短編集

※台詞のみ
 オルト→「」()
 テメノス→『』⦅⦆で進みます。





 ⦅窓も扉も鍵穴も何もない……まるで“箱”だ。それに窓がないのに部屋が明るいのは不自然だ。魔法の類か?この空間にあるのは二人掛けのソファと、二種類の飲料水。壁に埋まった100個ほどの規則正しく並んだ硝子。そして、壁に書かれた、全く意図のわからないこの文字……⦆


 ≪100の質問に答えないと出られない部屋≫


 ⦅さて、どうしたものでしょう……⦆
 「——ス。——メノス。おい、テメノス」
 『何ですか?オルト君』
 「よかった、戻ってきたか。それで、どうする?」
 『八方塞がりです。とりあえず試しに一つ、答えてみましょうか』


1 あなたの名前を教えてください

 「オル——」
 『待って。先に私が。——“ロイ”です』
 「おい」
 『あなたも……』
 「……クリックだ」

 ・・・・・・

 『だめですね。……テメノス』
 「……オルト」
 『あ、光りました。どうやらきちんと答えるとこの硝子に灯りがつくようですね』
 「まさか、これを100個もか」
 『どういう原理かはわかりませんが、嘘には反応しないみたいですね。内容によってはやっかいそうだ』

2 年齢は?

 『30になります』
 「22になる」

3 性別は?

 「男だ」
 『同じく』

4 貴方の性格は?

 「自分の性格か……難しいな。真面目、とは言われるが」
 『そうですね……疑い深い、でしょうか』

5 相手の性格は?

 『さっきので合っていますよ。彼は真面目で、素直で、責任感が強くて、とても優しい子です』
 「飄々としているが、芯は仲間想いで、情に厚くて思慮深い」
 ⦅判定されるのか……⦆


 『フム……』
 「おい。今度は何を考えている」
 「いくつか質問に答えてみて予想ができました。おそらく答えの内容は、事実ではなく己の主観でいいんだと思います』
 「どういうことだ?」
 『さっきの君の答え、たとえ事実だとしても、私には随分と私を美化しているなと思いました。でも、判定された。ということは、君の答えに私の主観は関係ない。つまり、正直に答えたから判定されたのだと思います。それから、私は自分の誕生日を知らないから正確な年齢は曖昧なんです。数え年は多分合っているとは思うんですが、それでも今日がまだ29なのか、30なのか、もう31なのかはわかりません。でも、答えは合っていた。ただの事実なのかもしれませんが、自分でそう思っている答えを言ったから、判定されたのかもしれない』
 「相変わらず難しく考えるな。とりあえず有り体に言えばいいんだな」
 『まあそうなりますね』

 ⦅このまま簡単な質問が続くとよいのですが……⦆


6 二人の出会いはいつ?どこで?

 『なんだか長丁場になりそうですね。座りますか?』
 「そのためのソファか。ご丁寧なことだ」
 『よっこらしょ。さて……もう一年くらい前でしょうか。出会いはカナルブラインでしたね』
 「見たのか?」
 『君がクリック君と剣を交えているところを』
 「そうだったのか。実は俺も、貴方とクリックが話しているところを」
 『なんだ、見ていたんですね』
 「話せるような間柄ではなかったが。まさかこんな関係になるだなんて」
 『人生、何が起きるか分かりませんね。あの時は……クリック君と一緒にヴァドスを追い詰めて、それなのに君の元上司には嫌味を言われて散々でした』
 「帰りの船でクリックから、貴方の強さや推理力の話を聞いたぞ」
 『小恥ずかしいです』

7 相手の第一印象は?

 「何を考えているのかわからない人だなと。あとずいぶん若い審問官だな、とも」
 『君より8つも上なのに』
 「全くそうには思えん」
 『私は……オルト君は、まっすぐな子だな。気難しそうだけど、クリック君のお友達ならきっといい子なんだろうなと思いました』
 「……そうか」
 『フフフ』

8 相手のどんなところが好き?

 「…………」
 『…………』
 「心」
 『そう、なの?』
 「見目も美しいが、それは二の次だ。男に惚れる趣味なんてない。となると、好きなのはテメノスの心なんだと思う」
 「ありがとう。私も同じ答えになってしまいますが……君の心が、好き、です」

9 相手のどんなところが嫌い?

