バラム先生短編夢小説
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※主人公視点
今日はバラム先生と一緒に森に来ている。
研究したい材料がある、と言っていたのを知り、ついて行くことにしたのだ。
お手伝いできることができるならしたい。
足手まといにはならないようにしよう。
森を歩くから肌を出さないようにね、と言われていたので、ジャージを着用してきた。
…せっかくバラム先生と二人きりなのにこんなに女っ気のない格好だなんて。
もうちょっとオシャレしていきたかったな。
「そこ、気をつけてね。枝が飛び出してるから足はひっかけないようにね」
ちょっとしたことでもバラム先生は私に教えてくれる。
…こういう優しい所に本当にドキっとしてしまう。
最初は大柄な姿やその見た目に怖いイメージを抱いていたけど、とても優しい人と知る内に段々と自分の中でそのような気持ちが芽生えていることに気づいた。
バラム先生の大きな背中を追いながら、転ばないよう慎重に進んでいく。
「あ、そこも。足を取られるかもしれないよ」
「きゃっ」
ドスッ
…先生がわざわざ忠告してくれたのに足がはまってしまった。
いたたた、なんか深い溝があったんだ。
…バラム先生ばかり見てて気づかなかった。
自分の足の状態を見ようと視線を下に移すと、
スッと体が持ち上がり、視界が切り替わる
…え?
「ごめんね、僕の忠告が遅かったから…。痛かったね」
私は先生の膝に乗せられていた。
「…うん、大丈夫だね。治癒魔術を使うまでもないかな。足首は動かせる?」
先生は私の足についた砂や汚れをはらい、お医者さんのように私の足の状態を確認してくれる。
「はい、動かせます」
「よかった」
振り向いてバラム先生の表情を確認すると安心したように目尻を下げているバラム先生がいた。
その笑顔にまたドキッとしてしまい、思わずうつむく。
「歩ける?今度はゆっくり行こうね」
「はい」
バラム先生の膝から降り、また先生の後ろへとつく。一歩目を踏み出そうとした所、ズキッと膝が痛むのが分かった。
…足首は痛めてないけど、膝は痛めちゃってたんだ…
「…大丈夫?なんだかしんどそうだけど…」
「…大丈夫です」
先生に迷惑はかけたくなかったので無理に笑顔を作り、平静を装う。
「…名無しちゃん、僕の前じゃ嘘ついてもだめだよ。分かっちゃうんだから」
視界が高くなり、体が途端に軽くなった
…え!?
「落ちないように、しっかり掴まっててね」
これって…、もしかして…お姫様抱っこ!?
恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまう。
先生の顔がこんなに近づくことなんてないからとても緊張してしまう
「ちょっと近道しようかな。大丈夫だよ。もうすぐ目的の場所につくからね」
「先生、迷惑ばかりかけてごめんなさい…先生のお手伝いをしたかっただけなのに…」
スッと先生の視線が向けられ、目が合う。
「迷惑なんて思わないでいいんだよ。
…ほら、こうお話ししている間に目的地についたよ」
…わあ、きれい。
こんな森の奥に湖があったなんて。
ここに先生が研究したがってた生物がいるようだ。
「ここにはね、珍しい植物や生物がたくさん生息しているんだよ。
…例えばこれとか。この前授業でやったよね」
先生は生物や植物を採取しながら私に説明をしてくれる。
贅沢なマンツーマンレッスンを受けられている。
…先生は本当に優しい。
採取だけなら数分で終わるのに、私に丁寧に説明してくれているからかなり時間をかけている。
「…このくらいかな。あとは持ち帰って研究したいから、そろそろ戻ろうか」
先生は羽を広げる。砂ぼこりが舞い、視界が悪くなる。
「乗って。もう君にケガをさせたくないから、近道しよう」
「先生、重くないですか?」
「…そんなこと心配してるの?大丈夫だよ」
先生の大きな背中に乗せてもらう。
逞しく、ゴツゴツした背中に男性を感じ、ドキっとしてしまう。
男の人の身体ってこんなに固いんだ
「もっと僕に掴まって。落ちちゃうよ」
…もう心臓がもたない気がする
バラム先生の発言一つ一つに心臓が高鳴る。
緊張しながら先生の背中にきゅっと抱きつく
「そう、それでいいよ。じゃあ戻ろう」
地上を飛び立つ。先生と二人で空の散歩をしている。
…綺麗な景色。
大好きな先生と二人だからか、より感動的なものに思える。
「僕は戻ったら今採取したものを研究するけど…、名無しちゃんも一緒にどう?」
「いいんですか!?ぜひお願いします」
「うん、じゃあ戻ったらさっきの授業の続きだね。勉強熱心な子は好きだよ」
"好き"の意味が恋愛的な意味でないとは分かっている。だけどその単語にはやはり反応してしまう。
ドキっとしながらも少し複雑な気持ちになる
先生は教師で、私は生徒。
恋愛なんて、してはいけない立場だ
「先生は…」
「ん?」
「先生は教師と生徒との恋愛ってどう思いますか?」
勇気を出して聞いてみる。
私の顔は今どんな感じだろうか
きっと先生に見せられないくらい真っ赤だろう
「それって、僕と名無しちゃんの恋愛ってことかな?」
「えっ!」
予想していなかった返答に頭がフリーズする
先生に私の気持ちがバレていた?
