珠雪「食満！！！」
伊「ああ、あんまり大きな声は出さないように」
珠雪「ご、ごめんなさい」
留「なんだよ、大きな声出して」
珠雪「怪我したって聞いて」
留「大袈裟だな。こんなのかすり傷だ」
珠雪「かすり傷って、全身傷だらけ…」
伊「心配ないよ、打ち身と打撲だから」
珠雪「善法寺も、大丈夫？」
伊「ぼくはいつもの事だから」
留「そうそう。ほら、大丈夫だから帰った帰った」
伊「そんな言い方は無いだろ留三郎。彼女だって心配して…」
珠雪「もういい」
留「は？」
珠雪「勝手に怪我でも何でもしてればいい！不運巻き込まれ体質！食満の阿呆（あほう）！！」
伊「…行っちゃった。早めに謝りなよ留三郎」
留「良いんだよ、ほっとけほっとけ」
伊「なら良いけど」
留「なぁ伊作」
伊「なんだい、留三郎」
留「泣きそうだったか」
伊「涙目だったね」
留「…仕方ないよな」
伊「そうかもね」
留「行ってくる」
伊「うん。…まったく」
《素直じゃないなぁ》