 『どうしよう、思いつきません』
 「俺もだ」
 『不満の一つや二つ、あるでしょう』
 「不満と嫌いは違う。欠点も含めて好きになったんだ」
 『君……時々恥ずかしいことを言いますね』

10 貴方と相手の相性はいいと思う?

 『良いと自負しているのですが』
 「無論だ。いいから共にいる」
 『あと戦闘面の相性も良いですよね。聖心斬り、あれは助かります』


 「10分の1が終わったな」
 『そうですね。いい調子です』


11 相手のことを何で呼んでる?

 『オルト君』
 「テメノス。業務中はテメノス審問官」

12 相手に何て呼ばれたい?

 『私はテメノスと呼んでもらえて満足しています』
 「嘘には反応しないんだろう。正直に言うとオルトと呼ばれたい」
 『えー……』
 (情事の時にたまに言ってるがな)


13 相手を動物に例えたら何?

 「……狐とか鶴とか……兎?白兎だな」
 『兎はないでしょう。そういうのは可憐な女性に言ってあげなさい』
 「兎は繊細でちょっとした変化にも気づく、臆病で神経質な生き物だ」
 『詳しいですね』
 「子どもの頃、動物図鑑で読んだ」
 『きちんと覚えているなんて偉いですね。つまり、私は繊細で臆病で神経質だと?』
 「間違ってはいないだろう。あと、俺は何だ?」
 『難しいなぁ……』
 「正直に答えないと先に進まない」
 『犬?犬種までは分からないけど、黒くて、毛は長めで大型の……。飼い主の言うことを忠実に聞くお利口な犬ですかね』

14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?

 『アグネア君の舞台の公演チケットですかね。また一緒に見にいきたいです』
 「俺は仕事を与える」
 『おやどうして?』
 「ストームヘイルで数日がかりの仕事を。遠征でもいい、俺も一緒に行く。そしたら一緒にいられる」
 『権力を乱用しますね。期待してますよ』

15 プレゼントをもらうとしたら何がほしい?

 「時間が欲しい。テメノスの時間が。有形じゃなくてもいいだろう」
 『それ、いいですね。私も、君の時間が欲しいな……』

16 相手に対して不満はある?それはどんなこと?

 「互いの立場的に共にいられる時間に限りがあること」
 『旅をしていた時は四六時中一緒にいたので今は寂しいですよね』
 「あの時は、まさか邪神と戦うことになるなんて思いもしなかった」
 『また導いてさしあげましょうか?』
 「随分と権力を乱用するな」
 『あるものは利用しないと』

17 貴方の癖って何?

 『疑うことですかね。思考の癖です』
 「仏頂面だと言われる。怒っているわけではないのに、機嫌が悪そうに見えるらしい」

18 相手の癖って何?

 「長考」
 『残業』
 「それは癖じゃないだろう」
 『癖のように、無意識に、当たり前のようにやるでしょう?癖のようなものです』

19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?

 『そうですね……業務中とプライベートで言葉遣いを分けていると、いつかボロが出ますよ?今の君の立場なら、周りにどうこう言われませんよ』
 「善処しよう……。俺は……」
 『吐いちゃいなさい。そうしないと出られません』
 「謎があるとすぐ首を突っ込むし、周りが見えなくなるくらい深い思考に入る時があるから、どこかで事件に巻き込まれていないか、心配になる」
 『心配性ですね。でも、ありがとう。あれは信頼できる誰かが近くにいる時だからできるんですよ』

20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?

 『オルト君が怒ることか……あ、食事を摂らないと怒られますね』
 「これ以上薄くなるのが心配なんだ」
 『お腹がすいたらちゃんと食べますよ』
 「すかなくても規則正しく食べて欲しい」
 『君、時々キャスティみたいですね。でも、これでも前より健康に気を使うようになったんですよ。さて、君は何かありますか?私はあまり怒らない性質だと思うのですが」
 「俺が仕事を抱え込みすぎると叱るだろう」
 『そうでしたね。一人で抱え込んだところで、いい仕事はできないでしょう。適度な休息と余裕は必要です』
 「そうだな」


 『何だかんだで5分の1が終わりましたね』
 「この調子なら何とかなりそうだな」

21 二人はどこまでの関係?

