問題児クラス短編夢小説
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※主人公視点
試験で失敗した。
私はランク昇格を狙っていたのだが、結果は昇格なしの現状維持。
思いもよらない結果に落ち込んでいた
「…おい?どうした?」
隣に座っていたアガレス君はすぐに私の異変に気付いた。
寝ていると思っていたのに…、恥ずかしい所見られちゃった…。
「何があったか知らねーけど、…一人で抱え込むなよ。悩みがあるんなら俺に言え。俺が寝るまでなら聞いてやるから」
言い方はぶっきらぼうだけど、本当は優しいアガレス君。
落ち込んでいた私は涙が溢れる。
「お、おい…、なんで泣いてんだ!」
「だって…、アガレス君が優しくて…」
「俺が泣かせてるみたいだからやめてくれよ…、まあちょっとこっち来い」
外に連れ出され、私とアガレス君はいつの間にか地中へと居た。
あ…。これって、心臓破りでも見た、アガレス君の家系能力の…
「…ここなら誰も来ないし、バレないから。
気が済むまで泣けよ」
彼の優しさにまたもや糸が切れ、涙が溢れ出てくる。
無意識に私はアガレス君の胸へ飛び込み、それをアガレス君は優しく受け止めてくれた。
「…はいはい。ここならいくらでも泣いていいから」
アガレス君の胸を私の涙で濡らしてしまう。
彼は怒るかと思ったが、むしろ私の背中をさすり、慰めてくれた。
「…もう満足か?別にまだ胸貸すけど…」
息は落ち着いていたが、まだ彼の温もりを感じていたかった。
アガレス君に甘えられる、この貴重な時間。
「ごめん、涙が…」
ハンカチで彼の衣服を拭う。
「別にいいよ。着替えりゃいいことだし」
アガレス君は優しい。
一見そっけない感じに見えたり、近づきにくい雰囲気を出しているけど、私はその優しさに気づいているし、その優しさが好き。
「…ありがとう。泣いたらスッキリした」
「…お前も俺をもっと頼ってくれていいんだからな。寝てたら起こしてくれてもいいし」
アガレス君の言葉に胸が高鳴る。
こんなこと言われると…、本当に好きに…
「顔赤い」
意識してしまう。こんな綺麗な顔で、ちょっとぶっきらぼうだけど優しくて…、
彼が声を発する度にドキドキしてしまう。
「よし、戻るぞ」
地上へと戻る。やはりアガレス君の家系能力は目を見張るものがある。
「…送ってく。この後別に用事ないし」
いつもは動くのを酷くめんどくさがるアガレス君が、私を家まで送ってくれた。
「…もう学校では泣くな。泣くのは俺の前だけ。分かった?」
「…うん、ありがとう」
少し強引な所もアガレス君の魅力だった。
私は彼の優しさと強引さにどんどん惹かれていった。
アガレス君にお礼を言いながらお別れする。
家に戻り一人考えていた。
今日のお礼を改めて言おうと魔インを開く。
今日の出来事を思い出しながら、私は顔が赤くなるのが分かった。
…私とアガレス君の関係
…私はやっぱりアガレス君のこと…、
意識すれば意識するほど何を言おうか分からなくなってきた。
書いては消しての繰り返し。
いつもは何も考えず送信できていたのに。
今は相手にどう思われるか、
嫌われないかどうか、迷いながら文章を考えている。
それほどまでにアガレス君のことを好きになっていた。
…
結局何も送信できずに朝になっていた。
学校へ着くといつもと変わらず、居眠りをしているアガレス君を見つける。
「アガレス君、おはよう…」
「…ああ、お前か。おはよう」
アイマスクをずらし、私と確認すると、普通通り挨拶をしてくれた。
ちらりと見えるその綺麗な瞳にまたドキッとしてしまう。
あくびをしながら、アイマスクを取るアガレス君。
そのひとつひとつの仕草の美しさに私は固まっていた。
「…で、どう?今日の気分は」
私の様子を気にしてくれているようで嬉しかった。
「アガレス君が昨日お話し聞いてくれたから…、もう大丈夫」
「そうか。まあ、あんま心配かけんなよ…」
そっけないけど優しさに溢れたアガレス君の言葉。
彼はどれだけ私をドキドキさせれば気が済むのか。
どんどん彼の魅力に取り憑かれていく。
いつか告白して…、アガレス君の彼女になりたい。
