ガープ短編夢小説
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※R15
閲覧は自己責任です。
ガープ君束縛強め
拙者はいつものように名無し殿の首筋に薬を塗っていた。
拙者が悪周期の時に傷つけてしまった首筋の傷。
薬がしみるのか、名無し殿がビクッと身体を震わせると、思わず手を止めてしまう。
「名無し殿、本当に…、拙者は…」
そう言いかけた時、彼女の手で拙者の口は塞がれてしまった。
柔らかく温かなその指に拙者は顔を赤くしてしまう。
「もう謝らないで、って言ったでしょ」
そう言われても、拙者は申し訳なさから何度も何度も頭を下げてしまう。
美しい肌に傷をつけてしまったことに自責の念を感じていた。
拙者が落ち込んでいると、名無し殿は拙者に抱きついてくる。
柔らかな名無し殿に抱き締められると、拙者は幸せを感じる。
拙者も彼女を抱き締め返す。
…落ち着く
拙者は女性に慣れていないこともあり、ここから彼女をどうやってリードしていくか、
接吻に持ち込むタイミングもあるのだろうが、まるで分からなかった。
しかしこんな拙者のことでも彼女は愛してくれている…はず
不安になる時もあったがそこは彼女を信じていた
初めて拙者が愛した人。
疑うことなんてしてはいけない
「この傷も…、拙者が魔術を使えるようになったら綺麗に治すでござる」
拙者はまた名無し殿の傷に触れてそう呟く。
「魔術…やっぱり…、ガープ君は悪魔なんだよね」
…え?
「ううん、何でもないよ」
…やはり、拙者が悪魔ということを名無し殿はまだ受け入れていないのでござろうか…?
また急激に襲ってくる不安。
名無し殿が去っていく恐怖。
孤独はもう嫌だ。
拙者は更に強く名無し殿を抱きしめていた。
「ガープ君、ちょっと苦しいかも…」
名無し殿が少し咳き込んだので、少しだけ手を緩めた。
「名無し殿…、拙者を置いていかないで欲しいでござる…」
不思議そうな顔で拙者の方を見る名無し殿。
何かを言おうとしていたが、拙者はすぐにその口を塞いだ。
「…んっ!!」
乱暴に舌をねじこむ。
彼女の全ては拙者のものだ。
この滑らかな舌も、ねっとりとしたいやらしい唾液も、全部拙者だけのもの。
床にそのまま押し倒すと彼女の全身を拙者の身体で覆う。
密着すると彼女の心臓の音が感じられた。
鼓動がずいぶんと早い。
拙者にドキドキしているのか?
それとも拙者が…怖い?
彼女の両手を掴んで床に押し付ける。
まるで彼女を標本に閉じ込めるように。
名無し殿は拙者から逃げようとしているのか、身体を少し動かしていた。
「だめでござる。どこにも行かないで欲しいでござる」
「ガープ君…、痛い。離して…」
その言葉はショックだったが、拙者は彼女の痛がる姿を見たくなかった。
手を解放すると、彼女はゆっくりと身体を起こした。
彼女は拙者の元を去ってしまうのだろうか
「ガープ君」
続きの言葉を聞くのが怖く、拙者は耳を塞ぐ。
座り込んでいる拙者の背後から名無し殿が回り込み、そっと耳を塞ぐ手を外された。
「ガープ君、愛しているから…、死ぬまで一緒だから心配しないで」
耳元でそう囁かれると、そのまま抱き締められた。
名無し殿…
拙者は…、幸せでござる
人間は寿命が短く、とても弱い生き物。
名無し殿は拙者より先に旅立ってしまうことは確実だろう。
拙者は名無し殿がいない世界なんて考えられない。
「死ぬ時は一緒でござる。一人で行かせたりはしないでござるよ」
拙者は彼女の方に向き直し、今度は自分の胸元へ彼女を収めた。
「拙者はこの命に代えてでも名無し殿をお守りするでござる」
拙者の言葉を聞きながら、名無し殿は深く頷いていた。
