おいしいを聞かせて
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流川くんからお礼にと板チョコをもらった。
何となく食べるのが勿体無くて、冷蔵庫に仕舞ってある。
『うまかった、また食いたい。』
流川くんの言葉を思い出すと、胸がギュッとなって、ドキドキして、こんな気持ち初めてだ。
おすそ分け、またしてもいいのかな?また食べてくれるのかな?
あれから、流川くんとは顔を合わしてない。
きっと忙しいのだろう、バスケ部の練習に講義もあるだろう。そう考えると、何であんなに鉢合わせしたのか謎だ。
「ねぇねぇ、桐生さん!」
「!?・・・な、なに?」
次の講義のため、移動しようとしたら、同じ専攻の少し派手めな子に声をかけられた。正直、ちょっと苦手なタイプだ。
「今度、社会学部の2年生と合コンするの!人数足りなくて、桐生さんどう?」
「えっ、あ、いやー・・・」
「桐生さん可愛いし、絶対モテるよ!」
いや、それは絶対ない。こんなモブ女子がモテるはずない。世の男性はあなたみたいに、明るくて愛嬌のある女子が好きだよ。
「ご、ごめんなさい、そういうの苦手で・・・」
「えー!そうなのぉ?」
「あの、私次あるから、じゃぁ」
後ろから「また誘うねー!」と聞こえた。
または無いことを祈る!
芝生に座ってお弁当を開ける。今日は鮭弁当だ。
朝から鮭焼くのはちょっと面倒だけど、一切れドンと鮭が乗ってると、やっぱりテンション上がるな。
先ほどのやり取りで下降気味だった気分が、ちょっと持ち直した。
今日の夜は何を作ろう。久しぶりにカレーとかにしようかな。でもこの前買った卵が冷蔵庫に・・・
流川くんとスーパーで会ったときに買った卵のことを思い出したら、板チョコをもらって言われた言葉も思い出した。カッと顔が熱くなる。
(・・・今日、おすそ分けしてもいいかな。)
スーパー寄って買い物を済ませ、帰宅する。
チラリとお隣を見ると、電気が点いてない。まだ帰ってないのかな。
家に入り手洗いうがいをしたら、早速台所に立つ。
お米を洗って、水を少なめにしておいそぎ炊飯スタート。このボタンを押したら、私は完全に料理モードになれる。野菜、お肉を切って、炒めて・・・無心になって手を動かす。
味見で一口食べる。うん、美味しい。
部屋の扉を開け、再び隣の部屋を見る。
今度は電気が点いていた。
・・・頑張れ、私。
インターホンを鳴らした。
ガチャ
「どうも」
「こ、こんばんは」
「・・・」
「え、えっと、あの・・・
・・・ご飯一緒に食べませんか!!」
言った!!言ったぞ私!!!
男の子を部屋に入れるのは迷ったけど、私は既に流川くんの部屋に入ったし、もしかしたら流川くんはそういうの気にしないタイプかもしれない!
・・・でも、流石にマズかったかな
パチ、ガチャ
後悔しかけたとき、流川くんが部屋の電気を消して、部屋から出てきた。
「ど、どうぞ、お入りください。」
「・・・」
やっぱり、気にしないタイプみたいだ。
「仕上げるから、座って待ってて。」
「ん」
台所で最後の仕上げに取り掛かる。
ボールに卵、牛乳、塩コショウを入れて混ぜる。フライパンにバターを多めにしいて、ここからは時間との勝負だ。
「お待たせしました!」
「・・・!」
私が用意したのは、オムライス。しかも特盛。
いやー、作り甲斐あった!いい感じの半熟卵のお布団を被せることもできた!
・・・なんて自己満足に浸ってる場合ではない。流川くんの様子を伺うと、オムライスを見つめて固まってる。
「ご、ごめんなさい、もしかしてオムライス嫌い?流石に多かった??」
そうだ、何が好きかとか、実際どれぐらい食べるかとか、全然知らないのに・・・
「よゆー」
「え?」
「・・・きます。」
「・・・どうぞ。」
今回もいただきますは、全部聞こえなかった。
何となく食べるのが勿体無くて、冷蔵庫に仕舞ってある。
『うまかった、また食いたい。』
流川くんの言葉を思い出すと、胸がギュッとなって、ドキドキして、こんな気持ち初めてだ。
おすそ分け、またしてもいいのかな?また食べてくれるのかな?
