ガープ短編夢小説
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収穫祭一日目。
拙者は城外で襲われている皆を招き入れた。アガレス殿はなぜかカンカンだったでござるが…
お仲間は守るのが当然。
魔獣を狩って、皆に美味しい料理を振る舞い、安心して休んでもらうことが何よりも嬉しいでござる!
アガレス殿も皆も今は安心して寝ている。
いつ襲撃があるか分からない。狩りや見張りは拙者の得意分野でござる。
ふと、近づいてくる1人の子。
「ガープくん、少し休んだら?見張りなら交代するよ」
名無し殿は何かと拙者を気遣ってくれる優しい子でござる。
「お気遣い感謝でござる。だがみなを守るのが拙者の役目!名無し殿も安心して休むでござるよ!」
拙者と並ぶとはるかに小さい名無し殿。失礼ながら体力もそこまでないでござろう。
顔には疲れも見てとれ、少し心配になる。
「…ありがとう。ガープくんも無理しないでね」
優しい言葉をかけてもらい、俄然やる気が出てくる。
初日は襲撃もなく、無事に城を守れたでござる。
…さて、そろそろ皆が起きる時間でござるかな。ご飯を用意するでござる。
…ん?
城に入ると既にいい匂いがしてくる。
「あ、ガープ君、お疲れ様」
名無し殿が料理中であった。
「名無し殿!休まないとダメでござる!拙者が代わるでござるから…」
「ガープ君こそ休まなきゃ。
疲れたでしょ?はい、一口どうぞ」
むぐぐっ
…美味でござる
ん?…拙者、いま女性に"あーん"をされたでござるか!?
「美味しい?」
まるで新婚夫婦のよう
できたての食物の熱さか、恥ずかしさか分からぬ。途端に顔が熱くなり、そのままその場に立ち尽くしてしまう。
「あれ…?お口に合わなかった…?」
悲しそうな表情を浮かべる名無し殿に気付き、ハッと我に返る
「ち…違うでござる!美味しすぎて思考が停止し…いや…その!」
拙者の慌てようを見てか、途端に笑顔になる名無し殿。
可愛く笑う彼女を見て疲れも吹き飛ぶ
「良かった。いっぱい作ってるからたくさんつまみ食いしていいよ。ガープ君頑張りすぎてるんだから」
またも優しい言葉をかけてもらう。
彼女はさらに収穫祭の間は料理を担当してくれるとのこと。
収穫祭の間にこんなに美味しい手料理が毎日食べられるなんて贅沢でござる
…収穫祭が終わった後、この料理の味が恋しくなるのだろうか
懇願すれば彼女はまた料理を振る舞ってくれるだろうか?
またもボーっと考え事をして立ち尽くしてしまう
「ガープ君、疲れてるんだね。早く休んだ方がいいよ」
拙者を休ませようとする名無し殿。
このまま離れ離れになってしまうような変な感覚が襲ってくる。
もっと一緒にいたい。
収穫祭が終わっても一緒にまたお話をしたり、どこかに出かけたり…
ずっとお仲間でいたいでござる
「名無し殿…、収穫祭が終わっても…、拙者のお仲間で居てくれるでござるか?」
「…え?」
一瞬表情が変わる彼女に心臓がキュッと締め付けられる
聞いた後で後悔した。
もし拒絶されたら?
…立ち直れない
彼女が口を開くまでが長く感じられる
緊張しながら彼女に目をやると、彼女の顔がだんだんと赤くなっていくことに気が付いた
「私たち、"お仲間以上"にはなれないの…?」
!
…それって…、そういう意味でござるか!?拙者の思い上がりだったら恥ずかしいでござるが…
「名無し殿は拙者に好意を持ってくれているのでござるか…?」
さらに赤くなり恥ずかしそうにしている彼女。
しまった、女性の口から言わせるなんてだめでござるな
「拙者は名無し殿が大好きでござる。優しくて可愛くて…、いつも拙者に気遣ってくれて…、収穫祭が終わっても名無し殿とずっと居たいでござる!」
言ってしまった。今度は後悔はなしでござる。
自分の今の想いを伝えることができてスッキリした
少しばかりの沈黙
彼女の返答が怖く、少し目を閉じると、体にキュッと柔らかい感覚。
名無し殿が拙者の胸に飛び込んできていた
予想だにしていなかったため、倒れそうになりながらも名無し殿を受け止める
「私も…、優しくて男らしいガープ君が好き」
拙者の胸にうずくまり、その表情は伺えない
しばらくその幸せを噛み締め、ギュッと名無し殿を抱きしめ続ける
…
…!
