赤と青から逃げたくて
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周りはすっかり夜になってしまった。
私と宮城くんは、まだ公園のベンチにいた。
宮城くんは黙って私の話を聞いてくれた。
「それからすぐ卒業して、先生とは会ってない。風の噂で他の学校に異動したって聞いた。」
「・・・」
「引くよね、こんな話聞いたら。」
「いや・・・なんか、映画みたいな話だなって。」
そう、まるで映画かドラマかのような話。
でもこれが私に起こった真実。消えることのない記憶。
消し去りたいと何度も思ったけど、呪いのように私から離れない。
「だから、初めて宮城くん見たとき衝撃だった。」
「赤いスポーツバックで・・・青い缶コーヒー持ってたね俺。」
「見た目もタイプも違うのに、宮城くんを見る度に先生を思い出してた。」
「・・・」
凄く苦しかった。宮城くんに優しくされるたび。
「高校で彼氏とかは?」
「告白されたりはあったけど、付き合うことはなかったな。ずっと、先生の影がチラつくの。」
「・・・そっか。」
お願い宮城くん、私を軽蔑して。諦めて。
「話してくれて、ありがと。」
「ごめんね。」
「すっげー衝撃的な話だった。」
「だよね。」
「でも、俺は好きだよ。」
宮城くんは、真っ直ぐ私を見る。
聞き間違いではないだろうか。
「えっ?」
「かなり驚いたけど、」
「・・・」
「でも、それ含めてレオナちゃんでしょ?」
「それがあって、俺が好きになった今のレオナちゃんがいるんでしょ?」
だから、好きだよ。
また夢を見た。
宮城くんが見えた、こっちを向いて笑ってる。
私の手を取って、ゆっくり歩き始める。
携帯のアラームで目が覚めた。
今日はスッキリと起きることができた。
公園で話したあと、呆然とする私に宮城くんは「帰ろう」と手を取り、家まで送ってくれた。家に着くまで、私は何も話せなかった。
宮城くんは部活の先輩や後輩の話をしてくれた。
『おやすみ、ゆっくり休んで。』
そう言って、宮城くんは私が部屋に入るまで見届けてくれた。どこまでも優しい。
ゆっくり起き上がり、支度を始める。
服を着替え、そろそろ化粧をしようとしたとき、インターホンが鳴った。こんな朝から誰だろう?と扉の覗き穴を確認した。
『おっはよー、そこにいるっしょ?』
宮城くんだった。
私は勢い良く扉を開けた。
「うおぉ!!ビックリした!!」
「ビックリしたのこっちなんだけど!!」
「ごめん、ごめん!」
宮城くんは顔の前で手を合わせて謝っているけど、顔はしてやったりの顔だ。一体何事かと思う。
「朝練は?」
「今日は夕練だけなんだ。」
「・・・そう」
「昨日の今日で、心配でさ。」
この人はどこまで優しいのだろう。
宮城くんの気持ちを無視して、自分勝手に離れてほしいと願ってあの話をした。でも、宮城くんはそれも含めて、私のことが好きだと言う。
「一緒に行こ。」
なんで笑ってくれるの?
「・・・10分待って」
「いつまでも待つよ。」
好きになってもいいの?
この優しさに甘えてもいいの?
私と宮城くんは、まだ公園のベンチにいた。
宮城くんは黙って私の話を聞いてくれた。
「それからすぐ卒業して、先生とは会ってない。風の噂で他の学校に異動したって聞いた。」
「・・・」
「引くよね、こんな話聞いたら。」
「いや・・・なんか、映画みたいな話だなって。」
そう、まるで映画かドラマかのような話。
でもこれが私に起こった真実。消えることのない記憶。
消し去りたいと何度も思ったけど、呪いのように私から離れない。
「だから、初めて宮城くん見たとき衝撃だった。」
「赤いスポーツバックで・・・青い缶コーヒー持ってたね俺。」
「見た目もタイプも違うのに、宮城くんを見る度に先生を思い出してた。」
「・・・」
凄く苦しかった。宮城くんに優しくされるたび。
「高校で彼氏とかは?」
「告白されたりはあったけど、付き合うことはなかったな。ずっと、先生の影がチラつくの。」
「・・・そっか。」
お願い宮城くん、私を軽蔑して。諦めて。
「話してくれて、ありがと。」
「ごめんね。」
「すっげー衝撃的な話だった。」
「だよね。」
「でも、俺は好きだよ。」
宮城くんは、真っ直ぐ私を見る。
聞き間違いではないだろうか。
「えっ?」
「かなり驚いたけど、」
「・・・」
「でも、それ含めてレオナちゃんでしょ?」
「それがあって、俺が好きになった今のレオナちゃんがいるんでしょ?」
だから、好きだよ。
また夢を見た。
宮城くんが見えた、こっちを向いて笑ってる。
私の手を取って、ゆっくり歩き始める。
携帯のアラームで目が覚めた。
今日はスッキリと起きることができた。
公園で話したあと、呆然とする私に宮城くんは「帰ろう」と手を取り、家まで送ってくれた。家に着くまで、私は何も話せなかった。
宮城くんは部活の先輩や後輩の話をしてくれた。
『おやすみ、ゆっくり休んで。』
そう言って、宮城くんは私が部屋に入るまで見届けてくれた。どこまでも優しい。
ゆっくり起き上がり、支度を始める。
服を着替え、そろそろ化粧をしようとしたとき、インターホンが鳴った。こんな朝から誰だろう?と扉の覗き穴を確認した。
『おっはよー、そこにいるっしょ?』
宮城くんだった。
私は勢い良く扉を開けた。
「うおぉ!!ビックリした!!」
「ビックリしたのこっちなんだけど!!」
「ごめん、ごめん!」
宮城くんは顔の前で手を合わせて謝っているけど、顔はしてやったりの顔だ。一体何事かと思う。
「朝練は?」
「今日は夕練だけなんだ。」
「・・・そう」
「昨日の今日で、心配でさ。」
この人はどこまで優しいのだろう。
宮城くんの気持ちを無視して、自分勝手に離れてほしいと願ってあの話をした。でも、宮城くんはそれも含めて、私のことが好きだと言う。
「一緒に行こ。」
なんで笑ってくれるの?
「・・・10分待って」
「いつまでも待つよ。」
好きになってもいいの?
この優しさに甘えてもいいの?