勘「大変だ八左衛門！」
八「どうした？勘右衛門」
勘「先輩が！くのたまの先輩が怪我（けが）されたって！」
八「何だって？！先輩はどこに？！」
勘「医務室…って。行っちゃった…」

医務室

八「珠雪先輩！！」
伊「おや、八左衛門。医務室では静かにね」
八「あ、す、すみません…」
珠雪「…竹谷？」
八「珠雪先輩！大丈夫ですか！？怪我したって聞きました！大丈夫なんですか？！」
珠雪「2回聞かなくても…ただの捻挫（ねんざ）だよ、情けないな」
伊「捻挫を甘く見ちゃいけないよ？少なくとも2週間は安静だからね」
珠雪「…そんなに詰め寄るな善法寺。分かってるさ……竹谷？」
八「…かった…」
珠雪「？！竹谷どうした？！しゃがみこんで…具合でも悪いのか？！」
八「珠雪先輩が無事で良かった～…」
珠雪「そ、そんな大げさな…」
八「先輩が大怪我とかしてたら俺、どうしようって…」
珠雪「…心配かけてすまなかったな、竹谷。大丈夫だよ」
八「頭撫でないでくださいよ…」
珠雪「すまんすまん。つい、ね」
伊「あーあ、悪い先輩だなぁ。後輩にこんな心配かけて」
八「伊作先輩？！いつからそこに？！」
伊「最初に挨拶したじゃないか…」
珠雪「…和むなぁ」
伊「和んでも治療期間は短くならないからね。絶対に安静」
珠雪「はーい」
八「先輩、2週間は課題とか…」
珠雪「無いよ。今日の捻挫が無ければ暫く遊べたんだけどなぁ」
八「じゃあ！俺と出かけませんか？！俺、先輩の事おぶります！動物達にも珠雪先輩のこと紹介したいんで！」
珠雪「え？」
伊「良いんじゃないかな、行っといで」
八「おほー！生物委員会の当番も変わってもらわないと！忙しくなるぞー！」
珠雪「…私の意思は……ま、いっか」

《楽しそうだし》