ガープ短編夢小説
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「名無し殿!今日、良かったら…一緒に拙者とお勉強を…」
拙者は朝から考えていた。
今日は自分から名無し殿を誘おうと。
そして、もっと仲良くなろうと思っていた。
自然に誘おうと思っていたが、
名無し殿のことを意識しているからか、変な感じになってしまう。
ドギマギしている拙者と対照的に、名無し殿は明るく頷いてくれた。
そして拙者の手を取り、席へと誘導してくれる。
「ここ、一緒に座ろう」
ここは彼女のお気に入りの席。
どうもこの場所が落ち着くようでござる。
席につくと緊張からか、拙者は勉強どころではなかった。
名無し殿は今日の授業のノートを開いていた。
拙者もノートを出しては復習をしようと考えるが…、集中できない
気になる相手が横にいるのだから。
最初はわからない所を教えあったりしていたが、途中で脱線してしまい、ただのおしゃべりになってしまっていた。
それが拙者は楽しかった。
楽しく彼女とおしゃべりできただけで、今日は誘って良かったと思った。
しかも2人きり。彼女を独り占めできる。
勉強よりも雑談の時間の方が長くなってしまった。
あっという間に楽しい時間は過ぎていく。
「もうこんな時間。勉強って言うより、おしゃべりになっちゃったね」
そう笑いかける彼女に拙者はまたドキッとした。
帰り支度をする名無し殿。
ここでお別れしてしまうことが寂しかった。
もっと一緒にいたい。
言うなら今しかない。
「名無し殿!…拙者は名無し殿のことが気になって…、
名無し殿に拙者以外の彼氏ができたらと思うと…、夜も眠れないでござる」
名無し殿の手が止まり、驚いた表情でこちらを見ている。
…言ってしまったでござる。
嫉妬深い男と思われたかもしれない。そうわかっていたのだが言わずには居られなかった。
ふっと、拙者の手に彼女の手が重ねられる。
拙者は飛び上がりそうにながらも動揺を抑え込み、彼女の方を見た。
「…ガープ君以外の方と付き合うなんて、考えたこともないんだけどな」
えっ、えっ
それって…
「あ、あの…、えっ」
つい挙動不審になってしまう。
何が起きているか分からず、重ねられていた名無し殿の手をまた上から握り返してしまい、笑われてしまった。
「ガープ君のことが、好きってこと」
!!!
今までたくさん妄想し、名無し殿に言って欲しかった言葉を目の前で言われて、思考が停止してしまう。
拙者は頭の中ではたくさん名無し殿に好きと言ったり、言われたり。そんなことを想像しては1人、顔を熱くしていたのだが…。
実際に言われてみると想像以上の衝撃。
たった二文字の言葉でこんなにも胸が熱くなってしまうなんて…
「ガープ君、…は、恥ずかしいから、私もう帰るね!」
彼女も顔を真っ赤にしながら、帰り支度を進めて教室を出ようとしていた。
その腕を優しく掴み、彼女を引き止める。
「いや、名無し殿。拙者が送っていくでござる。大切な名無し殿が危ない目にあったら困るでござるから」
両思いと分かり、変に自信がついていた。
もう自分では彼女とお付き合いしている感覚になっていたのかもしれない。
外へ出ると、もうすっかり暗くなっていた。
「名無し殿。視界が悪いでござるから…、手を握ってもいいでござるか?」
エスコートするように手を差し出すと、彼女は拙者の手を握り返してくれた。
暖かく、小さな手。
拙者はその手を優しく包み込む。
「…名無し殿は、小さくて可愛いでござるな。お守りしたくなるでござる」
「ガープ君、身長高いからね。私との身長差も、ほら、こんなに…」
彼女を見下ろす拙者と、拙者を見上げてくれる名無し殿。
あまりの可愛さについつい抱きしめたくなるのをグッと我慢する。
少し歩いた所で、彼女の家へと到着する。
「ここでござるか?」
「うん、一人暮らししてるの。
…だから、いつでも遊びに来てね」
こんなことを言われて変に期待してしまうのが男と言う生き物。
拙者も当然様々な想像が一気に頭を駆け巡り、顔を熱くさせる。
手を振りながら、彼女がきちんと扉を閉める所までを無事に送り届けた。
帰り道、拙者は魔インで
"明日、改めて告白させてほしいでござる"
と送信した。
"待ってるね"
と返事が来た所ですでに良い返事を想像し、早くも舞い上がった。