 『はて?どこまででしょう』
 「……恋人?」
 『灯り、つきませんね』
 「もっと詳しく言わないといけないのか?」
 『他にどう言えば』
 「……性行をするくらいの深い関係、とか」
 『なっ!?』
 「ついたぞ」
 『えっ……え?待って』

22 二人の初デートはどこ?

 「デートか……」
 『一緒にニューデルスタでアグネア君の舞台を見に行ったじゃないですか』
 「護衛じゃなかったのか?」
 『護衛が必要なほど弱くはありません。口実ですよ』
 「街について早々にはぐれて大変だった」
 『私、年甲斐もなく舞い上がってしまって。すみませんね』

23 その時の二人の雰囲気は?

 『雰囲気?いつも通り、こんな感じだったかと』
 「外ではな。俺も護衛なんだと律していたから」
 『あ……中では、ちょっとドキドキしましたね』

24 その時どこまで進んだ?

 「手を、握った」
 『席に着いたらもうはぐれないのにね。私、いい年なのに緊張してしまって』
 「そうか。俺も……緊張した」
 『久しぶりに皆さんと会えて、それで高揚してるんだと思いました。でも、帰って、思い出すのは……君の手の感触で……』
 「…………」
 『喋りすぎました。次、行きましょう』

25 よく行くデートスポットは?

 『あれ以来は、後処理で立て込んでましたからなかなか……』
 「テメノスが定期的にストームヘイルに来るから、その日の夜は行きつけのバーに行ったりとか」
 『あそこのお店のワインが美味しくて好きです。限られたささやかなデートですね』

26 相手の誕生日。どう演出する?

 「と、言われてもな……」
 『私は毎年聖火祭の日にお祝いをしてもらいました。私たち神官は忙しい日だけど、フレイムチャーチが年で一番賑わう、それは楽しい日ですよ』
 「では、次の聖火祭は警備も兼ねて祝いにいこう」
 『フフ、楽しみにしています。私にも祝わせてね。お暇をもらうか、何かと仕事の理由をつけて会いにいきますから』

27 告白はどちらから?

 『オルト君から……』
 「この関係をうやむやにしたくなかったし。テメノスがいつまでも逃げ続けそうだったから」
 『ありがとう、私を逃がさないでくれて』

28 相手のことを、どれくらい好き?

 『どれくらいって……』
 「誰よりも、何よりも大切に思っている」
 『私、誰かとこういった関係を持つの、初めてで……。考えたこともなくて、でもオルト君と通じ合うことができて、とても幸せに思っています。すみません支離滅裂ですね。答えになっているでしょうか?』
 「灯りの判定がついてる」
 『君は恥ずかしくないの……?』
 「こういうのは恥ずかしいと思ったら余計に恥ずかしくなる」
 『た、確かにそうですね』

29 では、愛してる?

 「愛している」
 『……はい。愛してますよ……』

30 言われると弱い相手の一言は?

 「思いつかん。割と、なんでも弱いと思う。もちろん言い方や状況によるが」
 『そうなんですね……私は……強いて言えば、キャスティとか、ヒカリとか、かつての旅の仲間の名前を出されるとどうにも弱いです』

31 相手に浮気の疑惑が! どうする?
 
 「疑惑だろう。そう見えただけだ。真実ではない」
 『私も、そもそも信じないと思います。オルト君を信じていますから』

32 浮気を許せる?

 『二股はいけませんよ。ちゃんと別れてからにしなさい』
 「俺たちにはできないと思う」
 『そうですね。私たちにはできません』

33 相手がデートに一時間遅れた! どうする?

 『何かあったのかなと心配になりますかね。あとは集合場所が違う可能性もありますね。私、待たないで探しにいってしまうかも』
 「何か事件に首を突っ込んでいないか、俺も探しにいく」
 『すれ違ってしまうかもね』
 「今までもはぐれても思考の先回りをして合流できたことがあったから、多分大丈夫だろう」
 『フフフ、頼もしい』

34 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?

 「声と、顔と、髪……」
 『ちょっと、一個にしなさい。えっと、私は……』     
 「なくても構わない。判定がつけばいい」
 『違うんです……。君の瞳とか、手とか、背中とか、たくさんあって、選べないんです』
 「ついたぞ。今のでいいんじゃないか」
 「あ……はい……」

35 相手の色っぽい仕種ってどんなの?
 