かすかに声がする
「名無し殿…!みなが起きたでござる」
「…あ!」
恥ずかしそうにパッと拙者から離れる彼女
こんな所見られてしまってはまずいでござる
その直後にお腹を空かせたみながぞろぞろと入ってきた。
「お、おはようでござる!よく眠れたでござるか?」
平静を装うとするも逆に不自然な感じになってしまう。
名無し殿は背を向けて食事を運ぶ準備を進めていた。
その顔はまだ赤く、みなが心配をしていた。
みなで食事を運ぶ。
みなが食べている間も彼女はせっせと働き、目まぐるしく動いていた。
みなが食事を終え、配置についたところで少し彼女と会話をする
「名無し殿、ちゃんと休むでござるよ。名無し殿の体が心配でござる」
「うん、ありがとう。…ガープ君が守ってくれてるなら安心して眠れるな」
拙者を信頼してくれている彼女。
ますますお守りしなければと気合が入る。
「では、拙者は城外の見張りに行ってくるでござる。名無し殿はちゃんと休むこと。いいでござるね?」
「うん、ガープ君気を付けてね」
彼女と離れるのは名残惜しいが、それと同時に彼女のことを考えると、ますます見張りや狩猟に気合いが入っていた。
これだけ収穫物を持って帰れば彼女は拙者を褒めてくれるであろうか。
それともまた拙者の体の心配をしてくれるであろうか。
想像すると胸が高鳴った。
これほどまでに彼女に夢中になってしまっている自分がいた。
収穫祭、これほどまでに楽しいものだったとは想像してなかったでござる!
終
拙者は城外で襲われている皆を招き入れた。アガレス殿はなぜかカンカンだったでござるが…
お仲間は守るのが当然。
魔獣を狩って、皆に美味しい料理を振る舞い、安心して休んでもらうことが何よりも嬉しいでござる!
アガレス殿も皆も今は安心して寝ている。
いつ襲撃があるか分からない。狩りや見張りは拙者の得意分野でござる。
ふと、近づいてくる1人の子。
「ガープくん、少し休んだら?見張りなら交代するよ」
名無し殿は何かと拙者を気遣ってくれる優しい子でござる。
「お気遣い感謝でござる。だがみなを守るのが拙者の役目!名無し殿も安心して休むでござるよ!」
拙者と並ぶとはるかに小さい名無し殿。失礼ながら体力もそこまでないでござろう。
顔には疲れも見てとれ、少し心配になる。
「…ありがとう。ガープくんも無理しないでね」
優しい言葉をかけてもらい、俄然やる気が出てくる。
初日は襲撃もなく、無事に城を守れたでござる。
…さて、そろそろ皆が起きる時間でござるかな。ご飯を用意するでござる。
…ん?
城に入ると既にいい匂いがしてくる。
「あ、ガープ君、お疲れ様」
名無し殿が料理中であった。
「名無し殿!休まないとダメでござる!拙者が代わるでござるから…」
「ガープ君こそ休まなきゃ。
疲れたでしょ?はい、一口どうぞ」
むぐぐっ
…美味でござる
ん?…拙者、いま女性に"あーん"をされたでござるか!?