そんな想像をしながら、アガレス君との今の時間を楽しむことにした。
終
試験で失敗した。
私はランク昇格を狙っていたのだが、結果は昇格なしの現状維持。
思いもよらない結果に落ち込んでいた
「…おい?どうした?」
隣に座っていたアガレス君はすぐに私の異変に気付いた。
寝ていると思っていたのに…、恥ずかしい所見られちゃった…。
「何があったか知らねーけど、…一人で抱え込むなよ。悩みがあるんなら俺に言え。俺が寝るまでなら聞いてやるから」
言い方はぶっきらぼうだけど、本当は優しいアガレス君。
落ち込んでいた私は涙が溢れる。
「お、おい…、なんで泣いてんだ!」
「だって…、アガレス君が優しくて…」
「俺が泣かせてるみたいだからやめてくれよ…、まあちょっとこっち来い」
外に連れ出され、私とアガレス君はいつの間にか地中へと居た。
あ…。これって、心臓破りでも見た、アガレス君の家系能力の…
「…ここなら誰も来ないし、バレないから。
気が済むまで泣けよ」
彼の優しさにまたもや糸が切れ、涙が溢れ出てくる。
無意識に私はアガレス君の胸へ飛び込み、それをアガレス君は優しく受け止めてくれた。
「…はいはい。ここならいくらでも泣いていいから」
アガレス君の胸を私の涙で濡らしてしまう。
彼は怒るかと思ったが、むしろ私の背中をさすり、慰めてくれた。
「…もう満足か?別にまだ胸貸すけど…」
息は落ち着いていたが、まだ彼の温もりを感じていたかった。
アガレス君に甘えられる、この貴重な時間。
「ごめん、涙が…」
ハンカチで彼の衣服を拭う。
「別にいいよ。着替えりゃいいことだし」
アガレス君は優しい。
一見そっけない感じに見えたり、近づきにくい雰囲気を出しているけど、私はその優しさに気づいているし、その優しさが好き。
「…ありがとう。泣いたらスッキリした」
「…お前も俺をもっと頼ってくれていいんだからな。寝てたら起こしてくれてもいいし」
アガレス君の言葉に胸が高鳴る。
こんなこと言われると…、本当に好きに…
「顔赤い」
意識してしまう。こんな綺麗な顔で、ちょっとぶっきらぼうだけど優しくて…、
彼が声を発する度にドキドキしてしまう。
「よし、戻るぞ」
地上へと戻る。やはりアガレス君の家系能力は目を見張るものがある。
「…送ってく。この後別に用事ないし」
いつもは動くのを酷くめんどくさがるアガレス君が、私を家まで送ってくれた。
「…もう学校では泣くな。泣くのは俺の前だけ。分かった?」
「…うん、ありがとう」
少し強引な所もアガレス君の魅力だった。
私は彼の優しさと強引さにどんどん惹かれていった。
アガレス君にお礼を言いながらお別れする。
家に戻り一人考えていた。
今日のお礼を改めて言おうと魔インを開く。
今日の出来事を思い出しながら、私は顔が赤くなるのが分かった。
…私とアガレス君の関係
…私はやっぱりアガレス君のこと…、
意識すれば意識するほど何を言おうか分からなくなってきた。
書いては消しての繰り返し。
いつもは何も考えず送信できていたのに。
今は相手にどう思われるか、
嫌われないかどうか、迷いながら文章を考えている。
それほどまでにアガレス君のことを好きになっていた。
…
結局何も送信できずに朝になっていた。
学校へ着くといつもと変わらず、居眠りをしているアガレス君を見つける。
「アガレス君、おはよう…」
「…ああ、お前か。おはよう」
アイマスクをずらし、私と確認すると、普通通り挨拶をしてくれた。
ちらりと見えるその綺麗な瞳にまたドキッとしてしまう。
あくびをしながら、アイマスクを取るアガレス君。
そのひとつひとつの仕草の美しさに私は固まっていた。
「…で、どう?今日の気分は」
私の様子を気にしてくれているようで嬉しかった。
「アガレス君が昨日お話し聞いてくれたから…、もう大丈夫」
「そうか。まあ、あんま心配かけんなよ…」
そっけないけど優しさに溢れたアガレス君の言葉。
彼はどれだけ私をドキドキさせれば気が済むのか。
どんどん彼の魅力に取り憑かれていく。
いつか告白して…、アガレス君の彼女になりたい。
そんな想像をしながら、アガレス君との今の時間を楽しむことにした。
終