真白を染めゆく感情の名は
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(なんで、また……こんな……?)
〇〇は言葉を失った。無表情だったペーターは、今や綺麗に微笑んでいる。
慈愛と見紛うほどの笑みを向けられるくらいなら、殺気立った笑顔のほうがまだましだった。
「あなたほど節操のない女を、僕は他に知りません。この肌はいったい…何人の男を知っているんでしょう」
頬を撫で摩る、ざらついた布の感触。すっと滑り落ちた手が首に絡みつき、〇〇は苦痛を予感して目を閉じた。
だが、痛みは与えられず、喉から離れた手は唐突に胸の膨らみを掴んだ。
「っ…う、」
「こんな貧相な身体のどこにチェシャ猫は欲情したんですか」
ボリス――。寝台の上での出来事を思い出し、〇〇は目を背けた。
ペーターがアリスにあのことを話していない理由を、おぼろげに理解する。
こんな低俗で、しかも〇〇に関する話題を愛するアリスの耳には入れたくなかったのだろう。
今までを考えてみれば、〇〇の性的な面を酷評するにしても、それはすべて彼女のいないときだけだった。
「ボリスとは…なんでもない」
「“なんでもない”?」
ペーターは嗤う。逸れた目線を無理矢理合わせようと、手に力を込めた。
「確かにあなたからしてみれば、ああいう戯れは“なんでもない”ことかもしれませんけど」
「っ、だからボリスとは、」
「黙れ。…言い訳は結構です。聞きたくもない」
吐き捨てたペーターは、歯を立てて白い手袋を脱ぐと、無造作にそれを〇〇の口の中に押し込んだ。
受けつけられないと身体が拒否するのか、吐き気が込み上げて視界が滲む。
当然〇〇は自由な片手で足掻こうとしたが、ペーターは舌打ちすると、自身の首からネクタイを引き抜いて、抵抗する両手を縛り上げてしまった。
「覚えの悪い頭に用はありません。僕に抗うなら言葉も不要だ。男にだらしのないこの身体が一番素直であることを期待しますよ」
縛った両手を片手で壁に固定したペーターは、もう一方の手を〇〇のジーンズへと伸ばした。
足を割り込まれていては、満足に動かすこともできない。
身を捩るも意味をなさず、緩めた衣服の隙間から男の手が侵入し、下着越しに秘部へと触れた。
(――こんなの、嘘……)
このような状況になると、誰が予測できただろうか。信じたくない。
たとえ辱めることが目的だとしても、あのペーター=ホワイトがアリスではない女に自ら触れるなんて。
「んっ…ぅ」
「どういうふうに弄られたいですか?」
下着の上から秘裂をなぞるように、前後に動く指が擦りつけられる。
ペーターは穴のあくほど〇〇の表情を見つめ、僅かな変化も見逃すまいと目を凝らした。
「傷がつくほど乱暴にしましょうか?それとも、じれったいくらいに優しく緩慢に…?」
「う……っ」
口腔を満たす布に唾液が滲んでいく。
叶うことなら、二択のどちらも蹴って逃げ出してしまいたかった。
ブラッドとの肉体的交渉は割り切ったものであったし、その他の誰との接触も気の迷いとして重く受け止めることはなかった。
しかし、相手がペーター=ホワイトというだけで、すべてがおかしくなってしまう。
「ふっ…う…」
「言っておきますが、あなたを壊れ物のように扱うなんて僕はごめんですから。いっそ使い物にならなくなれば、少しはましな余所者になれるんじゃないですか?」
言うなり下着をずらして、男の指が一気に中に突き立てられた。
愛撫の足りないそこは到底異物を受け入れられる状態ではない。
〇〇は痛みに顔を歪めた。出口を塞がれた荒い息が口の中に籠もる。
ふうふうとくぐもった呼吸音を漏らす〇〇を見下ろして、「まるで発情した獣みたいですね」と白ウサギは嘲笑った。
そして、気まぐれに哀れんだかのように、黒髪に頬を擦り寄せて囁いた。
「どうしてでしょう。僕は、あなたのもっとも忌み嫌うことをしてやりたくてしかたがない。あなたの澄ました顔を崩せるのなら、どんなことだってできるとさえ思います」
「……っ」
「これが、憎しみというものなんでしょうか。それなら、案外悪い心地はしませんね」
憎いと言うわりにはあまりに柔らかく、甘く声を震わせてペーターは言った。
それは憎悪ではない――瞬時に断じた自分を知って、〇〇の脳は活動を停止した。
憎悪でなければ、なんだというのだ。明確な答えを弾き出すことを心が拒否したようだった。
