喜「珠雪せんぱーい！」
珠雪「あれ、喜三太。ナメクジさん達のお散歩？」
喜「はい〜！ナメ千代、ナメ之丞に…みんな、先輩にあいさつして」
珠雪「おおー。相変（あいか）わらず見事（みごと）な忍（にん）ナメ達だね。こんにちは〜」
喜「！！ ねぇ、先輩」
珠雪「ん？どうしたの？」
喜「あのね、ちょっとしゃがんでくださ〜い」
珠雪「ふふ、内緒（ないしょ）話かな？聞かせて？」
喜「あのね。ボク、卒業したら、先輩をお嫁さんにしてあげる」
珠雪「（おままごとかな？）ふふ、楽しみにしてるね」
喜「！！ 約束ですよ〜！」
珠雪「はーい！じゃあ、またね〜」
喜「わーい！」
与「はー、アレが喜三太の嫁（よめ）になる娘かー。えれーめんけーな」
喜「与四郎先輩！ダメですよ〜、ボクのお嫁さんなんだから」
与「分かってんべー。リリーさんにも、つてーとくさー」
喜「リリーばあちゃんが何か言ってきても、先輩はボクのお嫁さん！ナメさん達も、賛成（さんせい）だよね〜！」

《知らぬところで膨らむ大事》