その手をよく見せて
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温かくて気持ちいいなぁ。今日は授業ない日だし、もうちょっと寝てようかなぁ。
・・・あれ?私のベッドって、こんな寝心地だった?
違和感を感じて、ガバッと勢い良く起き上がる。
部屋を見渡して、昨夜の出来事を思い出す。
・・・ここ、三井くんの部屋じゃん。
一気に顔が熱くなる。えっ!!嘘でしょ!?
それはマズい!!すんごい適当な下着なんだけど!!えっ?てか、しちゃったの私?!
頭が状況に追い付かず、ベッドの上で頭を抱える。しかし、自分の姿をよく確認すると、服はきっちり着ているし、身体に違和感などもない。そして何より、三井くんの姿が近くに無い。
(・・・あ、いた。)
三井くんは床で毛布を被って寝ていた。私がいるベットと三井くんの間には、昨夜いただいたコーヒーのカップがのるローテーブルがあった。
この距離感が『昨夜は何もなかったですよ』と言ってるようだ。
「・・・ん、あー。おぅ、おきたか?」
私が呆然としていると、三井くんが起きた。
寝起きの顔を見ると、初めて会ったときのことを少し思い出した。うん、やっぱりちょっと強面だよね。
「あ、あの・・・これは・・・」
「お前、俺がトイレに行って戻ったら、寝てたんだよ。」
いい話してた途中だったのによと言いながら、三井くんはテキパキと毛布を畳み部屋の隅に置くと、台所でお湯を沸かし始めた。
「・・・ベッドありがとう」
「女を床に寝かすなんてするかよ。」
「重かったよね。」
「もっと食え。」
コーヒーの香りが部屋に広がる。
飲めよと三井くんが新しいカップに入ったコーヒーを渡してくれた。
「あと、これだけは言っとくぞ。」
「な、なに?」
「その・・・本当に、何もしてないからな。」
そんなこと、真っ赤な顔で言われたら、こっちまで赤くなるじゃん。
三井くんの部屋を二人で出る。
やばい、誰に見られるとかないけど、めちゃくちゃ恥ずかしい。大学入ってから、こういう展開がご無沙汰すぎて、どうしたらいいか分からない。
「本当にありがとうございました。」
「だから、気にすんなって。忘れもんねーな。」
忘れるほど荷物ないよ、財布と携帯はちゃんとポケットに入ってます。三井くんは朝練に行くからと、スポーツバックを持っていた。
「なぁ、桐生。」
「何?」
「あの、・・・連絡先きいていいか?」
またあれが部屋に出てきたら、行ってやるから。と歯切れ悪く言う三井くんに、ドキドキしてしまう。
「そ、それじゃ、お願いします。」
男の子と連絡先を交換するなんて、いつぶりだろう。1年生のとき、同じ専攻の子としたのが最後かもしれない。連絡先を交換するだけなのに、妙に緊張してしまうのは、何もなかったとはいえ、一晩一緒に過ごしたという事実のせいかもしれない。
二人並んで私が一人暮らしをするマンションまでの道を歩く。こうして歩いてたら、そういう関係の二人に見えたりするのかな?
三井くんをチラリと見ると、くぅわぁっと大きな欠伸をした。それが子どもっぽく可愛くて、くすりと笑ったら「んだよ。」といつもの少し強面な顔に戻った。
「送ってくれてありがとう。」
「練習行くついでだ。」
「うん。それでも、ありがとう。」
「・・・おう」
「朝練間に合う?」
「そんな心配すんな。」
マンションに着くと、それじゃぁな。と三井くんは朝練へと向かった。その背中をしばらく見つめる。
分かった。私、三井くんのこと好きだ。
こんな簡単に好きになるか?と言われるかもしれないけど、間違いない。もう好きになってる。
少し強面だけど子どもっぽい可愛さが見え隠れする顔、雑な言葉遣いの裏にある優しさ。それを自分に向けられたとき、何とも言えない気持ちになる。
恋なんて久しぶりだな、なんてちょっとニヤニヤしながら自室のドアを開けた。
私は早速三井くんに電話した。
「なんだ?どした?」
「あのですね・・・」
「ん?」
「亡骸の回収を手伝ってください・・・」
「・・・すぐ戻る。」
・・・あれ?私のベッドって、こんな寝心地だった?
