おいしいを聞かせて
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特盛のオムライスは、お米一粒も残ることなく流川くんのお腹の中へと消えていった。
今回も素晴らしい食べっぷりだった、もう感動した。
「・・・さま。」
「お、お粗末様でした。」
流川くんのオムライスを用意したあと、自分用にレギュラーサイズのオムライスを用意した。
私がそれを半分ほど食べた頃、流川くんは特盛オムライスを食べ終えてしまった。
「・・・」
「・・・」
そうなると、自動的に流川くんに私が食べるところを見られる図になった。えっ、ちょっと・・・いや、かなり恥ずかしかも。
「・・・あんまり、見ないで。」
「なんで?」
「いや、だって」
「お前は見ただろ」
はい、そうです。私は流川くんがもりもり食べるところ、じっくり見ました。それ言われたらぐうの音も出ません。
「ごちそうさまでした。」
「・・・」
「お、お茶いれるね。」
お皿をシンクへ運び、お湯の準備をする。
流川くんは本当に格好良い。あの顔、あの目に見られたら、ほんと緊張する。急須にお湯を注ぐと、ほうじ茶の香ばしい香りがした。
「お茶どう・・・ぞ」
「・・・どうも」
「あ、あの、質問していい?」
「ん」
私は思い切って、気になっていたことを質問することにした。
「自炊とか、しないの?」
「やらねー」
「バイトは?」
「時間ねー」
「か、彼女とかは?」
「いねー」
驚くほど全部否定で返ってきた。
「桐生は?」
「え?」
「自炊」
「ご覧の通り、してます。」
「バイト」
「知ってるでしょ、焼肉屋さん」
「彼氏」
「・・・いません。」
テンポよく質問してきた流川くんが黙ってしまった。もうそろそろ、この沈黙にも慣れてきた。
「今日も」
「え?」
「・・・」
喋りかけた流川くんが、また黙ってしまった。
ポリポリと頭をかく。何だろう、やっぱり量が多かったとか?
「うまかった」
胸がギュッとなった、ポカポカしてきた。
気付いたらボロっと涙が出てきた。ヤバいヤバい!何だろう止まらない!
流川くんは目を少し見開いて、キョロキョロとしたら、床に置いてあったティッシュ箱を掴んで差し出してくれた。
「ご、ごめんなさい、ありがとう」
「・・・」
「あ、その、ちょっと感極まって」
「・・・なんで」
私はぽつぽつと話した。
料理が大好きなこと、食べてもらえるのが嬉しいこと、料理ばかりしてきて友達作りが下手なこと、今も大学でぼっち飯してること。
「久しぶりに、美味しいって言ってもらえて」
「・・・」
「誰かと一緒に食べれて、幸せだなって」
「・・・」
「ごめんね、意味分かんないよね。」
流川くんはただ静かに私の話を聞いてくれた。
そして、ポケットをゴソゴソとしたら、携帯を取り出した。
「連絡先」
「え?教えるの?」
「・・・(こくり)」
「いいけど・・・」
私は流川くんの携帯に、メアドと電話番号を入力した。流川くんはそれを見て、携帯を操作する。
すると、私の携帯が震えた。見ると知らないメアドと電話番号。
「これ流川くんの?」
「・・・連絡しろ」
「へ?」
「飯作りすぎたとき」
止まりかけてた涙がまた溢れた。
今回も素晴らしい食べっぷりだった、もう感動した。
「・・・さま。」
「お、お粗末様でした。」
流川くんのオムライスを用意したあと、自分用にレギュラーサイズのオムライスを用意した。
私がそれを半分ほど食べた頃、流川くんは特盛オムライスを食べ終えてしまった。
「・・・」
「・・・」
そうなると、自動的に流川くんに私が食べるところを見られる図になった。えっ、ちょっと・・・いや、かなり恥ずかしかも。
「・・・あんまり、見ないで。」
「なんで?」
「いや、だって」
「お前は見ただろ」
はい、そうです。私は流川くんがもりもり食べるところ、じっくり見ました。それ言われたらぐうの音も出ません。
「ごちそうさまでした。」
「・・・」
「お、お茶いれるね。」
お皿をシンクへ運び、お湯の準備をする。
流川くんは本当に格好良い。あの顔、あの目に見られたら、ほんと緊張する。急須にお湯を注ぐと、ほうじ茶の香ばしい香りがした。
「お茶どう・・・ぞ」
「・・・どうも」
「あ、あの、質問していい?」
「ん」
私は思い切って、気になっていたことを質問することにした。
「自炊とか、しないの?」
「やらねー」
「バイトは?」
「時間ねー」
「か、彼女とかは?」
「いねー」
驚くほど全部否定で返ってきた。
「桐生は?」
「え?」
「自炊」
「ご覧の通り、してます。」
「バイト」
「知ってるでしょ、焼肉屋さん」
「彼氏」
「・・・いません。」
テンポよく質問してきた流川くんが黙ってしまった。もうそろそろ、この沈黙にも慣れてきた。
「今日も」
「え?」
「・・・」
喋りかけた流川くんが、また黙ってしまった。
ポリポリと頭をかく。何だろう、やっぱり量が多かったとか?
「うまかった」
胸がギュッとなった、ポカポカしてきた。
気付いたらボロっと涙が出てきた。ヤバいヤバい!何だろう止まらない!
流川くんは目を少し見開いて、キョロキョロとしたら、床に置いてあったティッシュ箱を掴んで差し出してくれた。
「ご、ごめんなさい、ありがとう」
「・・・」
「あ、その、ちょっと感極まって」
「・・・なんで」
私はぽつぽつと話した。
料理が大好きなこと、食べてもらえるのが嬉しいこと、料理ばかりしてきて友達作りが下手なこと、今も大学でぼっち飯してること。
「久しぶりに、美味しいって言ってもらえて」
「・・・」
「誰かと一緒に食べれて、幸せだなって」
「・・・」
「ごめんね、意味分かんないよね。」
流川くんはただ静かに私の話を聞いてくれた。
そして、ポケットをゴソゴソとしたら、携帯を取り出した。
「連絡先」
「え?教えるの?」
「・・・(こくり)」
「いいけど・・・」
私は流川くんの携帯に、メアドと電話番号を入力した。流川くんはそれを見て、携帯を操作する。
すると、私の携帯が震えた。見ると知らないメアドと電話番号。
「これ流川くんの?」
「・・・連絡しろ」
「へ?」
「飯作りすぎたとき」
止まりかけてた涙がまた溢れた。