「ほら、淫乱ならそれらしく、もっと濡らしてくださいよ。動かしにくいじゃないですか」
自分を守ることさえ忘れたように、〇〇の肉体は必要最低限にも応えない。
ペーターは不服そうに眉を寄せて、乱暴に指を抜いた。
「っ!ぅ…」
その際指先が茂みを掠め、〇〇が発した声は手袋に吸収された。
不意打ちに震えた女の身体に目敏く気づいたペーターは、勝ち誇ったように目を細めて忍び笑いをした。
「ああ、なるほど…。中だけでは物足りない、そういうことですか」
「っぅ、ん…!」
「実に面倒な身体だ。どうしようもなく淫らで、浅ましい…」
抜いた指に舌を這わせて、恍惚とした表情を見せるペーター。目眩のする光景だった。
これは悪夢か。夢にも見たくないが、いっそのことそうであれば救われる。
キスですら汚いという白ウサギが、嫌う余所者の体内に挿し入れた指に口をつけるなど、狂気の沙汰としか言いようがない。
(夢……夢なら、覚めて――)
だが、縋るような思いで目を閉じた〇〇に突きつけられたのは、酷薄な現実だった。
唾液に濡らされた指が、今度は最初から下着の内側に潜り込んできた。
いつもは布に保護されている手が、生身の感触と体温で襞を押し分けて膣を暴いていこうとする。
「心優しい僕に感謝しなさい。ねえ、どこを見ているんです、あなたが見なければならないのは僕の目でしょう?」
「! ぅ、う……っ」
ネクタイで縛った手首をさらに圧迫し、痛覚によって意識を自分に向けさせる。
潤んだ黒目がしかたなしに従うと、赤い目は満足そうに淡く蕩けた。
窮屈なジーンズの中で、ペーターは無理に手を動かし始めた。
二本の指が中を突き上げ、手のひらが茂みに隠された花芯を擦る。
与え続けられる刺激に屈したのか、〇〇の肉体は次第に従順に蜜を零すようになっていった。
「っ……」
苦痛は去り、代わりに快楽が忍び寄ると、〇〇は口に詰め込まれた布を噛んで声を殺した。
それも意に沿わなかったらしく、見咎めたペーターの瞳の色が濃厚な緋色に燃えた。
彼は口を開いて自身の手袋に噛みつくと、〇〇の口内から引きずり出して奪い去った。
開放感に噎せる〇〇を見て、ペーターは手袋を口に銜えたまま器用に笑う。振り払うように放り出せば、唾液が染み込んだそれは音を立てて力なく床に落ちた。
〇〇は言葉を失った。無表情だったペーターは、今や綺麗に微笑んでいる。
慈愛と見紛うほどの笑みを向けられるくらいなら、殺気立った笑顔のほうがまだましだった。
「あなたほど節操のない女を、僕は他に知りません。この肌はいったい…何人の男を知っているんでしょう」
頬を撫で摩る、ざらついた布の感触。すっと滑り落ちた手が首に絡みつき、〇〇は苦痛を予感して目を閉じた。
だが、痛みは与えられず、喉から離れた手は唐突に胸の膨らみを掴んだ。
「っ…う、」
「こんな貧相な身体のどこにチェシャ猫は欲情したんですか」
ボリス――。寝台の上での出来事を思い出し、〇〇は目を背けた。
ペーターがアリスにあのことを話していない理由を、おぼろげに理解する。
こんな低俗で、しかも〇〇に関する話題を愛するアリスの耳には入れたくなかったのだろう。
今までを考えてみれば、〇〇の性的な面を酷評するにしても、それはすべて彼女のいないときだけだった。
「ボリスとは…なんでもない」
「“なんでもない”?」
ペーターは嗤う。逸れた目線を無理矢理合わせようと、手に力を込めた。
「確かにあなたからしてみれば、ああいう戯れは“なんでもない”ことかもしれませんけど」
「っ、だからボリスとは、」
「黙れ。…言い訳は結構です。聞きたくもない」
吐き捨てたペーターは、歯を立てて白い手袋を脱ぐと、無造作にそれを〇〇の口の中に押し込んだ。
受けつけられないと身体が拒否するのか、吐き気が込み上げて視界が滲む。
当然〇〇は自由な片手で足掻こうとしたが、ペーターは舌打ちすると、自身の首からネクタイを引き抜いて、抵抗する両手を縛り上げてしまった。
「覚えの悪い頭に用はありません。僕に抗うなら言葉も不要だ。男にだらしのないこの身体が一番素直であることを期待しますよ」
縛った両手を片手で壁に固定したペーターは、もう一方の手を〇〇のジーンズへと伸ばした。
足を割り込まれていては、満足に動かすこともできない。
身を捩るも意味をなさず、緩めた衣服の隙間から男の手が侵入し、下着越しに秘部へと触れた。
(――こんなの、嘘……)
