赤と青から逃げたくて
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(宮城視点)
高校の卒業式、本気で彩ちゃんに告白した。結果は見事に玉砕。『あんたは大切なチームメイトよ』とハッキリ言われた。
まぁ、そうだろうと思っていた、告白したのは一つのケジメでもあった。
進学した大学には三井さんがいた。
知ってる先輩がいると、こうも安心するもんなのかと、高校時代に目の上のたんこぶ扱いしたことを1年のとき謝った。心の中で。
彼女ができたりもしたが、バスケが忙しくフラれてしまった。いや、だってバスケ続けるために進学したしな。とか思ったりもした。
そんなとき、出会ったのが桐生レオナちゃん。
レオナちゃんが落とした鍵を俺が拾ったのが最初。
彩ちゃん以来の衝撃だった。一目惚れだ。
どことなく憂いを帯びた瞳がたまらなかった。
同じ学部であることが分かってからは、猛アタックした。しかし、彼女も彩ちゃん同様に受け流すのがなかなか上手かった。
そして、最近になって気付いたことがあった。
レオナちゃんは、俺を見ていない。
視線は俺に向いているが、どうにも違和感があった。
俺ではない、誰かを見ている。
誰かを俺に重ねてる。
二人で話しているとき、口元は笑っているのに、泣きそうな目をするときもあった。
君にそんな目をさせるやつは誰?と聞けたらいいんだろうけど、そんなこと聞いて嫌われたら辛すぎる。
恐らく彼女も触れてほしくないに決まってる。
「宮城先輩、ちょっといいすか」
2年になり下が入ってきたが、その中に流川がいたことには、俺も三井さんも驚いた。
「ん?どうした?」
「聞いてほしい話があるっす」
わざわざ休憩時間にどうした?と聞いてみると、衝撃的な内容で、それ俺に話してどうする?!となった。
ついに、あの流川にも春がきたのか!?と騒ぎそうになったが、流川の性格上それはやってはいけないと思い、グッと堪えて話を聞いてやった。
最近、あの三井さんでさえ、ちょっと女の子の影がチラついてたからな。あー、どうして俺の春はなかなか来ないのかねー。ツラすぎる。
(あれ?いないな。)
朝練を終え、レオナちゃんと同じ講義の部屋に来たが姿がない。休みだろうか?それとも何かあったのか・・・
どうにも気になり、俺は少々強引に教えてもらった連絡先を開く。
『今日休み?具合悪い?』
と短いメールを送った。
実は連絡先を教えてもらってから、メールをするのは初めてだ。教えてもらっておきながら、レオナちゃんとメールや電話で、何を話せばいいか分からなかった。中学生かよ俺。
とりあえず、席につき講義を受けた。
その間も携帯が気になって仕方がなかったが、携帯が鳴ることはなかった。
その後も携帯は鳴ることはなく、俺は夕方の練習に参加した。
「宮城どうした?何か変だぞ。」
「・・・ほっといてください。」
携帯が気になりすぎて、練習に集中しきれずにいたのを、三井さんに見破られた。なんか悔しい。
「その様子だと、女か?」
「言い方がやらしいんですけど。」
「んだと?」
「そういう三井さんは、どうなんすか?」
前に体育館の入り口で話してた人。とつけ加えると、分かりやすく赤くなって、お前には関係ねーだろ!とどっか行ってしまった。あれは何かあったな。
練習が終わっても、携帯に返事はなく肩を落とした。
もしかしたら、体調が優れず寝ているのかもしれない。そう言い聞かせてシャワールームへ向かった。
しかし、シャワールームから戻ると、1件メールが入っていた。
それを見て、着替えを終えると、髪も濡れたままロッカールームを出た。
『正門前にいてる』
高校の卒業式、本気で彩ちゃんに告白した。結果は見事に玉砕。『あんたは大切なチームメイトよ』とハッキリ言われた。
まぁ、そうだろうと思っていた、告白したのは一つのケジメでもあった。
進学した大学には三井さんがいた。
知ってる先輩がいると、こうも安心するもんなのかと、高校時代に目の上のたんこぶ扱いしたことを1年のとき謝った。心の中で。
彼女ができたりもしたが、バスケが忙しくフラれてしまった。いや、だってバスケ続けるために進学したしな。とか思ったりもした。
そんなとき、出会ったのが桐生レオナちゃん。
レオナちゃんが落とした鍵を俺が拾ったのが最初。
彩ちゃん以来の衝撃だった。一目惚れだ。
どことなく憂いを帯びた瞳がたまらなかった。
同じ学部であることが分かってからは、猛アタックした。しかし、彼女も彩ちゃん同様に受け流すのがなかなか上手かった。
そして、最近になって気付いたことがあった。
レオナちゃんは、俺を見ていない。
視線は俺に向いているが、どうにも違和感があった。
俺ではない、誰かを見ている。
誰かを俺に重ねてる。
二人で話しているとき、口元は笑っているのに、泣きそうな目をするときもあった。
君にそんな目をさせるやつは誰?と聞けたらいいんだろうけど、そんなこと聞いて嫌われたら辛すぎる。
恐らく彼女も触れてほしくないに決まってる。
「宮城先輩、ちょっといいすか」
2年になり下が入ってきたが、その中に流川がいたことには、俺も三井さんも驚いた。
「ん?どうした?」
「聞いてほしい話があるっす」
わざわざ休憩時間にどうした?と聞いてみると、衝撃的な内容で、それ俺に話してどうする?!となった。
ついに、あの流川にも春がきたのか!?と騒ぎそうになったが、流川の性格上それはやってはいけないと思い、グッと堪えて話を聞いてやった。
最近、あの三井さんでさえ、ちょっと女の子の影がチラついてたからな。あー、どうして俺の春はなかなか来ないのかねー。ツラすぎる。
(あれ?いないな。)
朝練を終え、レオナちゃんと同じ講義の部屋に来たが姿がない。休みだろうか?それとも何かあったのか・・・
どうにも気になり、俺は少々強引に教えてもらった連絡先を開く。
『今日休み?具合悪い?』
と短いメールを送った。
実は連絡先を教えてもらってから、メールをするのは初めてだ。教えてもらっておきながら、レオナちゃんとメールや電話で、何を話せばいいか分からなかった。中学生かよ俺。
とりあえず、席につき講義を受けた。
その間も携帯が気になって仕方がなかったが、携帯が鳴ることはなかった。
その後も携帯は鳴ることはなく、俺は夕方の練習に参加した。
「宮城どうした?何か変だぞ。」
「・・・ほっといてください。」
携帯が気になりすぎて、練習に集中しきれずにいたのを、三井さんに見破られた。なんか悔しい。
「その様子だと、女か?」
「言い方がやらしいんですけど。」
「んだと?」
「そういう三井さんは、どうなんすか?」
前に体育館の入り口で話してた人。とつけ加えると、分かりやすく赤くなって、お前には関係ねーだろ!とどっか行ってしまった。あれは何かあったな。
練習が終わっても、携帯に返事はなく肩を落とした。
もしかしたら、体調が優れず寝ているのかもしれない。そう言い聞かせてシャワールームへ向かった。
しかし、シャワールームから戻ると、1件メールが入っていた。
それを見て、着替えを終えると、髪も濡れたままロッカールームを出た。
『正門前にいてる』