それとも私の質問の仕方がおかしかったのかも…
「関係ないんじゃない?お互いが好きなら僕はそれでいいと思う」
「先生は好きな人がいるんですか…?」
「うーん、僕は普段女性に怖がられるし、恋愛にはあまり積極的じゃないから…」
「私は先生のことが大好きです。とっても優しいし、お顔もカッコいいし、いつも守ってくれるし…、あと…」
途中まで想いを伝えたところで、恥ずかしくなり先生を掴む力が強くなる。
言っちゃった…
私の想い…
先生の背中しか今は見えない。先生の表情が分からない分、先生の次の言葉を聞くのが怖い。
「…嬉しいなあ。僕、そんな風に言われるなんて初めてだから」
先生の返答があったタイミングで、ちょうど到着し、地上に降り立つ。
着地の際にまた砂埃が舞い、私の真っ赤な表情を隠してくれる。
「大丈夫。僕も名無しちゃんのこと大好きだから。…続きのお話しはお部屋でしようか?誰かに聞かれるとさすがにまずいからね」
私の不安そうな恥ずかしそうな表情を見てか、先生はそう言って安心させてくれる。
やっぱり先生は優しい。
「いつから僕のことを?」
私を見下ろしながら質問される。
目が合うと緊張からまともに会話できなくなってしまう。
完全に意識してしまってる。
そんな私をからかうようにバラム先生は優しく笑う
「はは、照れてるの?可愛いね」
大人ってずるい。
こんなに私が余裕がないのに、先生は余裕の表情なんだもん
次は先生とさっきの授業の続きだ。
…それプラス、先ほどの"続きのお話し"
私はまともに会話ができるだろうか?
鼓動がますます速くなるのを実感し、先生と部屋に向かった。
終
今日はバラム先生と一緒に森に来ている。
研究したい材料がある、と言っていたのを知り、ついて行くことにしたのだ。
お手伝いできることができるならしたい。
足手まといにはならないようにしよう。
森を歩くから肌を出さないようにね、と言われていたので、ジャージを着用してきた。
…せっかくバラム先生と二人きりなのにこんなに女っ気のない格好だなんて。
もうちょっとオシャレしていきたかったな。
「そこ、気をつけてね。枝が飛び出してるから足はひっかけないようにね」
ちょっとしたことでもバラム先生は私に教えてくれる。
…こういう優しい所に本当にドキっとしてしまう。
最初は大柄な姿やその見た目に怖いイメージを抱いていたけど、とても優しい人と知る内に段々と自分の中でそのような気持ちが芽生えていることに気づいた。
バラム先生の大きな背中を追いながら、転ばないよう慎重に進んでいく。
「あ、そこも。足を取られるかもしれないよ」
「きゃっ」
ドスッ
…先生がわざわざ忠告してくれたのに足がはまってしまった。
いたたた、なんか深い溝があったんだ。
…バラム先生ばかり見てて気づかなかった。
自分の足の状態を見ようと視線を下に移すと、
スッと体が持ち上がり、視界が切り替わる
…え?
「ごめんね、僕の忠告が遅かったから…。痛かったね」
私は先生の膝に乗せられていた。
「…うん、大丈夫だね。治癒魔術を使うまでもないかな。足首は動かせる?」
先生は私の足についた砂や汚れをはらい、お医者さんのように私の足の状態を確認してくれる。
「はい、動かせます」
「よかった」
振り向いてバラム先生の表情を確認すると安心したように目尻を下げているバラム先生がいた。
その笑顔にまたドキッとしてしまい、思わずうつむく。
「歩ける?今度はゆっくり行こうね」
「はい」
バラム先生の膝から降り、また先生の後ろへとつく。一歩目を踏み出そうとした所、ズキッと膝が痛むのが分かった。
…足首は痛めてないけど、膝は痛めちゃってたんだ…
「…大丈夫?なんだかしんどそうだけど…」
「…大丈夫です」
先生に迷惑はかけたくなかったので無理に笑顔を作り、平静を装う。
「…名無しちゃん、僕の前じゃ嘘ついてもだめだよ。分かっちゃうんだから」
視界が高くなり、体が途端に軽くなった
…え!?
