妖怪大裁判
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今にも戦いが始まりそうなときこんは叫んだ
こん「おやめください
みんなの気持ちは嬉しい、ですがこれ以上の争いはやめて下さい」
猫娘は振り返った
猫「でもこのままじゃ、こんが死刑になっちゃうのよ!!」
必死になる猫娘にこんは笑顔を向けた
こん「私は良いの。
ただ鬼太郎くんが来たら伝えて欲しいのです。
私は鬼太郎くんを信じている。この身がドロドロに溶かされても鬼太郎くんは絶対に潔白です」
ぬりかべが手を離し、天狗ポリスを解放した
大天狗「こんへの刑の執行を許可する」
太鼓を叩き、こんは牢に入れられたまま溶解液に向かって下ろされていく
こん「おばばさん、子泣きさん、猫娘さん
鬼太郎くん達のことをお願いします」
猫娘「こん!」
ツボに漬けられそうな時、鬼太郎がこんを呼ぶ声がした
鬼太郎の登場に処刑人の手が止まった
鬼太郎「待って下さい。地獄絵図を取り戻しました」
鬼太郎は大天狗に地獄絵図を渡したことで、こんは牢ごと地に戻された
鬼太郎「裁判長、真犯人はこの裁判所の中にいるのです」
ぬらりひょん「犯人の言い訳など聞く必要がありません。はやく刑の執行を」
夜行「どうしたんだぬらりひょん、お前鬼太郎の弁護士ではないのか」
ぬらりひょん「それは」
大天狗「鬼太郎、真犯人を知っているなら言いなさい」
鬼太郎「はい!この事件の真犯人はぬらりひょんです」
鬼太郎は隣にいたぬらりひょんを指差した
その指をぬらりひょんは平手で打った
ぬらりひょん「なにを馬鹿な。鬼太郎は刑を逃れるためにデタラメを言っています!」
鼠「逃げられねぇぜ、ぬらりひょん!
ちゃんと証人もいるんだ!」
化け烏と空からやってきたねずみ男。
叫び声と一緒に男の妖怪が落ちた
百々爺「すみません、ワシはぬらりひょんのやつに操られて鬼太郎を陥れようとしたんです」
土下座をしながら百々爺は白状をした
ぬらりひょん「裁判長!百々爺のようないい加減な奴の言うことを信じるのですか!」
百々爺「そんなぁー、全てはあんたに命じられてやったことなのに」
ぬらりひょんは拳を握りしめて体を震わせている
ぬらりひょん「何を言うか、地獄絵図を盗んだ奴はお前1人であったではないか!」
大天狗「ぬらりひょん、何故百々爺が1人で盗んだと分かるんじゃ」
ぬらりひょん「それは、そう思っただけで」
大天狗「これだけハッキリとした証人が居ては言い逃れは出来んぞ!
弁護士でありながら鬼太郎に濡れ衣を着させようとした罪は大きい。
ぬらりひょんに二度とこの世に戻れぬ時代流しの刑を命じる」
捕らえる目前でぬらりひょんは煙玉で姿をくらました
大天狗「大丈夫じゃ、ぬらりひょんはもう逃げられん。
それよりもはやく彼女を解放しろ」
鬼太郎はこんの元へ駆け付けた
大天狗の命令でこんは牢から解放され、鬼太郎に飛び付いた
鬼太郎は顔を赤くして動けないでいたが、こんの体が震えている事に気が付いてすぐに抱き締めた。
こんは鬼太郎の胸の中で深呼吸をして震えを落ち着かせ、顔を上げた。
鬼太郎「こんちゃん」
こん「信じてた」そう呟くとまた鬼太郎の胸へ顔を埋めた
鬼太郎「ありがとう、こんちゃん。
もう大丈夫だよ」
そんな2人を離れた場所から天狗ポリス達からの謝罪を受けながら目玉の親父達は見守っていた