 「何気ない仕草が結構……。食べたり、談笑してたり、本を読んでいたりとか」
 『そう?変わった目をしているね。私はね……君がお仕事してる姿かな。部下の騎士さんに指示を出していることろとか』
 「そうか?変わってるな」
 
36 二人でいてドキっとするのはどんな時?

 『それでいて、私に向ける目が優しくなる時』
 「そんなにわかりやすいか?」
 『どうだろう。私にそう見えているだけかな?熱っぽく見えるんだけど。目は口ほどにって言うでしょう』
 (気をつけよう)
 「髪とか肩とか、体の一部に触れた時」

37 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?

 『できればつきたくはないけど、時と場合によります。上手いとは思います』
 「もともと顔に感情がでにくいから、下手ではないと思うがテメノスには通用しないと思う」
 『疑うこと、そして暴くことが仕事ですから』

 (確かに基本は上手いが、下手な時もある。繕うのが下手な時は相当精神状態が危うい時だ)

38 何をしている時が一番幸せ?

 『夜に、一緒に夕餉の準備をして、一緒に食べて、片づけて……他愛もない話をしたり、たまには同じ空間にいても別々に過ごしたり、そういった些細な日常が幸せに思います』
 「俺も……同意だ」

39 ケンカをしたことがある?

 「大きな喧嘩はないな」
 『いい年した大人ですからね』

40 どんなケンカをするの?
 
 「あまりにも自身を顧みない行動をしたらあるいは」
 『そうですねぇ。もう独り身じゃあないですから』

41 どうやって仲直りするの?

 『時間を設けてお互いが納得するまで話し合うこと』
 「本音で話し合う」

42 生まれ変わっても恋人になりたい?

 『……考えたことありませんでした』
 「俺も。叶うのならば、来世も巡り会いたい」
 『ありがとうオルト君。私も……できればもうちょっと早く出会いたいかな』
 「どれくらいだ?」
 『幼少期ですよ。10歳とか、それくらい』
 「早いな」
 『君との年齢差は3歳くらいで……そしたら、もっと永く君といられる』

 ⦅そして、ロイとクリック君がいて……イェルク様は本当に血の繋がった父上で……⦆

43 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?

 「体に………触れても、いやがることなく受け入れてくれる時」
 『こんな、私に触れてくれて、キスをしてくれる時……』
 「よかった。たくさんしよう」
 『もう……ほどほどにね。私、本当にだめになっちゃう」
 「だめになっていい。もしかして不感症なんじゃないかと思って、不安だったから」
 『多分不感症ですよ。だから、君だけです。触れて安心できるのは』

44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?

 「ないな」
 『よかった。私もありませんよ。痛いくらい、ちゃんと伝わっていますから』

45 貴方の愛の表現方法はどんなの?

 「言葉や行動で示すこと」
 『受け入れること』
 「聖堂機関を正しく立て直すこと」
 『それを後方からしっかりとサポートすること。あと……たまには私からもアプローチをかけること』

46 もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?

 『先がいいなぁ……』
 「後がいい。絶対に」
 『ありがとう。弱くてごめんね』
 「別に弱いと思わない」
 『でも、年齢差を考えれば私の方が先に逝きますよね。皆で待っててあげますから、君はゆっくり来てね』
 「ああ」
 『しんみりする内容でしたね。次、いきましょう』

47 二人の間に隠し事はある?

 『多少は知られたくないこともあるでしょう。隠し事を言えとは言っていません』
 「そうだな。ただ、隠しているわけではないが、まだお互いに知らないことが多いはと思う」
 『少しずつ、知っていくのが楽しいんですよ』

48 貴方のコンプレックスは何?

 「老け顔だな……」
 『威厳とか貫禄があっていいと思いますが』
 「地味にショックだぞ。実年齢より何歳も上に見られるのは」
 『そうなんですね。私は……そうだな、髪質?』
 「きれいな髪なのに?」
 『直毛だから癖がつかないんですよ』
 「童顔も相まって年齢不詳に拍車がかかる」
 『若い頃は特に、少しでも伸ばすと女性に間違えられることが多々あったので、ずっとこの髪型なんです』
 「俺は逆に癖毛だから長くしてる。長い方がごまかせるんだ」
 『フフ、じゃあ君も短くしたらクリック君みたいにくるくるになるのかな?』
 「あいつは猫っ毛だからふわふわだったが、俺が短くしてもああはならない」
 『そっかぁ』
 「なんだ?」
 『君のことがまた一つ知れて嬉しいなぁと思って』

49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?

