妖狐・白山坊の花嫁
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鬼太郎親子が人間界へ依頼主の元へ行った後、こんは機織りをしていた。
時間を掛けて丁寧に織る布は人間界では高価に引き取られ、そのお金で時々肉などを買っている。
鬼太郎「こんちゃーん」
外から鬼太郎の声が聞こえ、こんは手を止めた。
ドタドタと音がして鬼太郎だけでなく、ねずみ男と砂かけばばあも一緒だった。
こん「おかえりなさい、どうしたの?」
鬼太郎「白山坊と約束を結んでしまった男性の娘さんが白山坊に嫁入りさせられてしまいそうなんだ!」
目「白山坊などに人間の娘を嫁がせてはいかんのじゃ。そこで砂かけばばあに狐封じの壺を貰い受けてのぉ」
砂「後は、お前さんの言霊が必要なんじゃ」
鼠「だからよ、お前も来てくれ。
急がねぇとあかねちゃんが連れてかれちまう。」
こん「 分かりました。私も、行きます」
こんは鬼太郎、ねずみ男と共に一反木綿に跨った。
鼠「おめぇよ、さっきから目を逸らして何なんだ?」
鬼太郎もこんがいつもと違う表情をしていたことが気になっていた
こん「白山坊には昔、騙されたのよ」
鬼太郎「一体何をされたの?」
鬼太郎は食い気味で声をかけた
こん「昔、お社から出たばかりで放浪をしていた時に疲れて道に留まっていたら、あっちに行けば食べる物があるって言われて白山坊を通り過ぎて、気付いたら持っていたお金を全て奪われていたわ」
目「典型的な古狐じゃな」
こんはため息を吐いた
そんな話をしていたらあっという間に人間界に着いていた
空は晴れているのに雨が降っていて、まさにきつねの嫁入りが行われようとしていた
鬼太郎「リモコン下駄!」
蹴り出した下駄は白山坊に命中した
目「こん、頼んだぞ」
こん「はい!
白山坊!退散!」
こんの言霊と狐封じの壺の力で白山坊を吸い寄せ封じることが出来た。
あかねさんをおとうさんの元へ送り、あかねさんを守り怪我をした小狐を獣医が診てくれていた。
目「いやぁ、良かったのぉ」
あかね「コンタくんは私の命の恩人なんです」
あかねさんとおとうさんは自分たちの力で最初からやり直すことを決められたと話してくれた。
こん「あかねさん、コンタさんが目を覚ましましたよ」
あかねさんがありがとうと伝えるとコンタは鳴き声で返事をした。白山坊の力が消えてあるべき姿に戻ったことが良かったと目玉の親父は言う。
こん「鬼太郎くん、この壺私が貰っても良いかな?」
鬼太郎「別に構わないと思うけど」
こん「ありがとう。私、これが終わったら帰るから。行くね。」
こんは一行から離れて行ってしまう。
鬼太郎「父さん、僕こんちゃんに着いて行きます。先に帰っていて下さい。」
目「分かったわい」
鬼太郎はこんの霊力を頼りに後を追った。
辿った場所には畦道が通う木の元で、こんはその場でしゃがみ地面に向かって手を合わせていた
鬼太郎「こんちゃん」
こん「鬼太郎くん」
鬼太郎はなんと言えば良いのが考えていた
こん「あの話にはね、続きがあるの。
白山坊にはお金を全て盗まれたけど、教えてくれた場所は本当に恵まれた土地だったわ。」
こんの見ている方角にはゲゲゲの森がそこにあった。
鬼太郎もこんの隣にしゃがみ両手を合わせた。
こんのお金を盗む悪さを働いたが、こんが安全に暮らしていける場所を教えてくれていたことに感謝を込めて。