「……というわけで、無事アオイと付き合うことになったよ」

　後日。グルーシャは自身が熱烈なアピールをするきっかけになった取材を行った記者に顛末を報告していた。

「一応報告はしておこうと思って」
「ほうほう！しかし意外ですね。グルーシャさんはこういうのを隠すタイプかと思っていました」
「何言ってんですか？ぼくは独占欲が強い方ですよ」

　グルーシャは目を細めて笑った。

「隠さない方が、ぼくのものだってアピールできるでしょう？」