【ぱくじみんの弟】BTS/JIMIN・JUNGKOOK/男主人公
主人公君のお名前をどうぞ
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兄さんの愛が――重くて、狂いそう。
僕には、兄がいる。
僕とは比べ物にならないくらい、凄い人。
テレビをつければ、兄さんの姿がどこかしらには、ある。
そんな凄い、人。
だけど――…。
“ジュナ、今どこ?”
“部屋に居るよ”
“誰の部屋?”
“兄さんの部屋”
“ご飯は?食べた?”
“今から食べるとこ”
“残しちゃ駄目だよ?”
“うん、分かってるよ”
“食べ終わったら、ちゃんと空になった食器の写真を送ること”
“わかってるよ、ちゃんと送る”
“そう言って、この前送る前に寝ちゃって忘れてたでしょ?”
“ちゃんと送るって…”
“忘れたらお仕置きだからね?”
“仕事、まだ終わってないんでしょ?戻りなよ。俺とトークしてる場合じゃないでしょ?”
“うん、ジュナがちゃんと部屋に居るって分かったから、戻るよ”
“心配し過ぎだから…。俺の事はいいから、ちゃんと仕事して”
“うん、分かった。頑張ってくるね、じゃあ、また後でね、ジュナ”
“うん、仕事、頑張って”
.
「…忘れてなくても、なんだかんだ言って、お仕置きしてくるくせに。」
一通りのやり取りを終えた端末をベッドへと放り投げて、チン…と鳴った電子レンジへと目をやり、ゆっくりと歩き出す。
「それに、今どこ、って…ほんと、おかしな話だよね」
歩く度に、金属の擦れるジャラジャラといった音が、部屋の中に響く。
「この部屋から、出られるわけがないのにさ…」
ギリギリ、部屋の中を動き回ることが出来る位の長さしかない鎖で、一体どうやって部屋の外に出ろと言うのか。
「…っ、あっつ…、やり過ぎたー…あっつ、熱ッ!」
熱過ぎて持つところが無くなってしまった皿を、洋服の袖を伸ばして取り出して、ベッド横の机へと移動させ、その横にある小型の冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して、冷蔵庫の上にある小さな棚からスプーンを一つ、手に取り、手を合わす。
「いっただっきまーす。…はぁ、食べなきゃ死ぬから食べるけどさ…、…っ、ぅ……ッ、…」
温めた食事からは食欲をそそる良い匂いがするのに、いざそれをスプーンで掬って口に運べば、その美味しそうな見た目からは想像もつかないほどにえげつない味がする。
「…っ、ぅえ゛…っ…」
そう、これは、甘ったるい、媚薬の味。
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