続
閲覧は自己責任です。
ガープ君束縛強め
拙者はいつものように名無し殿の首筋に薬を塗っていた。
拙者が悪周期の時に傷つけてしまった首筋の傷。
薬がしみるのか、名無し殿がビクッと身体を震わせると、思わず手を止めてしまう。
「名無し殿、本当に…、拙者は…」
そう言いかけた時、彼女の手で拙者の口は塞がれてしまった。
柔らかく温かなその指に拙者は顔を赤くしてしまう。
「もう謝らないで、って言ったでしょ」
そう言われても、拙者は申し訳なさから何度も何度も頭を下げてしまう。
美しい肌に傷をつけてしまったことに自責の念を感じていた。
拙者が落ち込んでいると、名無し殿は拙者に抱きついてくる。
柔らかな名無し殿に抱き締められると、拙者は幸せを感じる。
拙者も彼女を抱き締め返す。
…落ち着く
拙者は女性に慣れていないこともあり、ここから彼女をどうやってリードしていくか、
接吻に持ち込むタイミングもあるのだろうが、まるで分からなかった。
しかしこんな拙者のことでも彼女は愛してくれている…はず
不安になる時もあったがそこは彼女を信じていた
初めて拙者が愛した人。
疑うことなんてしてはいけない
「この傷も…、拙者が魔術を使えるようになったら綺麗に治すでござる」
拙者はまた名無し殿の傷に触れてそう呟く。
「魔術…やっぱり…、ガープ君は悪魔なんだよね」
…え?
「ううん、何でもないよ」
…やはり、拙者が悪魔ということを名無し殿はまだ受け入れていないのでござろうか…?
また急激に襲ってくる不安。
名無し殿が去っていく恐怖。
孤独はもう嫌だ。
拙者は更に強く名無し殿を抱きしめていた。
「ガープ君、ちょっと苦しいかも…」
名無し殿が少し咳き込んだので、少しだけ手を緩めた。
「名無し殿…、拙者を置いていかないで欲しいでござる…」
不思議そうな顔で拙者の方を見る名無し殿。
何かを言おうとしていたが、拙者はすぐにその口を塞いだ。
「…んっ!!」
乱暴に舌をねじこむ。
彼女の全ては拙者のものだ。
この滑らかな舌も、ねっとりとしたいやらしい唾液も、全部拙者だけのもの。
床にそのまま押し倒すと彼女の全身を拙者の身体で覆う。
密着すると彼女の心臓の音が感じられた。
鼓動がずいぶんと早い。
拙者にドキドキしているのか?
それとも拙者が…怖い?
彼女の両手を掴んで床に押し付ける。
まるで彼女を標本に閉じ込めるように。
名無し殿は拙者から逃げようとしているのか、身体を少し動かしていた。
「だめでござる。どこにも行かないで欲しいでござる」
「ガープ君…、痛い。離して…」
その言葉はショックだったが、拙者は彼女の痛がる姿を見たくなかった。
手を解放すると、彼女はゆっくりと身体を起こした。
彼女は拙者の元を去ってしまうのだろうか
「ガープ君」
続きの言葉を聞くのが怖く、拙者は耳を塞ぐ。
座り込んでいる拙者の背後から名無し殿が回り込み、そっと耳を塞ぐ手を外された。
「ガープ君、愛しているから…、死ぬまで一緒だから心配しないで」
耳元でそう囁かれると、そのまま抱き締められた。
名無し殿…
拙者は…、幸せでござる
人間は寿命が短く、とても弱い生き物。
名無し殿は拙者より先に旅立ってしまうことは確実だろう。
拙者は名無し殿がいない世界なんて考えられない。
「死ぬ時は一緒でござる。一人で行かせたりはしないでござるよ」
拙者は彼女の方に向き直し、今度は自分の胸元へ彼女を収めた。
「拙者はこの命に代えてでも名無し殿をお守りするでござる」
拙者の言葉を聞きながら、名無し殿は深く頷いていた。
続
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