 『そんなつもりはなかったんですけど』
 「勝手に公認になっていた」
 『全く、女性陣の色恋沙汰の感には敵いませんよ』

50 二人の愛は永遠だと思う?

 「覚悟の上でともに生きると決めた。この先もずっと、テメノスを離すつもりはない」
 『私も、覚悟の上でその気持ちに応えました。私の半分はオルト君のものです』


 『さて、半分が終わりましたね。折り返し地点です』
 「このまま一気にいこう。——おい、壁の表示が……」
 『え?————あ……』

 ---ここからエッチな質問あり---

 「て、低俗な……」
 『そんな……もしかしてもう半分は……』
 「……」
 『オルト君?』
 「テメノス、喉は乾かないか?」
 『まあ少しは……。いやですよ、ここにある物を飲むのは』
 「もし、答えられないようなら飲む覚悟をしておけ。自白剤入りの方を」


51 貴方は受け? 攻め?

 「質問が実に端的すぎるが、おそらく俺が攻めで、テメノスが受けということだろう」
 『そういうことでしょうね。攻めの反対は守りですからね?全く低俗です』
 
52 どうしてそう決まったの?

 「そういうものだと」
 『私もそういうものだと……。そっか、私たちは同性だから逆もできるんですね』
 「すまない。逆はいやだ」

53 その状態に満足してる?

 『私もいやです。君に抱かれる方を知ってしまったら……』
 「よかった……」

54 初エッチはどこで?

 「俺の部屋で」

55 その時の感想を・・・・

 「想像よりも、ずっと綺麗だった」
 『やだ、想像しないでください』
 「受け入れてくれたのが嬉しかった。でも、少しずつ進めなくてはと」
 『すみません、全部が初めてで。死ぬほど恥ずかしくて緊張しました』

56 その時、相手はどんな様子でした?

 「緊張が伝わった。体に力が入ってて、心音がすごい速かったから」
 『落ち着いてるなと思いました』
 「いや全然。内心は落ち着いてなんていなかった」

57 初夜の朝、最初の言葉は?

 『覚えていませんね。労われたような気がしますが、言葉までは』
 「とりあえずおはようと声をかけて……大丈夫か?とか言ったような気がする」
 『記憶とは曖昧で、都合のいいように改ざんされるものですよ。ほら、光りましたよ。オーケーみたいです。』

58 エッチは週に何回くらいする?

 『まず、会える日が限られていますから、週に、というのはちょっとおかしいですね』
 「そのかわり、会える期間はほぼ連日するが……」
 『そ、そうですね……」
 『となると月平均三日くらいか?」
 『これって少ないんですか?質問内容からしてまるで最低週に一回はするみたいじゃないですか』
 「全然少ないぞ。だが、遠距離だから仕方ない」
 『あんなの……週に何回もしたら、日常生活に支障がでませんか?——あっ』
 「何だ?」
 『だ、だから一晩に……その……たくさん、するの……?』
 「まあ……な」 

59 理想は週に何回?

 「毎週末の夜にしたい。時間を気にしないで朝にもう一度するのもいい。もしも雨だったら、一日部屋で過ごしてたまには昼間からゆっくりするのもいい」
 『……具体的ですね。私は、わかりません……。だって、これ以上したら、もっと君に溺れてしまう。それが怖い』

60 どんなエッチなの?

 『どんなって言われても……』
 「普通だと思うが」
 『あの、男同士な時点で普通ではないと思うのですが。あいにく、どんなと言われても比較対象が私の中にないのでわかりません』

61 自分が一番感じるのはどこ?