明日、拙者に大切な彼女ができる
それを想像すると、また今日も眠れそうにない
終
拙者は朝から考えていた。
今日は自分から名無し殿を誘おうと。
そして、もっと仲良くなろうと思っていた。
自然に誘おうと思っていたが、
名無し殿のことを意識しているからか、変な感じになってしまう。
ドギマギしている拙者と対照的に、名無し殿は明るく頷いてくれた。
そして拙者の手を取り、席へと誘導してくれる。
「ここ、一緒に座ろう」
ここは彼女のお気に入りの席。
どうもこの場所が落ち着くようでござる。
席につくと緊張からか、拙者は勉強どころではなかった。
名無し殿は今日の授業のノートを開いていた。
拙者もノートを出しては復習をしようと考えるが…、集中できない
気になる相手が横にいるのだから。
最初はわからない所を教えあったりしていたが、途中で脱線してしまい、ただのおしゃべりになってしまっていた。
それが拙者は楽しかった。
楽しく彼女とおしゃべりできただけで、今日は誘って良かったと思った。
しかも2人きり。彼女を独り占めできる。
勉強よりも雑談の時間の方が長くなってしまった。
あっという間に楽しい時間は過ぎていく。
「もうこんな時間。勉強って言うより、おしゃべりになっちゃったね」
そう笑いかける彼女に拙者はまたドキッとした。
帰り支度をする名無し殿。
ここでお別れしてしまうことが寂しかった。
もっと一緒にいたい。
言うなら今しかない。
「名無し殿!…拙者は名無し殿のことが気になって…、
名無し殿に拙者以外の彼氏ができたらと思うと…、夜も眠れないでござる」
名無し殿の手が止まり、驚いた表情でこちらを見ている。
…言ってしまったでござる。
嫉妬深い男と思われたかもしれない。そうわかっていたのだが言わずには居られなかった。
ふっと、拙者の手に彼女の手が重ねられる。
拙者は飛び上がりそうにながらも動揺を抑え込み、彼女の方を見た。
「…ガープ君以外の方と付き合うなんて、考えたこともないんだけどな」
えっ、えっ
それって…
「あ、あの…、えっ」
つい挙動不審になってしまう。
何が起きているか分からず、重ねられていた名無し殿の手をまた上から握り返してしまい、笑われてしまった。
「ガープ君のことが、好きってこと」
!!!
今までたくさん妄想し、名無し殿に言って欲しかった言葉を目の前で言われて、思考が停止してしまう。
拙者は頭の中ではたくさん名無し殿に好きと言ったり、言われたり。そんなことを想像しては1人、顔を熱くしていたのだが…。
実際に言われてみると想像以上の衝撃。
たった二文字の言葉でこんなにも胸が熱くなってしまうなんて…
「ガープ君、…は、恥ずかしいから、私もう帰るね!」
彼女も顔を真っ赤にしながら、帰り支度を進めて教室を出ようとしていた。
その腕を優しく掴み、彼女を引き止める。
「いや、名無し殿。拙者が送っていくでござる。大切な名無し殿が危ない目にあったら困るでござるから」
両思いと分かり、変に自信がついていた。
もう自分では彼女とお付き合いしている感覚になっていたのかもしれない。
外へ出ると、もうすっかり暗くなっていた。
「名無し殿。視界が悪いでござるから…、手を握ってもいいでござるか?」
エスコートするように手を差し出すと、彼女は拙者の手を握り返してくれた。
暖かく、小さな手。
拙者はその手を優しく包み込む。
「…名無し殿は、小さくて可愛いでござるな。お守りしたくなるでござる」
「ガープ君、身長高いからね。私との身長差も、ほら、こんなに…」
彼女を見下ろす拙者と、拙者を見上げてくれる名無し殿。
あまりの可愛さについつい抱きしめたくなるのをグッと我慢する。
少し歩いた所で、彼女の家へと到着する。
「ここでござるか?」
「うん、一人暮らししてるの。
…だから、いつでも遊びに来てね」
こんなことを言われて変に期待してしまうのが男と言う生き物。
拙者も当然様々な想像が一気に頭を駆け巡り、顔を熱くさせる。
手を振りながら、彼女がきちんと扉を閉める所までを無事に送り届けた。
帰り道、拙者は魔インで
"明日、改めて告白させてほしいでござる"
と送信した。
"待ってるね"
と返事が来た所ですでに良い返事を想像し、早くも舞い上がった。
明日、拙者に大切な彼女ができる
それを想像すると、また今日も眠れそうにない
終