「落ちないように、しっかり掴まっててね」
これって…、もしかして…お姫様抱っこ!?
恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまう。
先生の顔がこんなに近づくことなんてないからとても緊張してしまう
「ちょっと近道しようかな。大丈夫だよ。もうすぐ目的の場所につくからね」
「先生、迷惑ばかりかけてごめんなさい…先生のお手伝いをしたかっただけなのに…」
スッと先生の視線が向けられ、目が合う。
「迷惑なんて思わないでいいんだよ。
…ほら、こうお話ししている間に目的地についたよ」
…わあ、きれい。
こんな森の奥に湖があったなんて。
ここに先生が研究したがってた生物がいるようだ。
「ここにはね、珍しい植物や生物がたくさん生息しているんだよ。
…例えばこれとか。この前授業でやったよね」
先生は生物や植物を採取しながら私に説明をしてくれる。
贅沢なマンツーマンレッスンを受けられている。
…先生は本当に優しい。
採取だけなら数分で終わるのに、私に丁寧に説明してくれているからかなり時間をかけている。
「…このくらいかな。あとは持ち帰って研究したいから、そろそろ戻ろうか」
先生は羽を広げる。砂ぼこりが舞い、視界が悪くなる。
「乗って。もう君にケガをさせたくないから、近道しよう」
「先生、重くないですか?」
「…そんなこと心配してるの?大丈夫だよ」
先生の大きな背中に乗せてもらう。
逞しく、ゴツゴツした背中に男性を感じ、ドキっとしてしまう。
男の人の身体ってこんなに固いんだ
「もっと僕に掴まって。落ちちゃうよ」
…もう心臓がもたない気がする
バラム先生の発言一つ一つに心臓が高鳴る。
緊張しながら先生の背中にきゅっと抱きつく
「そう、それでいいよ。じゃあ戻ろう」
地上を飛び立つ。先生と二人で空の散歩をしている。
…綺麗な景色。
大好きな先生と二人だからか、より感動的なものに思える。
「僕は戻ったら今採取したものを研究するけど…、名無しちゃんも一緒にどう?」
「いいんですか!?ぜひお願いします」
「うん、じゃあ戻ったらさっきの授業の続きだね。勉強熱心な子は好きだよ」
"好き"の意味が恋愛的な意味でないとは分かっている。だけどその単語にはやはり反応してしまう。
ドキっとしながらも少し複雑な気持ちになる
先生は教師で、私は生徒。
恋愛なんて、してはいけない立場だ
「先生は…」
「ん?」
「先生は教師と生徒との恋愛ってどう思いますか?」
勇気を出して聞いてみる。
私の顔は今どんな感じだろうか
きっと先生に見せられないくらい真っ赤だろう
「それって、僕と名無しちゃんの恋愛ってことかな?」
「えっ!」
予想していなかった返答に頭がフリーズする
先生に私の気持ちがバレていた?
それとも私の質問の仕方がおかしかったのかも…
「関係ないんじゃない?お互いが好きなら僕はそれでいいと思う」
「先生は好きな人がいるんですか…?」
「うーん、僕は普段女性に怖がられるし、恋愛にはあまり積極的じゃないから…」
「私は先生のことが大好きです。とっても優しいし、お顔もカッコいいし、いつも守ってくれるし…、あと…」
途中まで想いを伝えたところで、恥ずかしくなり先生を掴む力が強くなる。
言っちゃった…
私の想い…
先生の背中しか今は見えない。先生の表情が分からない分、先生の次の言葉を聞くのが怖い。
「…嬉しいなあ。僕、そんな風に言われるなんて初めてだから」
先生の返答があったタイミングで、ちょうど到着し、地上に降り立つ。
着地の際にまた砂埃が舞い、私の真っ赤な表情を隠してくれる。
「大丈夫。僕も名無しちゃんのこと大好きだから。…続きのお話しはお部屋でしようか?誰かに聞かれるとさすがにまずいからね」
私の不安そうな恥ずかしそうな表情を見てか、先生はそう言って安心させてくれる。
やっぱり先生は優しい。
「いつから僕のことを?」
私を見下ろしながら質問される。
目が合うと緊張からまともに会話できなくなってしまう。
完全に意識してしまってる。
そんな私をからかうようにバラム先生は優しく笑う
「はは、照れてるの?可愛いね」
大人ってずるい。
こんなに私が余裕がないのに、先生は余裕の表情なんだもん
次は先生とさっきの授業の続きだ。
…それプラス、先ほどの"続きのお話し"
私はまともに会話ができるだろうか?
鼓動がますます速くなるのを実感し、先生と部屋に向かった。
終