マルバス先生短編夢小説
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次の授業は選択授業だ。
精神医学、魔術学、空想生物学、拷問学の中から選んでもらうようになっている。
僕の授業を選択する生徒は正直多くない。
むしろ拷問学以外なら何でもいい、と言った声もたまに聞くほど。
苦手な生徒が多いのが事実。
だがほんの一部、毎回僕の授業を選択してくれる生徒もいた。
名無しちゃんは僕の授業にいつも来てくれる。
失礼だが、テストの結果などを見ていても特段得意というわけでもなさそうだ
今日の名簿を確認すると、彼女1人だということが判明した。
もちろん一人でも授業は進めていく。
せっかく興味を持って選んでくれたんだもんね
苦情その他は受け付けないよ
教室を移動し、扉を開けると名無しちゃんはポツンと1人着席していた。
「あ、マルバス先生!良かった!教室、ここであってますよね?」
彼女は誰も来ないので教室を間違えたのかと不安になっていたようだ。
僕は彼女に今日はマンツーマン授業だということを伝える。
彼女は驚きながらも少し嬉しそうな表情にも見えた。
マンツーマンとなるとどうしても距離が近くなり、雑談も増えてしまう。
まるで家庭教師のようだった。
僕は彼女と一緒に教科書を覗きながら、拷問魔具の説明をしていた。
彼女は目を輝かせながらたくさん質問もしてくれる。
こんなに興味を持ってくれるなんて、教えがいがある。
色々なことを彼女に教えてあげたい。
「…いつも拷問学を選択してくれるよね。興味があったりするのかな?」
顔が赤らんだように見えた。
少しの沈黙があった後、彼女は口を開く。
「あの…先生が優しいから…」
チラリと僕と目が合うと恥ずかしそうに彼女は俯いてしまった。
僕はそっと彼女の手に自分の手を重ねてみた。
ハッと驚きながら彼女は身体をビクッと震わせ、恐る恐る口を開いた。
「先生は…、私のこと…」
「…嫌いだったらこんなことしないよね」
手を重ねながら、もう片方の手で彼女の頭を撫でてみる。
恥ずかしそうに顔を紅潮させる姿が堪らなかった。
「先生は絶対に怒らないし、冗談混じりで進む授業も楽しいし…、先生が担任だったら良かったのに…」
好意を向けられ、僕はまた彼女の頭を撫でた。
…可愛い
だめだ、そんな目で見つめられたら我慢できなくなってしまう
「名無しちゃん、また僕の授業選んで欲しいな」
大きく頷く彼女。
今度は二人きりではないかもしれない。
ただ、僕の中で彼女が特別な存在に変わっていっているのは事実だ。
次はまた…
次はもっと仲良くなれるといいな…
終
精神医学、魔術学、空想生物学、拷問学の中から選んでもらうようになっている。
僕の授業を選択する生徒は正直多くない。
むしろ拷問学以外なら何でもいい、と言った声もたまに聞くほど。
苦手な生徒が多いのが事実。
だがほんの一部、毎回僕の授業を選択してくれる生徒もいた。
名無しちゃんは僕の授業にいつも来てくれる。
失礼だが、テストの結果などを見ていても特段得意というわけでもなさそうだ
今日の名簿を確認すると、彼女1人だということが判明した。
もちろん一人でも授業は進めていく。
せっかく興味を持って選んでくれたんだもんね
苦情その他は受け付けないよ
教室を移動し、扉を開けると名無しちゃんはポツンと1人着席していた。
「あ、マルバス先生!良かった!教室、ここであってますよね?」
彼女は誰も来ないので教室を間違えたのかと不安になっていたようだ。
僕は彼女に今日はマンツーマン授業だということを伝える。
彼女は驚きながらも少し嬉しそうな表情にも見えた。
マンツーマンとなるとどうしても距離が近くなり、雑談も増えてしまう。
まるで家庭教師のようだった。
僕は彼女と一緒に教科書を覗きながら、拷問魔具の説明をしていた。
彼女は目を輝かせながらたくさん質問もしてくれる。
こんなに興味を持ってくれるなんて、教えがいがある。
色々なことを彼女に教えてあげたい。
「…いつも拷問学を選択してくれるよね。興味があったりするのかな?」
顔が赤らんだように見えた。
少しの沈黙があった後、彼女は口を開く。
「あの…先生が優しいから…」
チラリと僕と目が合うと恥ずかしそうに彼女は俯いてしまった。
僕はそっと彼女の手に自分の手を重ねてみた。
ハッと驚きながら彼女は身体をビクッと震わせ、恐る恐る口を開いた。
「先生は…、私のこと…」
「…嫌いだったらこんなことしないよね」
手を重ねながら、もう片方の手で彼女の頭を撫でてみる。
恥ずかしそうに顔を紅潮させる姿が堪らなかった。
「先生は絶対に怒らないし、冗談混じりで進む授業も楽しいし…、先生が担任だったら良かったのに…」
好意を向けられ、僕はまた彼女の頭を撫でた。
…可愛い
だめだ、そんな目で見つめられたら我慢できなくなってしまう
「名無しちゃん、また僕の授業選んで欲しいな」
大きく頷く彼女。
今度は二人きりではないかもしれない。
ただ、僕の中で彼女が特別な存在に変わっていっているのは事実だ。
次はまた…
次はもっと仲良くなれるといいな…
終