【竹谷】

珠雪「竹谷、背中貸して」
八「珠雪？ どうしたんだ？」
珠雪「んー…ちょっと嫌な事あって」
八「…そっか。気が済むまで寄りかかってろよ」

《それで元気になるのなら》

珠雪「…竹谷のくせに生意気だ」
八「お、元気出たな？」


【鉢屋】

珠雪「鉢屋、貸して」
三「何を……あんまり寄りかかるな、珠雪。重い」
珠雪「うるさい」
三「…泣くなら他の所にしたらどうだ？雷蔵とか」
珠雪「うるさい」

《それでも離れない君が愛おしい》

三「鼻水つけるなよ」
珠雪「あ、ごめんちょっとついた」
三「！！ …まぁいいさ」

（貸しにしといてやろう）


【尾浜】

珠雪「勘右衛門、背中貸して」
勘「ん？どうしたの珠雪…わっ？！」
珠雪「…なんかもう、頭の中ぐちゃぐちゃ」
勘「んー…そっか。話は聞いた方がいい？」
珠雪「…いい。大丈夫」

《話してくれて良いのに》
（その時だけは君は俺のもの）

勘「明日は晴れるかな」
珠雪「…多分。変な勘右衛門」


話を逸らす勘右衛門


【不破】

珠雪「不破、背中貸して」
雷「え、珠雪？ 何、どうしたの？」
珠雪「…言いたくない」
雷「…（本の整理しないとだけど、放っておけないし…）分かった」
珠雪「？ もっと悩まないの？」

《なんでだろうね》

雷「言った方が良いのか、言わない方が良いのか…」
珠雪「えー…気になる」

（悩みなんて忘れて）


【久々知】

珠雪「兵助、背中貸して」
兵「珠雪…四半刻で二文な。俺も忙しいんだ」
珠雪「銭取るの…まぁいいや」
兵「悩み事か？」
珠雪「…嫌なことがあっただけ」
兵「…原因は男か？女か？」
珠雪「ちょっと待って、声が不穏なんだけど？！」

《だってお前泣きそうじゃないか》

兵「始末してくる」
珠雪「二文で暗殺しないで！！」

（銭なんて関係なくてやるけれど）