眠りから醒めるまで
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銀時は高杉や桂とよくつるむようになった。そして三人の傍には●●がいることが多かった。
誰かが必ずと言っていいほど話の流れに●●を巻き込むからだ。
●●はいつも微笑んでいた。迷惑とはこれっぽっちも思っていないように。
むしろ嬉しそうに頬を染めるものだから、巻き添えにするほうはますます調子に乗ってしまうのだった。
良くも悪くも目立つ銀時達と一緒にいることは目立たない少女に、というより周囲に変化を起こした。
これまでは●●が居ようが居まいが気にするそぶりのなかった子ども達が、意識を向けるようになった。
女子はともかく、男子はからかうように声をかけてくることが増えた。
ガキは三人の中で誰が好きなんだよーとか、あいつのことが好きなんだろーとかそういう類いの言葉をかけたがる。
思わず耳をそばだててしまう銀時だったが、●●は赤い顔で曖昧に答えるだけ。肯定も否定も得られない。
どうやら彼らには、好きな子の関心を引きたくて意地悪をするというアレと似た心理が働いているらしかった。
「まあ、子どもの興味の対象は移ろいやすいから」
縁側に並んで腰を下ろす銀時と●●の間には、牡丹餅の乗った皿が置かれている。
●●がひとつ完食するまでに数個ぺろりと平らげた銀時は、またひとつ手に取って言ったのだ。迷惑なら迷惑だってはっきり言ってやれば、と。
ショックを受ける奴も中にはいるかもしれないが、撃沈させてやればいい。胸がすく思いがすることだろう。銀時が。
●●は周囲の変化などたいして気に留めず、好きなようにさせておくつもりのようだった。
「牡丹餅、おいしいね」
「とーぜんだろ?俺が作ったんだからな」
威張る銀時にうんうんと頷きながら●●は、あんこついてるよ、と手を伸ばしてくる。
まるきり子ども扱いである。銀時は少女の指が届く前に口を着物の袖で乱暴に拭いた。
●●が妙に所帯じみているのは家事全般をこなしているからだ、という結論に至った銀時は、そのときから行動を開始した。
怠惰な己に喝を入れ、今までは任せきりだった物事に積極的に手を出すようになった。
男も料理くれェできねーとなと言い張って●●の領分に押し入れば、●●は目を丸くしながらも親切に教示してくれた。
ついつい怠け癖が出てしまうが、随分と成長したと思う。……時折感じる松陽の微笑ましそうな眼差しは正直鬱陶しかったが。
●●と共同で作ったためすべてが銀時の手柄とは言えないが、牡丹餅は満足の行く出来だった。
ひとつ食べただけでお腹いっぱいだと言う控えめな●●にもうひとつ押しつけ、銀時は最後の一個を手に取った。
実はまだ作り置きがあるのだが、松陽に持っていったときにあまり食べ過ぎないようにと釘を刺されていた。
「小太郎くんや晋助くんにもお裾分けする?」
「いいよ、あいつらは。もったいねーし」
「そう?じゃあ、こんなにおいしいものを食べたこと、二人には秘密ね」
内緒話をするように肩を寄せる●●に、銀時は咀嚼し損ねた塊で喉を詰まらせかけた。
二人には秘密。二人きりの秘密?……厳密に言えば口を閉ざすべき人間がもう一人いたが、この際どうでもよかった。
密事の内容が牡丹餅とは色気も何もありゃしない。それでも少女の囁き声は銀時を甘さでいっぱいにした。
誰かが必ずと言っていいほど話の流れに●●を巻き込むからだ。
●●はいつも微笑んでいた。迷惑とはこれっぽっちも思っていないように。
むしろ嬉しそうに頬を染めるものだから、巻き添えにするほうはますます調子に乗ってしまうのだった。
良くも悪くも目立つ銀時達と一緒にいることは目立たない少女に、というより周囲に変化を起こした。
これまでは●●が居ようが居まいが気にするそぶりのなかった子ども達が、意識を向けるようになった。
女子はともかく、男子はからかうように声をかけてくることが増えた。
ガキは三人の中で誰が好きなんだよーとか、あいつのことが好きなんだろーとかそういう類いの言葉をかけたがる。
思わず耳をそばだててしまう銀時だったが、●●は赤い顔で曖昧に答えるだけ。肯定も否定も得られない。
どうやら彼らには、好きな子の関心を引きたくて意地悪をするというアレと似た心理が働いているらしかった。
「まあ、子どもの興味の対象は移ろいやすいから」
縁側に並んで腰を下ろす銀時と●●の間には、牡丹餅の乗った皿が置かれている。
●●がひとつ完食するまでに数個ぺろりと平らげた銀時は、またひとつ手に取って言ったのだ。迷惑なら迷惑だってはっきり言ってやれば、と。
ショックを受ける奴も中にはいるかもしれないが、撃沈させてやればいい。胸がすく思いがすることだろう。銀時が。
●●は周囲の変化などたいして気に留めず、好きなようにさせておくつもりのようだった。
「牡丹餅、おいしいね」
「とーぜんだろ?俺が作ったんだからな」
威張る銀時にうんうんと頷きながら●●は、あんこついてるよ、と手を伸ばしてくる。
まるきり子ども扱いである。銀時は少女の指が届く前に口を着物の袖で乱暴に拭いた。
●●が妙に所帯じみているのは家事全般をこなしているからだ、という結論に至った銀時は、そのときから行動を開始した。
怠惰な己に喝を入れ、今までは任せきりだった物事に積極的に手を出すようになった。
男も料理くれェできねーとなと言い張って●●の領分に押し入れば、●●は目を丸くしながらも親切に教示してくれた。
ついつい怠け癖が出てしまうが、随分と成長したと思う。……時折感じる松陽の微笑ましそうな眼差しは正直鬱陶しかったが。
●●と共同で作ったためすべてが銀時の手柄とは言えないが、牡丹餅は満足の行く出来だった。
ひとつ食べただけでお腹いっぱいだと言う控えめな●●にもうひとつ押しつけ、銀時は最後の一個を手に取った。
実はまだ作り置きがあるのだが、松陽に持っていったときにあまり食べ過ぎないようにと釘を刺されていた。
「小太郎くんや晋助くんにもお裾分けする?」
「いいよ、あいつらは。もったいねーし」
「そう?じゃあ、こんなにおいしいものを食べたこと、二人には秘密ね」
内緒話をするように肩を寄せる●●に、銀時は咀嚼し損ねた塊で喉を詰まらせかけた。
二人には秘密。二人きりの秘密?……厳密に言えば口を閉ざすべき人間がもう一人いたが、この際どうでもよかった。
密事の内容が牡丹餅とは色気も何もありゃしない。それでも少女の囁き声は銀時を甘さでいっぱいにした。