交差
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少し肌寒さを感じて、静雄は目を覚ました。
久しぶりにぐっすり眠れた気がする。寝起きの頭はすっきりしていた。
いつの間にか掛け布団を抱きかかえるようにして眠っていたようだ。
それだけではない寒さの原因は、どうやらパンツ一丁という格好のせいらしい。
(あ…?なんで裸なんだ……?)
のそりと上体を起こした瞬間、ばたり、と静雄は再び倒れ込んだ。
あああ、とも、おおお、ともつかない声で叫びたい。無性に。両腕でぎゅっと布団を圧縮する。
唐突に昨晩の記憶が襲いかかり、ごろごろ転がって悶えたい衝動に駆られた。
(俺、あいつとっ……●●と……っ)
思い出しただけで全身の血が沸騰しそうだ。もちろん怒りではなく、喜びやら恥ずかしさで。
昨日は心もとなく実感を得られなかった。だが、彼女との夜は不安の多くを払拭してくれた。
――●●が、帰ってきた。
昨晩は下心よりももっと誠実で厳かな気持ちで●●に触れた。
…しかし。一線は越えなかったが、そこに限りなく近づいたことは間違いない。
もしそのための準備があれば、●●の意思を確認する余裕もなく、その先に突き進んでいたかもしれない。
あってないような自制がかろうじて働いていて、本当によかった。
最低な男にならずに済んだ、と改めて安堵した静雄は、はたと気づいた。
「●●っ!?」
ベッドに、一人。一緒に寝たはずの、隣にいた●●がいない。
さっと青褪めて勢いよく起き上がった静雄だったが、応答はすぐ傍から返ってきた。
「あ、はい」
「……ぁ」
スウェットを着た●●はベッドの横に立っていた。目が合い、静雄は確認するように名前を呟いた。
「●●…?」
「うん、●●です。おはようございます、静さん」
「…はよ…」
なんの違和感もなく、●●は静雄の日常の一場面に溶け込んでいた。
よく見れば手に箸を持っている。そういえば、なにかいい匂いが漂っていた。
「…飯、作ってくれてたのか」
「冷蔵庫にあったもので、簡単にですけど。あっ、顔を拭くのにタオルお借りしました」
「おう」
なんでも好きに使ってくれと許可を出しながら、静雄はベッドの上で胡坐をかいた。
時計を横目で確認する。針は朝という時間帯を通り過ぎていた。
昨日はあんなに一人になることが不安だったのに、のんきに寝坊までしてしまうとは。
ガシガシと頭を掻いて、静雄はベッドから降りた。●●はくるりと背を向ける。
「す、すぐに朝ごはんの支度しますからねっ」
ぱたぱたとキッチンに戻っていく背中を不思議に思ったが、そういえば下着姿だったのだ。
途端に頬が熱を帯び、静雄は慌てて肌を隠すための服を探した。
脱いだ服はきちんとたたまれた状態で足元に置いてあった。●●らしい気遣いだ。
着替えを済ませて、洗面所で顔を洗う。ぽたぽたと雫を垂らした鏡の中の自分を見つめ、
(なんつーか、新妻みてぇだよな…)
うっかり妄想してしまったにやけ面に、静雄はもう一度豪快に冷水をぶっかけた。
……今度、あいつに似合いそうなエプロンを買ってこよう。
久しぶりにぐっすり眠れた気がする。寝起きの頭はすっきりしていた。
いつの間にか掛け布団を抱きかかえるようにして眠っていたようだ。
それだけではない寒さの原因は、どうやらパンツ一丁という格好のせいらしい。
(あ…?なんで裸なんだ……?)
のそりと上体を起こした瞬間、ばたり、と静雄は再び倒れ込んだ。
あああ、とも、おおお、ともつかない声で叫びたい。無性に。両腕でぎゅっと布団を圧縮する。
唐突に昨晩の記憶が襲いかかり、ごろごろ転がって悶えたい衝動に駆られた。
(俺、あいつとっ……●●と……っ)
思い出しただけで全身の血が沸騰しそうだ。もちろん怒りではなく、喜びやら恥ずかしさで。
昨日は心もとなく実感を得られなかった。だが、彼女との夜は不安の多くを払拭してくれた。
――●●が、帰ってきた。
昨晩は下心よりももっと誠実で厳かな気持ちで●●に触れた。
…しかし。一線は越えなかったが、そこに限りなく近づいたことは間違いない。
もしそのための準備があれば、●●の意思を確認する余裕もなく、その先に突き進んでいたかもしれない。
あってないような自制がかろうじて働いていて、本当によかった。
最低な男にならずに済んだ、と改めて安堵した静雄は、はたと気づいた。
「●●っ!?」
ベッドに、一人。一緒に寝たはずの、隣にいた●●がいない。
さっと青褪めて勢いよく起き上がった静雄だったが、応答はすぐ傍から返ってきた。
「あ、はい」
「……ぁ」
スウェットを着た●●はベッドの横に立っていた。目が合い、静雄は確認するように名前を呟いた。
「●●…?」
「うん、●●です。おはようございます、静さん」
「…はよ…」
なんの違和感もなく、●●は静雄の日常の一場面に溶け込んでいた。
よく見れば手に箸を持っている。そういえば、なにかいい匂いが漂っていた。
「…飯、作ってくれてたのか」
「冷蔵庫にあったもので、簡単にですけど。あっ、顔を拭くのにタオルお借りしました」
「おう」
なんでも好きに使ってくれと許可を出しながら、静雄はベッドの上で胡坐をかいた。
時計を横目で確認する。針は朝という時間帯を通り過ぎていた。
昨日はあんなに一人になることが不安だったのに、のんきに寝坊までしてしまうとは。
ガシガシと頭を掻いて、静雄はベッドから降りた。●●はくるりと背を向ける。
「す、すぐに朝ごはんの支度しますからねっ」
ぱたぱたとキッチンに戻っていく背中を不思議に思ったが、そういえば下着姿だったのだ。
途端に頬が熱を帯び、静雄は慌てて肌を隠すための服を探した。
脱いだ服はきちんとたたまれた状態で足元に置いてあった。●●らしい気遣いだ。
着替えを済ませて、洗面所で顔を洗う。ぽたぽたと雫を垂らした鏡の中の自分を見つめ、
(なんつーか、新妻みてぇだよな…)
うっかり妄想してしまったにやけ面に、静雄はもう一度豪快に冷水をぶっかけた。
……今度、あいつに似合いそうなエプロンを買ってこよう。