真白を染めゆく感情の名は
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「仕事中にごめん、ペーター見なかった?」
「ホワイト卿ですか?さあ…どちらにいらっしゃるのかしら」
「私達はずっとこの辺りにおりましたけれど、こちらにはお越しになっていませんわ」
「そっか…」
「もしお見かけしたら、〇〇様がお探しになっていたとお伝えしましょうか」
「いや、言わなくていいよ。むしろ伏せておいて」
親切なメイド達に礼を言って、〇〇は再び城内を歩き出した。
ハートの城の宰相がアリスただ一人を特別視していることは周知の事実である。
同じく、ペーター=ホワイトともう一人の余所者が(一方的に)不仲であることも知れ渡っていた。
毛嫌いされている相手を探す〇〇を、メイドは不思議そうに見ていたような気がする。
白ウサギを探し回る自分を客観的に考えると、そう思うのも無理はないなと苦笑が漏れた。
(あたしが嫌われてても、ペーターがアリスを愛していればそれでいいんだけど)
〇〇への態度がああなのは、アリスと同じ余所者であるがゆえに、彼女の気持ちを惹きつけるのが気に食わないからか。
疎まれていると知りながら平然と接する、その無神経さが彼の負の感情をいっそう刺激しているのかもしれない。
(でも、ペーターがあたしを嫌ってくれてると安心する…)
ペーター=ホワイトがアリス=リデルに捧げる一途な愛は、この世界がゲームであることの象徴にも等しい。
だからこそ、確かめたい。変調が一時的なものであると納得したい。
アリスの幸せを願う〇〇の根本にあるものは、やはり傍観者としての冷めた利己であった。
たとえ、アリスを想う気持ちが偽りでないとしても。
「ホワイト卿ですか?さあ…どちらにいらっしゃるのかしら」
「私達はずっとこの辺りにおりましたけれど、こちらにはお越しになっていませんわ」
「そっか…」
「もしお見かけしたら、〇〇様がお探しになっていたとお伝えしましょうか」
「いや、言わなくていいよ。むしろ伏せておいて」
親切なメイド達に礼を言って、〇〇は再び城内を歩き出した。
ハートの城の宰相がアリスただ一人を特別視していることは周知の事実である。
同じく、ペーター=ホワイトともう一人の余所者が(一方的に)不仲であることも知れ渡っていた。
毛嫌いされている相手を探す〇〇を、メイドは不思議そうに見ていたような気がする。
白ウサギを探し回る自分を客観的に考えると、そう思うのも無理はないなと苦笑が漏れた。
(あたしが嫌われてても、ペーターがアリスを愛していればそれでいいんだけど)
〇〇への態度がああなのは、アリスと同じ余所者であるがゆえに、彼女の気持ちを惹きつけるのが気に食わないからか。
疎まれていると知りながら平然と接する、その無神経さが彼の負の感情をいっそう刺激しているのかもしれない。
(でも、ペーターがあたしを嫌ってくれてると安心する…)
ペーター=ホワイトがアリス=リデルに捧げる一途な愛は、この世界がゲームであることの象徴にも等しい。
だからこそ、確かめたい。変調が一時的なものであると納得したい。
アリスの幸せを願う〇〇の根本にあるものは、やはり傍観者としての冷めた利己であった。
たとえ、アリスを想う気持ちが偽りでないとしても。