あれから、流川くんとは顔を合わしてない。
きっと忙しいのだろう、バスケ部の練習に講義もあるだろう。そう考えると、何であんなに鉢合わせしたのか謎だ。
「ねぇねぇ、桐生さん!」
「!?・・・な、なに?」
次の講義のため、移動しようとしたら、同じ専攻の少し派手めな子に声をかけられた。正直、ちょっと苦手なタイプだ。
「今度、社会学部の2年生と合コンするの!人数足りなくて、桐生さんどう?」
「えっ、あ、いやー・・・」
「桐生さん可愛いし、絶対モテるよ!」
いや、それは絶対ない。こんなモブ女子がモテるはずない。世の男性はあなたみたいに、明るくて愛嬌のある女子が好きだよ。
「ご、ごめんなさい、そういうの苦手で・・・」
「えー!そうなのぉ?」
「あの、私次あるから、じゃぁ」
後ろから「また誘うねー!」と聞こえた。
または無いことを祈る!
芝生に座ってお弁当を開ける。今日は鮭弁当だ。
朝から鮭焼くのはちょっと面倒だけど、一切れドンと鮭が乗ってると、やっぱりテンション上がるな。
先ほどのやり取りで下降気味だった気分が、ちょっと持ち直した。
今日の夜は何を作ろう。久しぶりにカレーとかにしようかな。でもこの前買った卵が冷蔵庫に・・・
流川くんとスーパーで会ったときに買った卵のことを思い出したら、板チョコをもらって言われた言葉も思い出した。カッと顔が熱くなる。
(・・・今日、おすそ分けしてもいいかな。)
スーパー寄って買い物を済ませ、帰宅する。
チラリとお隣を見ると、電気が点いてない。まだ帰ってないのかな。
家に入り手洗いうがいをしたら、早速台所に立つ。
お米を洗って、水を少なめにしておいそぎ炊飯スタート。このボタンを押したら、私は完全に料理モードになれる。野菜、お肉を切って、炒めて・・・無心になって手を動かす。
味見で一口食べる。うん、美味しい。
部屋の扉を開け、再び隣の部屋を見る。
今度は電気が点いていた。
・・・頑張れ、私。
インターホンを鳴らした。
ガチャ
「どうも」
「こ、こんばんは」
「・・・」
「え、えっと、あの・・・
・・・ご飯一緒に食べませんか!!」
言った!!言ったぞ私!!!
男の子を部屋に入れるのは迷ったけど、私は既に流川くんの部屋に入ったし、もしかしたら流川くんはそういうの気にしないタイプかもしれない!
・・・でも、流石にマズかったかな
パチ、ガチャ
後悔しかけたとき、流川くんが部屋の電気を消して、部屋から出てきた。
「ど、どうぞ、お入りください。」
「・・・」
やっぱり、気にしないタイプみたいだ。
「仕上げるから、座って待ってて。」
「ん」
台所で最後の仕上げに取り掛かる。
ボールに卵、牛乳、塩コショウを入れて混ぜる。フライパンにバターを多めにしいて、ここからは時間との勝負だ。
「お待たせしました!」
「・・・!」
私が用意したのは、オムライス。しかも特盛。
いやー、作り甲斐あった!いい感じの半熟卵のお布団を被せることもできた!
・・・なんて自己満足に浸ってる場合ではない。流川くんの様子を伺うと、オムライスを見つめて固まってる。
「ご、ごめんなさい、もしかしてオムライス嫌い?流石に多かった??」
そうだ、何が好きかとか、実際どれぐらい食べるかとか、全然知らないのに・・・
「よゆー」
「え?」
「・・・きます。」
「・・・どうぞ。」
今回もいただきますは、全部聞こえなかった。