 『…………もういや』
 「自白剤飲むか?」
 『それもいやです』
 「俺は、男性器だが。テメノスもそうじゃないのか?触ると反応がいい——大丈夫か?」
 『全然大丈夫じゃありません。ああ、穴があったら入りたい……この部屋何もないけど』
 「自白剤しかないな」
 『飲みません。まあ……間違ってはいませんけど』
 「他にも?」
 『うん……。最近ね、胸とか耳とか……中も、場所によるんですけど……私の体、おかしくて、君にふれられるところが全部気持ちよくて……』
 「一番を一つでいいんだぞ」
 『え?あっ、そっか、やだ、忘れてください……」

62 相手が一番感じているのはどこ?

 「さっき挙げた場所全て」
 『ああ、よかったついた』
 「……中の、中間くらいところの腹側」
 『ちょっと、もう終わりですよ』
 「揺さぶりながら、前も擦ること」
 『……あれ、本当に、頭真っ白になっちゃって、おかしくなるんです』

63 エッチの時の相手を一言で言うと?

 『……かっこいい』
 「……愛おしい」

64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?

 「テメノスとするのなら好きだ」
 『……はい、私も……君とのなら……』

65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?

 「どんなって、夜に、俺の部屋で。たまに宿屋でも」
 『私がストーンヘイルに赴く方が多いから、オルト君の部屋が多いですね』

66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)

 『場所は落ち着く所じゃないといやですよ』
 「さっきも言ったが、日の高いうちにするのは少し興味はある」
 『明るくて恥ずかしいじゃないですか』
 「恥ずかしがってるところも含めてよく見たい」
 『……考えておきます』

67 シャワーはエッチの前? 後?

 『両方です』
 「両方がいい」

68 エッチの時の二人の約束ってある?

 「泣くことは続けない」
 『怖かったらちゃんと言うことですね』
 「約束というか、暗黙の了解だな」
 『あの』
 「何だ?」
 『時々、私泣いてるのにやめてくれませんよね?』
 「……涙の種類による。性感が高まって出る生理的な涙は別だ」
 『中の刺激だけで、その……イっちゃうの、結構つらいんですよ』

69 相手以外とエッチしたことはある?

 『ないですよ、オルト君しかいません』
 「俺は……」
 『別にショックなんて受けませんよ』
 「上級騎士になる前に、新米の頃、上官に連れられて」
 『そういう付き合いとか、世渡りなんでしょう。オルト君、いつも自然とリードしてくれるし、私の知らないこと、たくさん知ってるから、そうなのかなとは、思ってたから』
 「今は全くないぞ。――というか多分、他の相手では勃たない」

70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?

 「反対だ」
 『私には理解できませんが』
 「?」
 『心と体は繋がってるって、以前キャスティに言われたことがあります。もちろん私も反対ですけど、そういうことなのかな……。体を繋げることで、心も擬似的に満たすことができるのでしょうか』

71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?

 『断罪して、もっとも重い処罰を与えます』
 「同じく。毎日後悔して懺悔して、一生罪を償ってもらう」

72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?

 『最中という選択肢はないんですね』
 「強いて言えば前かもしれない」
 『私も前かな』

73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?

 『そんな親友いませんねぇ。たとえ話でもありえないことは想像できません』
 「ああ。友は性的対象にならない」
 『ねぇ』

74 自分はエッチが巧いと思う?

 『下手だと思います。すみません、拙くて』
 「別に自分が上手いとは思っていない」

75 相手はエッチが巧い?

 『私からすれば上手いなと……』
 「下手とか上手いとか関係ない。俺は相手がテメノスだから興奮する」
 『本音は?』
 「……拙いがそこがいい」

76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?

 「特にない」
 『そうなの?もっと素直になったほうがいいのかと思ってました』
 「反応を見ればわかるから」
 『うう……』

 「俺は何かあるか?」
 『……何をするか、どうしたいか、言ってくれると安心します』
 「わかった」

77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?

 『見ないでください』
 「無理だろう。翻弄されてぐちゃぐちゃになってるところ」
 『……余裕がないのに一生懸命耐えてるところ』
 「……果てないように我慢はしている。あと、ブレーキが外れたら、気絶させそうで……」
 『そんなに!?』
 「ああ」
 『……えっと、我慢は、よくないですよ?』
 「……後悔するなよ」

78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?

 「だめだろ」
 「だめでしょう」

79 SMとかに興味はある?

 『何ですかそれ?——ああ、端に小さく書いてありますね』
 「かわいそうなのは興味ない」
 『うん……興味ありません』
 
80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?

