く…あ、ぁ、やめ……っ」
「冗談でしょう。ほら、もうすぐ役なしがこちらに来ますよ」
「はっ、ぅ…!」
「見せてやりなさい、あなたのその情欲に満ちた顔を」
ペーターは僅かに上擦った声でそう言いながらも、息がかかるほど間近に顔を近づけた。
互いが互いの顔で視界を奪われる。己の下腹部から聞こえる、ぐちゅぐちゅという粘着質な音。身体の芯が、熱い――。
「っ嫌……いや、だ……」
「嫌じゃないでしょう。これだけ蜜を垂らしながら否定しても、ね?」
「ふっ、く…ぅ」
「ああ、そろそろ来ますね」
ペーターの喜色に溢れる囁きも、こちらに向かってくる話し声も、〇〇の意識から除外された。
尿意に似たなにかが体内の奥から込み上げてくる。膝が震え、立つという感覚を見失う。
「嫌だ、ぁ、あ…っ」
「我慢しないで、そのままイってしまいなさい。さあ、」
ぐり、と一際奥深くに突き込んで、細やかな振動を加える。
〇〇は思わずペーターを引き寄せるように腕に力を込めると、肩口に額を押し当てて絶頂に身を戦慄かせた。
「ぅ、んんっ!あっ…ぁ……っ」
膝が折れる。もう自力では立っていられなかった。
崩れ落ちる〇〇に合わせるように床に膝をつき、ペーターはそっと指を引き抜いた。
柔らかな内壁は収縮を繰り返し、男の指を引き止めるように蠢いた。
その感触を名残惜しんで、口元に笑みを忍ばせると、どろどろに濡れた手で懐中時計を掴む。
ペーターは弛緩した〇〇の身体を抱いたまま、首を回してある方向へと視線を向けた。
「あなた達、ちゃんと見ましたね?僕とこの余所者がしていたことを…。僕の指を銜え込んだこの女が、淫らがましく身悶える様を」
友好的な口ぶりに反して、ペーターの声は身震いするほど冷然とした硬質なものだ。
二人のメイドは、あまりの光景を目の前にして、蒼白になって立ち尽くした。
嘘偽りを口にしようものなら、即座に命を散らされる。
メイド達は宰相の望む返答を差し出したが、果たしてそれは肯定の頷きなのか、恐怖による震えなのか、判然としなかった。
不完全な答えしか得られなくても、彼の唇は満足の弧を描いた。
戦慄を覚えるほど美しく口角が上がるのを見て、彼女達は目を見開いた。刹那に、悟ったのだ。
「そうですか。――では、用済みです。さようなら」
なんと答えようが無意味だった。ペーター=ホワイトの目に留まったそのときに、自分達の寿命は決定づけられていたのだから。