このような状況になると、誰が予測できただろうか。信じたくない。
たとえ辱めることが目的だとしても、あのペーター=ホワイトがアリスではない女に自ら触れるなんて。
「んっ…ぅ」
「どういうふうに弄られたいですか?」
下着の上から秘裂をなぞるように、前後に動く指が擦りつけられる。
ペーターは穴のあくほど〇〇の表情を見つめ、僅かな変化も見逃すまいと目を凝らした。
「傷がつくほど乱暴にしましょうか?それとも、じれったいくらいに優しく緩慢に…?」
「う……っ」
口腔を満たす布に唾液が滲んでいく。
叶うことなら、二択のどちらも蹴って逃げ出してしまいたかった。
ブラッドとの肉体的交渉は割り切ったものであったし、その他の誰との接触も気の迷いとして重く受け止めることはなかった。
しかし、相手がペーター=ホワイトというだけで、すべてがおかしくなってしまう。
「ふっ…う…」
「言っておきますが、あなたを壊れ物のように扱うなんて僕はごめんですから。いっそ使い物にならなくなれば、少しはましな余所者になれるんじゃないですか?」
言うなり下着をずらして、男の指が一気に中に突き立てられた。
愛撫の足りないそこは到底異物を受け入れられる状態ではない。
〇〇は痛みに顔を歪めた。出口を塞がれた荒い息が口の中に籠もる。
ふうふうとくぐもった呼吸音を漏らす〇〇を見下ろして、「まるで発情した獣みたいですね」と白ウサギは嘲笑った。
そして、気まぐれに哀れんだかのように、黒髪に頬を擦り寄せて囁いた。
「どうしてでしょう。僕は、あなたのもっとも忌み嫌うことをしてやりたくてしかたがない。あなたの澄ました顔を崩せるのなら、どんなことだってできるとさえ思います」
「……っ」
「これが、憎しみというものなんでしょうか。それなら、案外悪い心地はしませんね」
憎いと言うわりにはあまりに柔らかく、甘く声を震わせてペーターは言った。
それは憎悪ではない――瞬時に断じた自分を知って、〇〇の脳は活動を停止した。
憎悪でなければ、なんだというのだ。明確な答えを弾き出すことを心が拒否したようだった。
「ほら、淫乱ならそれらしく、もっと濡らしてくださいよ。動かしにくいじゃないですか」
自分を守ることさえ忘れたように、〇〇の肉体は必要最低限にも応えない。
ペーターは不服そうに眉を寄せて、乱暴に指を抜いた。
「っ!ぅ…」
その際指先が茂みを掠め、〇〇が発した声は手袋に吸収された。
不意打ちに震えた女の身体に目敏く気づいたペーターは、勝ち誇ったように目を細めて忍び笑いをした。
「ああ、なるほど…。中だけでは物足りない、そういうことですか」
「っぅ、ん…!」
「実に面倒な身体だ。どうしようもなく淫らで、浅ましい…」
抜いた指に舌を這わせて、恍惚とした表情を見せるペーター。目眩のする光景だった。
これは悪夢か。夢にも見たくないが、いっそのことそうであれば救われる。
キスですら汚いという白ウサギが、嫌う余所者の体内に挿し入れた指に口をつけるなど、狂気の沙汰としか言いようがない。
(夢……夢なら、覚めて――)
だが、縋るような思いで目を閉じた〇〇に突きつけられたのは、酷薄な現実だった。
唾液に濡らされた指が、今度は最初から下着の内側に潜り込んできた。
いつもは布に保護されている手が、生身の感触と体温で襞を押し分けて膣を暴いていこうとする。
「心優しい僕に感謝しなさい。ねえ、どこを見ているんです、あなたが見なければならないのは僕の目でしょう?」
「! ぅ、う……っ」
ネクタイで縛った手首をさらに圧迫し、痛覚によって意識を自分に向けさせる。
潤んだ黒目がしかたなしに従うと、赤い目は満足そうに淡く蕩けた。
窮屈なジーンズの中で、ペーターは無理に手を動かし始めた。
二本の指が中を突き上げ、手のひらが茂みに隠された花芯を擦る。
与え続けられる刺激に屈したのか、〇〇の肉体は次第に従順に蜜を零すようになっていった。
「っ……」
苦痛は去り、代わりに快楽が忍び寄ると、〇〇は口に詰め込まれた布を噛んで声を殺した。
それも意に沿わなかったらしく、見咎めたペーターの瞳の色が濃厚な緋色に燃えた。
彼は口を開いて自身の手袋に噛みつくと、〇〇の口内から引きずり出して奪い去った。
開放感に噎せる〇〇を見て、ペーターは手袋を口に銜えたまま器用に笑う。振り払うように放り出せば、唾液が染み込んだそれは音を立てて力なく床に落ちた。