「美味しい?」
まるで新婚夫婦のよう
できたての食物の熱さか、恥ずかしさか分からぬ。途端に顔が熱くなり、そのままその場に立ち尽くしてしまう。
「あれ…?お口に合わなかった…?」
悲しそうな表情を浮かべる名無し殿に気付き、ハッと我に返る
「ち…違うでござる!美味しすぎて思考が停止し…いや…その!」
拙者の慌てようを見てか、途端に笑顔になる名無し殿。
可愛く笑う彼女を見て疲れも吹き飛ぶ
「良かった。いっぱい作ってるからたくさんつまみ食いしていいよ。ガープ君頑張りすぎてるんだから」
またも優しい言葉をかけてもらう。
彼女はさらに収穫祭の間は料理を担当してくれるとのこと。
収穫祭の間にこんなに美味しい手料理が毎日食べられるなんて贅沢でござる
…収穫祭が終わった後、この料理の味が恋しくなるのだろうか
懇願すれば彼女はまた料理を振る舞ってくれるだろうか?
またもボーっと考え事をして立ち尽くしてしまう
「ガープ君、疲れてるんだね。早く休んだ方がいいよ」
拙者を休ませようとする名無し殿。
このまま離れ離れになってしまうような変な感覚が襲ってくる。
もっと一緒にいたい。
収穫祭が終わっても一緒にまたお話をしたり、どこかに出かけたり…
ずっとお仲間でいたいでござる
「名無し殿…、収穫祭が終わっても…、拙者のお仲間で居てくれるでござるか?」
「…え?」
一瞬表情が変わる彼女に心臓がキュッと締め付けられる
聞いた後で後悔した。
もし拒絶されたら?
…立ち直れない
彼女が口を開くまでが長く感じられる
緊張しながら彼女に目をやると、彼女の顔がだんだんと赤くなっていくことに気が付いた
「私たち、"お仲間以上"にはなれないの…?」
!
…それって…、そういう意味でござるか!?拙者の思い上がりだったら恥ずかしいでござるが…
「名無し殿は拙者に好意を持ってくれているのでござるか…?」
さらに赤くなり恥ずかしそうにしている彼女。
しまった、女性の口から言わせるなんてだめでござるな
「拙者は名無し殿が大好きでござる。優しくて可愛くて…、いつも拙者に気遣ってくれて…、収穫祭が終わっても名無し殿とずっと居たいでござる!」
言ってしまった。今度は後悔はなしでござる。
自分の今の想いを伝えることができてスッキリした
少しばかりの沈黙
彼女の返答が怖く、少し目を閉じると、体にキュッと柔らかい感覚。
名無し殿が拙者の胸に飛び込んできていた
予想だにしていなかったため、倒れそうになりながらも名無し殿を受け止める
「私も…、優しくて男らしいガープ君が好き」
拙者の胸にうずくまり、その表情は伺えない
しばらくその幸せを噛み締め、ギュッと名無し殿を抱きしめ続ける
…
…!
かすかに声がする
「名無し殿…!みなが起きたでござる」
「…あ!」
恥ずかしそうにパッと拙者から離れる彼女
こんな所見られてしまってはまずいでござる
その直後にお腹を空かせたみながぞろぞろと入ってきた。
「お、おはようでござる!よく眠れたでござるか?」
平静を装うとするも逆に不自然な感じになってしまう。
名無し殿は背を向けて食事を運ぶ準備を進めていた。
その顔はまだ赤く、みなが心配をしていた。
みなで食事を運ぶ。
みなが食べている間も彼女はせっせと働き、目まぐるしく動いていた。
みなが食事を終え、配置についたところで少し彼女と会話をする
「名無し殿、ちゃんと休むでござるよ。名無し殿の体が心配でござる」
「うん、ありがとう。…ガープ君が守ってくれてるなら安心して眠れるな」
拙者を信頼してくれている彼女。
ますますお守りしなければと気合が入る。
「では、拙者は城外の見張りに行ってくるでござる。名無し殿はちゃんと休むこと。いいでござるね?」
「うん、ガープ君気を付けてね」
彼女と離れるのは名残惜しいが、それと同時に彼女のことを考えると、ますます見張りや狩猟に気合いが入っていた。
これだけ収穫物を持って帰れば彼女は拙者を褒めてくれるであろうか。
それともまた拙者の体の心配をしてくれるであろうか。
想像すると胸が高鳴った。
これほどまでに彼女に夢中になってしまっている自分がいた。
収穫祭、これほどまでに楽しいものだったとは想像してなかったでござる!
終
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