交差
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39、わたしの秘密
二人で食べる朝食(ブランチ)の時間はとても穏やかだった。
●●は口にスクランブルエッグを運びながら、正面にちらちらと視線を送った。
●●よりも大胆に、静雄は熱烈な視線をじっと注いでくる。目が合うたびに笑みを新たにして。
「…静さん。お箸、また止まってます」
「ああ…そうだな」
「ごはん、冷めちゃいますよ」
「ん、ちゃんと食うって」
かれこれ何度目のやりとりだろう。返事だけは素直な静雄の眼差しに、●●の頬は火傷しそうだった。
●●とてずっと彼の顔を見ていたい気持ちは同じだった。しかし、先立つ気恥ずかしさが邪魔をした。
それに●●まで見つめることに夢中になってしまえば、それだけでは済まない気がする。
おそらく、いや、確実に。…触れたくなってしまうだろう。考えるだけでのぼせそうなのに、後先考えずに、きっと。
●●は頭の中で想像してしまったことを振り払うように、目の前の食事を胃におさめることに集中した。
静雄が食べ終えたのは●●よりさらに十数分後のことだった。
もう一日だけ仕事を休ませてほしいと連絡を入れる静雄の様子を、●●は傍で見守っていた。
電話の相手に気遣われたのか、もう大丈夫だと明るい声で告げている。
昨日の弱々しい印象はさっぱり消えており、元気な姿に心の底からほっとした。
……さあ、ここからだ。俯いて映ったのは、いつの間にか硬く握りしめていた自分の両手。
もう誤魔化すことも、はぐらかすこともしないと決めた。
出会ってからこれまでずっと話さずにいたことを今日、打ち明ける。この世界にとって自分は異端な存在であると。
それを知って静雄がどんな反応をするのか見当もつかないが…。あとは、すべて彼の判断に委ねよう。
こっそり深呼吸すると●●は意を決して、通話を切った静雄に声をかけた。
二人で食べる朝食(ブランチ)の時間はとても穏やかだった。
●●は口にスクランブルエッグを運びながら、正面にちらちらと視線を送った。
●●よりも大胆に、静雄は熱烈な視線をじっと注いでくる。目が合うたびに笑みを新たにして。
「…静さん。お箸、また止まってます」
「ああ…そうだな」
「ごはん、冷めちゃいますよ」
「ん、ちゃんと食うって」
かれこれ何度目のやりとりだろう。返事だけは素直な静雄の眼差しに、●●の頬は火傷しそうだった。
●●とてずっと彼の顔を見ていたい気持ちは同じだった。しかし、先立つ気恥ずかしさが邪魔をした。
それに●●まで見つめることに夢中になってしまえば、それだけでは済まない気がする。
おそらく、いや、確実に。…触れたくなってしまうだろう。考えるだけでのぼせそうなのに、後先考えずに、きっと。
●●は頭の中で想像してしまったことを振り払うように、目の前の食事を胃におさめることに集中した。
静雄が食べ終えたのは●●よりさらに十数分後のことだった。
もう一日だけ仕事を休ませてほしいと連絡を入れる静雄の様子を、●●は傍で見守っていた。
電話の相手に気遣われたのか、もう大丈夫だと明るい声で告げている。
昨日の弱々しい印象はさっぱり消えており、元気な姿に心の底からほっとした。
……さあ、ここからだ。俯いて映ったのは、いつの間にか硬く握りしめていた自分の両手。
もう誤魔化すことも、はぐらかすこともしないと決めた。
出会ってからこれまでずっと話さずにいたことを今日、打ち明ける。この世界にとって自分は異端な存在であると。
それを知って静雄がどんな反応をするのか見当もつかないが…。あとは、すべて彼の判断に委ねよう。
こっそり深呼吸すると●●は意を決して、通話を切った静雄に声をかけた。