違和感を感じて、ガバッと勢い良く起き上がる。
部屋を見渡して、昨夜の出来事を思い出す。
・・・ここ、三井くんの部屋じゃん。
一気に顔が熱くなる。えっ!!嘘でしょ!?
それはマズい!!すんごい適当な下着なんだけど!!えっ?てか、しちゃったの私?!
頭が状況に追い付かず、ベッドの上で頭を抱える。しかし、自分の姿をよく確認すると、服はきっちり着ているし、身体に違和感などもない。そして何より、三井くんの姿が近くに無い。
(・・・あ、いた。)
三井くんは床で毛布を被って寝ていた。私がいるベットと三井くんの間には、昨夜いただいたコーヒーのカップがのるローテーブルがあった。
この距離感が『昨夜は何もなかったですよ』と言ってるようだ。
「・・・ん、あー。おぅ、おきたか?」
私が呆然としていると、三井くんが起きた。
寝起きの顔を見ると、初めて会ったときのことを少し思い出した。うん、やっぱりちょっと強面だよね。
「あ、あの・・・これは・・・」
「お前、俺がトイレに行って戻ったら、寝てたんだよ。」
いい話してた途中だったのによと言いながら、三井くんはテキパキと毛布を畳み部屋の隅に置くと、台所でお湯を沸かし始めた。
「・・・ベッドありがとう」
「女を床に寝かすなんてするかよ。」
「重かったよね。」
「もっと食え。」
コーヒーの香りが部屋に広がる。
飲めよと三井くんが新しいカップに入ったコーヒーを渡してくれた。
「あと、これだけは言っとくぞ。」
「な、なに?」
「その・・・本当に、何もしてないからな。」
そんなこと、真っ赤な顔で言われたら、こっちまで赤くなるじゃん。
三井くんの部屋を二人で出る。
やばい、誰に見られるとかないけど、めちゃくちゃ恥ずかしい。大学入ってから、こういう展開がご無沙汰すぎて、どうしたらいいか分からない。
「本当にありがとうございました。」
「だから、気にすんなって。忘れもんねーな。」
忘れるほど荷物ないよ、財布と携帯はちゃんとポケットに入ってます。三井くんは朝練に行くからと、スポーツバックを持っていた。
「なぁ、桐生。」
「何?」
「あの、・・・連絡先きいていいか?」
またあれが部屋に出てきたら、行ってやるから。と歯切れ悪く言う三井くんに、ドキドキしてしまう。
「そ、それじゃ、お願いします。」
男の子と連絡先を交換するなんて、いつぶりだろう。1年生のとき、同じ専攻の子としたのが最後かもしれない。連絡先を交換するだけなのに、妙に緊張してしまうのは、何もなかったとはいえ、一晩一緒に過ごしたという事実のせいかもしれない。
二人並んで私が一人暮らしをするマンションまでの道を歩く。こうして歩いてたら、そういう関係の二人に見えたりするのかな?
三井くんをチラリと見ると、くぅわぁっと大きな欠伸をした。それが子どもっぽく可愛くて、くすりと笑ったら「んだよ。」といつもの少し強面な顔に戻った。
「送ってくれてありがとう。」
「練習行くついでだ。」
「うん。それでも、ありがとう。」
「・・・おう」
「朝練間に合う?」
「そんな心配すんな。」
マンションに着くと、それじゃぁな。と三井くんは朝練へと向かった。その背中をしばらく見つめる。
分かった。私、三井くんのこと好きだ。
こんな簡単に好きになるか?と言われるかもしれないけど、間違いない。もう好きになってる。
少し強面だけど子どもっぽい可愛さが見え隠れする顔、雑な言葉遣いの裏にある優しさ。それを自分に向けられたとき、何とも言えない気持ちになる。
恋なんて久しぶりだな、なんてちょっとニヤニヤしながら自室のドアを開けた。
私は早速三井くんに電話した。
「なんだ?どした?」
「あのですね・・・」
「ん?」
「亡骸の回収を手伝ってください・・・」
「・・・すぐ戻る。」