妖怪かに坊主と河童
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目「美味しそうじゃのぉ」
グツグツと音を立ててカニ鍋の完成を待つ目玉の親父
こん「完成したわ。
目玉の親父さん、お熱いから気を付けてくださいね」
待っていたとばかりにお椀に近寄りカニを手に取る
鬼太郎「ねえ、父さん。カッパ淵のある村からハガキが来ましたよ。
河童達が畑やお店を荒らして食料を持ち逃げしているって。」
目「おとととっ」
パシャんと目玉の親父は熱々のお椀に落ちてしま
う
こん「大変」
鬼太郎はお箸で目玉の親父を掬い上げた
鬼太郎「慌てるからですよ、父さん」
笑いながら伝える鬼太郎
目「熱かった。
いやしかし、あの村は人間と妖怪が仲良く暮らしとる妖怪平和共存モデル村じゃったのになぁ」
鬼太郎「カッパ淵に何が起こったのでしょう」
ドタバタと足音が聞こえ
大変だ!とねずみ男がやって来た
鼠「鬼太郎!大変だ」
鍋に目をやりお玉に手を伸ばすねずみ男
鼠「カニ鍋なんか呑気に食ってる場合じゃないよぉ、ほんとに」と舌なめずりをする
鼠「一つ頂くカニ!」と口に運ぼうとする手をこんが叩いた
鼠「痛てぇ!」
こん「まぁ、お行儀の悪い人。」
鼠「すんません」とこんに出されたお椀で食べ始めるねずみ男。
鼠「うめぇな、こりゃ」
こん「もう、あなたの為に作ったんじゃないのに。1番食べてるじゃない」
こんは不機嫌な顔をして言った
そんなこんの心情を察して鬼太郎はねずみ男へ要件を聞き出した。
鼠「それがよ、物凄い化け物に襲われたんだよ」
鬼太郎「本当か?ねずみ男」
鼠「俺が嘘つくかよーお前!」
パチンとまたこんがねずみ男の手を叩く
こん「ねずみ男さん、唾が飛んでるわ」
鼠「うう、すみません」
こん「全く。
鬼太郎くん、カッパ淵へ見て来た方が良さそうね」
こんの怒った言い方に目玉の親父はひそひそと鬼太郎に声をかけた
目「鬼太郎、早い所ねずみ男を連れて出るぞ」
鬼太郎「はい!父さん。
こんちゃん、行ってきますね。
あと、ご馳走様でした。美味しかったです。」
鬼太郎のその言葉にいつもの優しいこんへ戻り一安心した目玉の親父だった。