三郎と雷蔵の区別がついて、三郎見つけると関節技をすかさずキメる珠雪。ある日、雷蔵に突然関節技をキメる。

雷「えっえっ？！どうしたの？！」
珠雪「あ…不破くん？ゴメン間違えた」

後でそれを聞いた三郎。

三「ついにアイツに見破られないくらいに変装が上達したぞ！」
三「そういえば、あのゴリラに関節キメられて痛くなかったか雷蔵？」
雷「え？…えー、と。ちょっとだけ…」
三「だよなぁ。アイツ、遠慮を知らないからなぁ」
雷(全然痛くなかったよ…あの子、三郎じゃないって分かってて、痛くないように技をかけてくれたんだ)
雷(なんでそんな事したんだろ…？)
三「なぜかアイツはすぐに見抜くからなぁ。卒業までに双忍として完璧に仕上げたかったが、思ったより早く仕上がった！」
雷（あ、そっか）

珠雪は行儀見習いのために学園に居て、輿入れ先が決まったら6年まで待たずに卒業するのを思い出した雷蔵。

雷（三郎はそれで良いのかな。言うべきだろうけど、言わない方がいいのかな）
三「雷蔵」
雷「へ？な、何？」
三「双忍として、がんばろうな」

三郎はどこか寂しげに微笑んだ。その視線の先には珠雪の後ろ姿。

《彼女の餞（はなむけ）》