小「お。長次！先に来てたのか」
長「…もそ」
小「そうかそうか！腹減ったよなぁ！私も今日は体育委員会で鬼ごっこをしていたからだいぶお腹が空いているぞ！」
長「…そうか」
小「そういえば、アイツはちゃんと長次の所に行ってたか？」
長「……？」
小「いただきます。うん？アイツだアイツ。いつも図書室の近くを通ると居るから、てっきり長次に会いに行ってるんだと思ってな！でも、あんまりにもウロウロしいてラチがあかないから鬼ごっこしながら図書室に追い込んだのだが、見失ってなー。お、この煮付け美味いな」
長「……小平太」
小「何だ？1年生の頃から知ってるが、やはり上級生になると話しづらくなるものな！特にアイツは長次を」
留「お。何だ？何の話だ？」
文「うるさいぞバカタレ。食事の時くらい静かにしろ」
仙「バカタレはお前達だ留三郎、文次郎。空気を読め」
伊「そうだよ、2人共。見なよ！あの子、ご飯食べてたのに話題に出されて驚いてこっち見てるじゃないか！」
長「…！！」
留「おー、珠雪の話だったのか」
文「全く、たるんでる…長次？」
長「…ふへ」
仙「全く。小平太の大声に続いて、留三郎と文次郎、それに伊作がアイツに注意を向けるから…」
長「ふへへへへへへへ」
小「まずい。長次が怒ってる」
留「え？？俺のせいか？！」
文「ひとまず外に出るぞ！」
小「おーい！珠雪も後で来いよー！」
珠雪「えっ？！」
伊「みんな元気だねぇ」
仙「呑気に言ってるバヤイか。食べ終わったらすぐに向かうぞ。今の長次なら学園を半壊させかねん」
伊「確かに！それじゃあ急ごう」
仙「照れた男の本気は恐ろしいものだな」

《鬼ごっこ第二部》


小平太は大きな声でも名前は出さない。
伊作が悪気なく特定して、留三郎がとどめに名前を挙げる。
そんな感じかと。
ギャグパートです。オチはない。