外は雪が積もる中、目玉の親父は冷たい風に当たりながらお風呂に入っていた。

鬼太郎「父さん、木の葉の手紙ですよ」

目「ほぉ、今年も来たか」

鬼太郎「ええ、ありがと」化け烏から木の葉の手紙を受け取った

目「鬼太郎、ワシにも見せてくれんかのぉ」

目玉の親父は茶碗ぶろから出て鬼太郎へ両手を出した

鬼太郎「父さん、ちゃんと体を拭かないと湯冷めしますよ」

目「なんじゃと、年寄り扱いしおってワシならまだまだ」と言ったそばから身震いをした

そんな父親をタオルで優しく鬼太郎は拭いた

鬼太郎「もう時期今年も終わりです。また一つ歳を取るんですから」

目「ふむ、1年はあっという間じゃのぉ
所でこんはまだかのぉ」

鬼太郎「そうですね、機織りを完成させて売りに出すと言ってたので、何か買ってくるかもしれないですよ」

こん「ただいま」

噂をすればこんが帰ってきた。

鬼太郎「おかえりなさい。ふふふ
こんちゃん、肩に雪が着いてるよ」

外から帰ってきたこんに積もった雪を鬼太郎が手で払った

こん「ありがとう、鬼太郎くん
あら、やっぱり届いてた」

目玉の親父が持つ木の葉の手紙を見てこんが言う

こん「急がなくちゃ」

鬼太郎「どうするんだい？」

ガサッと袋をちゃぶ台に広げると中には食材が入っていて油揚げが特に多かった

目「おお、奮発しおったのぉ」

こん「毎年ご馳走になっているんですもの。
今年は私からも何かお出しをしたいのですよ。
ほら、鬼太郎くん手伝って」

鬼太郎「え、僕はそんな上手に料理出来ないよ？」

こん「大丈夫、味付けは私がするから大事なのは気持ちよ。ほら親父さんもこうやって」

目「とほほ。年寄りをこき使いおって」

鬼太郎「父さん、さっきと真逆なこと言ってますよ」

こんに言われるがまま鬼太郎達は急いで料理を始めた。