 「まずは落ち着いて話し合う」
 『何か心配事でもあるのかなと思います。それか、よっぽど私が下手で飽きられちゃったのかなと』
 「その心配はしなくていい」

81 強姦をどう思いますか?

 『犯罪だと思いますが』
 「犯罪だな」

82 エッチでツライのは何?

 『次の日の節々の痛みと、前処理と後処理』
 「別れが惜しくなること」

83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?

 『落ち着けない場所以外でなんていやですよ』
 「そういった場所は興奮材料にはならないな」

84 受けの側からエッチに誘ったことはある?

 『誘うというか、会える日が限られているのでするものだと……』
 
85 その時の攻めの反応は?

 「準備してきてくれるのは嬉しい」
 
86 攻めが強姦したことはある?

 『オルト君はいつも優しいですよ』

87 その時の受けの反応は?

 「同意のない性交渉は暴力と同じだ」

88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?

 「心から好きになった人」
 『考えたことなかったです』

89 相手は理想にかなってる?

 「ああ。かなっている」
 『……はい。オルト君以外、考えられない』

90 エッチに小道具を使う?

 「使わない。潤滑油は必要だが、それくらいだ」
 『小道具ってどんなの?』
 「先の質問の、SMに使うようなものとか」
 『……それは必要ないですね』


 ⦅あと10個か……⦆

91 貴方の「はじめて」は何歳の時?

 『30――で、あってるのかな?』
 「初めてだって言ってただろう」
 『質問が随分と曖昧だから。私、女性との経験もないし、その……後ろを使った経験しか、ないから……』
 「初めて性交渉した年齢ってことじゃないか?」
 『そっか……。――オルト君、大丈夫ですよ、正直に言って』
 「……18だった」

92 それは今の相手?

 『はい』
 「違うな」

93 どこにキスされるのが一番好き?

 「口」
 『私も……。気持ちよくて、力が抜けちゃうんですよね』

94 どこにキスするのが一番好き?

 『やっぱりお口でしょうか』
 「口、あ、いや全身……」
 
95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?

 「抱きしめることとか、声かけすること、キスをすること」
 『安心するんです。キスは……緊張がほぐれます。私は……なるべく素直になること。恥ずかしいけど、時間は限られてるから、あとで後悔したくないので』

96 エッチの時、何を考えてる?

 「ここ、気持ちいいかなとか、ゆっくりしようとか、最初は考えてる」
 『私ばっかり気持ちよくしてもらって、オルト君にも気持ちよくなってもらいたいなと考えてます』
 「そんなこと考えなくていい。充分だ」
 『でも、私の方が年上なのに……』
 「むしろベッドの上くらい、リードしたい」
 『そうですか。では、お願いしますね……』

97 一晩に何回くらいやる?

 『?』
 「出した回数のことではないか?」
 『そういうことですか……』
 「だいたい……三回くらい、だろうか」
 『オルト君の、ですよね』
 「この場合はそれでいいと思う」

 ⦅私、それ以上にもっとイってる……⦆

98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?

 「俺は自分で脱ぐ。テメノスも俺が剥ぐ」
 『タイミングがわからなくて。それに、はしたないって思われたら……とか、いろいろ考えてしまって』
 「はしたないことはない。今のままでいい。脱がせる楽しみもあるから」
 『そうですか』

99 貴方にとってエッチとは?

 「……愛情を伝える行為」
 『……そうですね、それを受け止めることで、また伝えることができるのだと思います』

100 相手に一言どうぞ

 『ようやく……終わった』
 「ありがとう。頑張ったな」
 『いえ、こちらこそ。もう懲り懲りですが』


 『あ……』

 「戻ってきたのか?結局あの部屋は何だったんだ?」
 『特殊な魔法が掛けられていたとして、そもそも何のために作られたのか、実に不可解でした』
 「とにかく、無事に脱出できてよかった」
 『喋っていただけなのに疲れましたね』
 「今日はもう帰ろう」
 『お仕事の途中では?』
 「もうそんな気分になれない。明日やればいい」
 『それもそうですね』
 「テメノス……」
 『……はい。また、今夜に』





おわり♡


せっかく自白剤用意したのに飲まなくても大丈夫でしたね。もちろん今夜はあつあつのラブラブですよ。
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