鬼太郎と人魚の子供が海へ潜ってすぐに渦潮が発生した

応援をするため、ねずみ男がダイバースーツを来て海へ入っていった。

心配して海の底を見つめると、全裸になった男の子に猫娘がパンツぐらい履きなさいと怒っていた、そいつは頑固で言うことを聞かないと他の子は言う。

猫「ねぇ、こんも何とか言ってよ」

こん「ふふ、ややこのすることに怒っても仕方がないわよ」

子ども「ややこってなんだ」

猫「赤ん坊って意味よ」

その言葉を聞いて子どもは服を着始めた

猫「流石ね」

こん「何もしてないわよ」

猫「所で鬼太郎大丈夫かな」

こん「少し聞いてみるわね。」

神通力を集中すると海の底から声が聞こえる

こん「大変、鬼太郎くんがさざえ鬼に食べられてる」

猫「なんですって？」

こん「どうしよう。私の力で」

あたふたとしだすこんに優しく猫娘は声をかけた

猫「鬼太郎なら、きっと大丈夫だから
待っていようよ。ね？」

落ち着いたこんは船に腰を下ろした




そうしてしばらくで鬼太郎達は戻ってきた

猫「こんったら、鬼太郎が食べられてるのを知って凄い慌ててたんだから」

可笑しそうに皆が笑う

こん「なんだか、私だけ鬼太郎くんの力を信じられていなかったみたい」

猫娘もしまったと思う程こんは落ち込み俯いてしまった

鬼太郎「ありがとう、こんちゃん。心配してくれたんだね」

目「もう、心配せんでええんじゃよ」

こん「うん」

夕暮れも近付いて坂の上から天狗岩を見渡すと人魚の子供たちが遊んでいた。

人間の子ども達とも別れのとき、あの全裸だった子がこんにシロツメクサの花を渡した。

子ども「お姉さん、僕はややこじゃない。
立派な漢になるんだから」

力強く握ったのか、茎が折れ曲がっている

こん「ふふ、ありがとう」

鼠「こりゃ、ロマンチッチだこと。」

家に帰るとこんはそのシロツメクサを瓶に生けた

鬼太郎「父さん、何故あの子はこんちゃんにだけ花を持って来たのでしょう？」

目「あの子はこんちゃんへ気持ちを渡したかったんじゃよ」

鬼太郎「気持ち、ですか？」

目「お前にもわかる日が来るよ」

シロツメクサを見て微笑むこんに鬼太郎は何故か悔しい気持ちを覚えた